第4話!
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「いやー!悪ぃな!
気づいたらこんなに溜まっちまってよ!」
エースの書類整理を手伝うことになった私は、彼の部屋へと足を運んだ。
「いや、溜め込みすぎでしょ。なにこれ束じゃなくて山じゃん。」
「あー…。机に向かうと、どうしても誘いに乗っちまうんだ。夢の。」
そう。彼の部屋にあったのは、書類の山、山、山。つい、彼の頭を殴ってしまった私は悪くないと思うんだ。
「だからよー!頼む!アキ!!
半分じゃなくていいんだ。4…3分の1だけでいいから、手伝ってくれ!」
「いや、3分の1でも、なかなかの量なんだけど。」
「ぅぐ…!…ダメかぁ…?」
そんな捨てられた犬みたいな目で見つめられたら、断れないって!
「…もー!しょうがない!!
こうなったら、今日中に!!全部終わらせるよ!!」
「え、今日中…?」
「何か!?」
「サー!イエッサー!今日中に終わらせます!!!」
「…終わったぁ!!」
「やべぇ…俺、この先10年は机に近ずきたくねぇ…。」
何とか日付けを跨ぐ前に書類を終わらせ一息つくと、エースはベッドに倒れ込む。
まぁ、あの量を二人がかりで終わらせたのだ。私も部屋に戻ってお風呂に入りたい。
「じゃあ私、部屋戻るね!」
「あ、待て。
あー、どこやったかな?………お、あったあった!ほらよ!ご褒美!!」
ご褒美とエースが渡してくれたのは、小瓶に入ったクッキーだった。
「え、悪いよ!これエースが食べるんでしょ!?」
「いや、それ前降りた島でお前に買ったんだ!美味そうだろ?」
輝く笑顔でそう言われた。エ、エースが、私に、お菓子、くれた。嬉しい…!!最近何かソワソワしてるなーと思ってたら、この子…!!!!とついおばさん感覚でエースの頭を撫でてしまう。
「ありがとー!すっごい嬉しい!!」
「あの…アキさん?頭…???」
すると、エースが困惑した顔でこちらを見る。あれ?もしかして20歳って、頭撫でられるの嫌がる!?どうしよう!と、こちらまで困惑していたら、彼の手が不意に上がる。怒られる!!!と思い目を瞑る。しかしその手は、私の頭に載せられる。
「ハハっ!俺もう頭撫でられる歳じゃねーよ!」
そう笑いながら髪をぐちゃぐちゃにされる。
「お前いつも思うけど撫で心地良いよな!小せぇから手ぇ起きやすいし!」
「ちょ、やめてよ!子供扱いするなし!!!」
私は抵抗するも、エースの力には適わず彼にされるがままになってしまった。
コンコンッ
「おーいお前ら、書類終わりそうか?」
差し入れ持ってきたぞ、と声を掛けながらデュースさんが入って来る。手には久しく食べていないおにぎりがお皿に盛られている。
「デュース!ちょうど腹減ってたんだよなー!ありがとう!」
「…量多くない?」
「…いや、これでも少ない方だ……。」
「だよねー…」
「??そーか?少なすぎると思うけどな…」
もうちょっとあっても良かった。というエースをデュースさんと二人、無言で見つめる。もちろん、二人前ではなく十人前。まぁ、いつもエースが食べてる量を考えると確かに少ない方だ。
「ん!?もしかして書類まだ終わってねえのか!?」
「「いや、終わらせたぜ!/よ…。」」
「まじかよ!あの量を!??」
差し入れを食べながら、デュースさんの問に2人で答える。えぇ、おわらせましたとも。
「デュースさーーん!聞いてよ!エース起こしても起こしても起きないの!?どういうこと!?」
「?そーか?こいつ1回起こすとすんなり起きるんだ、が………
エース!!ちょっ、来い!」
「うぉ!?何だよデュース。」
「お、お前、もしかしてアキの事…!」
「ん?おう!あいつ鈍いよな!」
「マジかよ!?」
デュースさんはエースを引っ張り廊下へと出ていく。なんなんだ。仲間はずれは悲しんだぞ!
と思いながら、書類を分類していく。すると、話し終えたのか2人が戻ってくる。
「おかえりー!」
「ただいまー!て、種類ごとに纏めてんのか!?サンキュー!」
「…夫婦かよ。」
なんてことをしていると時間は進み、丑三つ時へ。
「じゃあ、今度こそ部屋戻るね!
エース!それ、朝一番でマルコ隊長の所持っていきなよ!!おやすみなさーい!」
「おー!おやすみなさい!」
「ゆっくり寝ろよー。」
さよなら、カオス
そして、部屋に戻るとそこには般若がいっぱい。
「ただい…お邪魔しましたー…」
「待ちなさいアキちゃん。」