第2話!
夢小説設定
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甲板を出て着いたのは、昨日パパに教えてもらった腕のいい船医さんが待つ診察室。
ここで私は、新しい家族の
コンコン
「おはよおございます!」
「おぅ。来たかよぃ。」
…ん?よぃ…?
聞いたことのある特徴的な語尾。見た事のある特徴的な髪型!
あれ!?パパ!!??私、船医さんをお願いしたんだけど!?
なんでここに長男坊さんがいるの!?
「はぁ、俺がこの船のことを1番よく知ってるし、オヤジの主治医も担当してるんだよぃ。お前のこともオヤジにちゃんと聞いてる。
大丈夫だ。俺は、他の誰にもお前の秘密を言わねぇ。」
だからオヤジの事を信じろ。と、そう言った彼─マルコの顔は真剣そのものだった。
数時間後、私の背中にはエースとお揃いのパパが笑うイカした
「わぁーい!!
カッコイー!!!見て見て!マルコ隊長!!かっこいい?!」
「お前、上丸裸ではじゃくなよぃ…。仮にも花の十代だろぃ…。」
「マルコ隊長、そんな言葉使うと余計おじさん臭いよ…。」
そう。刺青を入れ上半身裸にっている為、マルコ隊長には上全て丸見えだ。
しかし、前世でも元の世界でもヤる事ヤッている為、今更恥ずかしがることは無い。
「…お前には年上を尊重する事は出来ねえのかよぃ。」
「だってホントのことだもん。」
「…………。」
ギリギリギリギリ……
「痛い痛い痛い痛い!!
ごめんなさいごめんなさい!!マルコ隊長若々しい!イケメン!!長男坊!!ひゅー!」
「分かればいいんだよぃ」
めちゃ怖い。無言でアイアンクロー掛けられた!
長男坊は、年齢気にしてるんだ…。気を付けよ…。
「さて、最終確認だよぃ。
夜寝る時は、絶対ェ仰向けでは寝んな。
強く擦ったり、叩くと色が飛ぶからお前の場合暴れんな。
それから、お前肌弱いだろ?」
「うん。よく分かったね。」
マルコ隊長の説明を聞いていると、肌のことを言われた。まぁ、強くは無いため、刺青を入れた時すごく痛くて、今もピリピリしてる。
「俺は、医者だよぃ。肌質ぐらい見て分かる。むしろもう周りが真っ赤になってるよぃ。
で、多分数時間後くらいからだんだん痒くなってくるだろうが、絶対に搔くんじゃねェぞ。これで深爪ぐらいまで切っとけ。」
そう言って渡された爪切りで、私は爪を切る。
まさかここまで丁寧な診察をしてもらうとは思わなかった。
「…なんか、凄く丁寧だね。もっと適当かと思ってた!」
「お前の場合いらんことしでかして、オヤジの顔を歪ませそうだからねぃ…。」
……いらんことってなんだし。まぁ、分からなくはないんだけどね。
「ところで、なんで背中なんだよぃ?
腕とか、脚でも良かったんだぜ?」
「えー、へへ、だってお揃いにしたかったんだもん!」
そう言うと、マルコ隊長はパパと同じように目を見開く。
「お前、まさか……。」
「…………絶対に誰にも言わないでね。」
「はぁー…ウチの末っ子共は、ほんっとに厄介だよぃ。扱いづれぇったらありゃしねェ!」
それに笑っていると、溜息を着きながら背中を向ける。
「あー…、もういいよぃ。疲れた。
早く部屋に戻んな。」
そう言うとマルコ隊長はシッシッと手を振った。
魔女の落胤
背中に刻む、新しい家族の痛みを背負い、この先を生きていく。