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季節はすっかり夏でショッピングモールには、色とりどりな水着や、浴衣が並んでいる。
「わ〜!!!ね、拓也さん!見て?可愛い!」
「ほんとだ〜。もうこの光景を見ると夏って感じするね〜」
今週末に花火大会があるらしく、友達に誘われた!と元気よく報告が入った。
浴衣で行こうと誘われたらしいのでこの機に新しいの買う!ということで買いに来た。
「拓也さんは私にどんなのが似合うと思う?」
「ん〜…そうだなぁ〜…いっぱいあって目移りしちゃうね」
「だよね〜、みんな可愛くて迷っちゃう」
「気になったのあったら、何着か選んで着せてもらいなよ」
「うん!どれがいいかな〜…、」
「あ、これ可愛い。この朝顔の」
「どれ?」
パッと目に入ってきたのは、白地に青や紫、ほんのりピンクの朝顔が咲いた柄の浴衣。
どれ?と少し先の展示してある浴衣を見ていた紗夜が戻ってきた。
「これ。紗夜に似合いそうだよ」
「ほんとだ〜、可愛い!これ、着てみるね」
「せっかくなんだし、普段着ないような柄とか色とか選んでみたら?」
「普段着ないようなやつ…これは?私いつもあまりピンクとか着ない…けど、これ大人っぽくて可愛いなって見てて…」
「すごくいいじゃん!」
そう言って少し恥ずかしそうに見せたのは、桜色の生地に、牡丹の花が適度にちりばめられている柄。
「似合うと思うよ、これも着てみなよ」
「なんで拓也さんの方が楽しそうなの?」
「君が楽しんでる姿を見るのが好きだからね」
「そお?えへへ」
「うん。着ておいで」
「うん!あの、これ… 」
そう言ってお気に入りの浴衣を手にスタッフへ声をかけた。
試着とはいえ、浴衣が着れる!と後ろ姿からも楽しんでるのが伝わってくる。
彼氏なんだから彼女が楽しんでる姿を見るのが楽しいのは当たり前だろう。
この歳になると変に照れることもなく言えるようになった。
少し他のを見ていると、「拓也さ〜ん」と彼女の声が。
そこには俺が好きだと言った朝顔の浴衣を着た紗夜が笑顔で待っていた。
「よく似合ってるよ!」
「ほんと?これ、可愛い」
「お客様は肌が白いのでよく柄が映えてお似合いですよ」
「あ、ありがとうございます…」
照れてる。可愛い。
そのあと、他にも何着か着て、迷いに迷ったあげく、俺が似合うと言った朝顔の浴衣とそれに合う帯などを買った。
2つ買えば?と言ったけど、けして安いものじゃないから!と迷って百面相している紗夜の顔が少しおもろかったというのは本人には内緒にしておこう。
「あぁ〜楽しかった」
「それは何より。いいの見つけられてよかったね」
「うん!この朝顔の、すぐお気に入りになっちゃった」
「あと、これ。はい」
「ん?もうひとつなんの袋…!!?これ、」
「うん。やっぱり、こっちも似合ってたから。
ピンクの浴衣を着た紗夜も見てみたいなーって…帯とかは分かんないから、また買いに来なきゃ行けないけどっ、」
お店の外に出て、彼女が帯を選んでいるうちに買っておいたピンクの浴衣を渡す。
帯はまた買いに来ればいい。夏しか着れないからこそ、たくさんの可愛い彼女を見たい。
「花火大会、友達もいいけど、俺とも行ってくれない?」
「私も拓也さんと行きたい!」
「ほんと?ならその時、これ着て行こう。だからまた帯買いに来ようね」
「分かった!…あ、ならその時、拓也さんも浴衣買おうよ」
「俺も?」
「うん。前にお仕事で着てたでしょ?その時の写真、すごく似合っててかっこよかったから」
「あ、ありがとう…」
不意に言われると案外照れくさいもんだな。
まさか自分が言われると思わなかった。
「じゃぁ、ご飯でも食べに行きますか、お嬢さん」
「なにそれ!」
「照れ隠し?」
「なにそれ」
もうすっかり陽が伸びて七時前だと言うのに明るい道を、手を繋いで歩く。
少し重い浴衣を持って。
「わ〜!!!ね、拓也さん!見て?可愛い!」
「ほんとだ〜。もうこの光景を見ると夏って感じするね〜」
今週末に花火大会があるらしく、友達に誘われた!と元気よく報告が入った。
浴衣で行こうと誘われたらしいのでこの機に新しいの買う!ということで買いに来た。
「拓也さんは私にどんなのが似合うと思う?」
「ん〜…そうだなぁ〜…いっぱいあって目移りしちゃうね」
「だよね〜、みんな可愛くて迷っちゃう」
「気になったのあったら、何着か選んで着せてもらいなよ」
「うん!どれがいいかな〜…、」
「あ、これ可愛い。この朝顔の」
「どれ?」
パッと目に入ってきたのは、白地に青や紫、ほんのりピンクの朝顔が咲いた柄の浴衣。
どれ?と少し先の展示してある浴衣を見ていた紗夜が戻ってきた。
「これ。紗夜に似合いそうだよ」
「ほんとだ〜、可愛い!これ、着てみるね」
「せっかくなんだし、普段着ないような柄とか色とか選んでみたら?」
「普段着ないようなやつ…これは?私いつもあまりピンクとか着ない…けど、これ大人っぽくて可愛いなって見てて…」
「すごくいいじゃん!」
そう言って少し恥ずかしそうに見せたのは、桜色の生地に、牡丹の花が適度にちりばめられている柄。
「似合うと思うよ、これも着てみなよ」
「なんで拓也さんの方が楽しそうなの?」
「君が楽しんでる姿を見るのが好きだからね」
「そお?えへへ」
「うん。着ておいで」
「うん!あの、これ… 」
そう言ってお気に入りの浴衣を手にスタッフへ声をかけた。
試着とはいえ、浴衣が着れる!と後ろ姿からも楽しんでるのが伝わってくる。
彼氏なんだから彼女が楽しんでる姿を見るのが楽しいのは当たり前だろう。
この歳になると変に照れることもなく言えるようになった。
少し他のを見ていると、「拓也さ〜ん」と彼女の声が。
そこには俺が好きだと言った朝顔の浴衣を着た紗夜が笑顔で待っていた。
「よく似合ってるよ!」
「ほんと?これ、可愛い」
「お客様は肌が白いのでよく柄が映えてお似合いですよ」
「あ、ありがとうございます…」
照れてる。可愛い。
そのあと、他にも何着か着て、迷いに迷ったあげく、俺が似合うと言った朝顔の浴衣とそれに合う帯などを買った。
2つ買えば?と言ったけど、けして安いものじゃないから!と迷って百面相している紗夜の顔が少しおもろかったというのは本人には内緒にしておこう。
「あぁ〜楽しかった」
「それは何より。いいの見つけられてよかったね」
「うん!この朝顔の、すぐお気に入りになっちゃった」
「あと、これ。はい」
「ん?もうひとつなんの袋…!!?これ、」
「うん。やっぱり、こっちも似合ってたから。
ピンクの浴衣を着た紗夜も見てみたいなーって…帯とかは分かんないから、また買いに来なきゃ行けないけどっ、」
お店の外に出て、彼女が帯を選んでいるうちに買っておいたピンクの浴衣を渡す。
帯はまた買いに来ればいい。夏しか着れないからこそ、たくさんの可愛い彼女を見たい。
「花火大会、友達もいいけど、俺とも行ってくれない?」
「私も拓也さんと行きたい!」
「ほんと?ならその時、これ着て行こう。だからまた帯買いに来ようね」
「分かった!…あ、ならその時、拓也さんも浴衣買おうよ」
「俺も?」
「うん。前にお仕事で着てたでしょ?その時の写真、すごく似合っててかっこよかったから」
「あ、ありがとう…」
不意に言われると案外照れくさいもんだな。
まさか自分が言われると思わなかった。
「じゃぁ、ご飯でも食べに行きますか、お嬢さん」
「なにそれ!」
「照れ隠し?」
「なにそれ」
もうすっかり陽が伸びて七時前だと言うのに明るい道を、手を繋いで歩く。
少し重い浴衣を持って。