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ライブの後、前もって知らされていた番号の扉を叩く。
「はーい、今開けますね」
お互いを配慮して、外では名前を呼ばないように気をつける。
それでなくても地方のホテルだ。
ファンの子がいてもおかしくない。
まぁ、お金は出すからそこそこ高めのホテルに泊まってくれと伝えておいたので、心配は無いかもしれないけど、一応。
そっと開けられた扉の中へ入れば、紗夜が「お疲れ様です」と言ってぎゅっと抱きしめてくれた。
その心地よい温もりに包まれながら、ほっと息を吐く。
「ありがと〜、紗夜」
「なにか飲みます?お風呂はいってきたんですか?」
「ん、楽屋のシャワーで。んー、ビールある?」
「ありますよ」
と言って部屋の冷蔵庫から冷えたビールを出してくれた。
2人でソファーに移動してビールを一気に流し込むと、気持ちよく体の中へ流れ込む。
沢山歌って踊りまくったあとのビールは格別にうまい。
「今日の北山さんすごくかっこよかったです」
「ほんと?惚れ直しちゃった??
今日はちょっといつもよりテンション上がっちゃったかもね。2日目だし」
「やっぱり!良かった〜今日と明日休み取れて」
「明日観光して帰るの?」
「うん、こっちの友達がおすすめ案内してくれるって言ってくれたので」
「そっか、楽しんでね」
「もちろん!」
本当は一緒に観光したいけど、この職業がそう簡単には許してくれない。
仕事には責任も誇りも持ってるし、何より楽しいから後悔はないが、俺だって人間だからこういう時に一般人になれたらなんて思うことは少なくともある。
「北山さんは明日はもう帰っちゃうんですよね?」
「そうだね。多分午前はオフだけど、午後から入ってるからなー…なんて、こんな寂しい話しないで。紗夜のライブの感想聞かせて」
「感想…、ずっと楽しかったです。登場もいつもと違って新鮮で、皆さんキラキラしてて、ドームにいる時間が夢の1部かと思うほど、あっという間の時間でした」
「ソロは?俺のソロ」
なんだかもっと聞きたくなって、さわさわと紗夜の手を構いながら聞いてみる。
「どうしたんですか、いつもそんなにグイグイ来ないくせに」
「いいじゃない。恋人の素直な感想ききたいもん」
「んー…と、あ〜、私の大好きな北山さんだな〜って思いました」
「??どゆこと?」
「全身で音を楽しんで、ドームにいる子達みんな惚れちゃうような甘い声で歌って、最後に全く予想もできない終わり方で含みを持たせるところとか、北山さんらしいなーって。」
「でもお前、嫉妬しちゃわないの?ファンの子達に。
ソロだけじゃなくて、やっぱりセクシーな曲とかファンサービスとかあるじゃん」
「嫉妬ですか?考えたことないかもですね。これを言うとおこがましいかもしれないですけど、私はこうやって北山さんをそばで見つめてられるので」
思ってもみない言葉に驚いて、その言葉を理解するととてつもなく嬉しくて、幸せで、思わず笑みがこぼれてしまう。
「おまえなぁ〜」
「なんですか、自分から言わせておいて!」
「いやいや、嬉しいよありがとう。」
「どういたしまして。」
「照れて、上手く笑えてませんよ」
「うるさいっ」
なんて言いながら、ふふふと笑う紗夜がたまらなく愛おしくて、触れるだけのキスをした。
図らずも鳴った高い音に少しだけ頬を染めている彼女のそれにまた軽く口付けた。
「はーい、今開けますね」
お互いを配慮して、外では名前を呼ばないように気をつける。
それでなくても地方のホテルだ。
ファンの子がいてもおかしくない。
まぁ、お金は出すからそこそこ高めのホテルに泊まってくれと伝えておいたので、心配は無いかもしれないけど、一応。
そっと開けられた扉の中へ入れば、紗夜が「お疲れ様です」と言ってぎゅっと抱きしめてくれた。
その心地よい温もりに包まれながら、ほっと息を吐く。
「ありがと〜、紗夜」
「なにか飲みます?お風呂はいってきたんですか?」
「ん、楽屋のシャワーで。んー、ビールある?」
「ありますよ」
と言って部屋の冷蔵庫から冷えたビールを出してくれた。
2人でソファーに移動してビールを一気に流し込むと、気持ちよく体の中へ流れ込む。
沢山歌って踊りまくったあとのビールは格別にうまい。
「今日の北山さんすごくかっこよかったです」
「ほんと?惚れ直しちゃった??
今日はちょっといつもよりテンション上がっちゃったかもね。2日目だし」
「やっぱり!良かった〜今日と明日休み取れて」
「明日観光して帰るの?」
「うん、こっちの友達がおすすめ案内してくれるって言ってくれたので」
「そっか、楽しんでね」
「もちろん!」
本当は一緒に観光したいけど、この職業がそう簡単には許してくれない。
仕事には責任も誇りも持ってるし、何より楽しいから後悔はないが、俺だって人間だからこういう時に一般人になれたらなんて思うことは少なくともある。
「北山さんは明日はもう帰っちゃうんですよね?」
「そうだね。多分午前はオフだけど、午後から入ってるからなー…なんて、こんな寂しい話しないで。紗夜のライブの感想聞かせて」
「感想…、ずっと楽しかったです。登場もいつもと違って新鮮で、皆さんキラキラしてて、ドームにいる時間が夢の1部かと思うほど、あっという間の時間でした」
「ソロは?俺のソロ」
なんだかもっと聞きたくなって、さわさわと紗夜の手を構いながら聞いてみる。
「どうしたんですか、いつもそんなにグイグイ来ないくせに」
「いいじゃない。恋人の素直な感想ききたいもん」
「んー…と、あ〜、私の大好きな北山さんだな〜って思いました」
「??どゆこと?」
「全身で音を楽しんで、ドームにいる子達みんな惚れちゃうような甘い声で歌って、最後に全く予想もできない終わり方で含みを持たせるところとか、北山さんらしいなーって。」
「でもお前、嫉妬しちゃわないの?ファンの子達に。
ソロだけじゃなくて、やっぱりセクシーな曲とかファンサービスとかあるじゃん」
「嫉妬ですか?考えたことないかもですね。これを言うとおこがましいかもしれないですけど、私はこうやって北山さんをそばで見つめてられるので」
思ってもみない言葉に驚いて、その言葉を理解するととてつもなく嬉しくて、幸せで、思わず笑みがこぼれてしまう。
「おまえなぁ〜」
「なんですか、自分から言わせておいて!」
「いやいや、嬉しいよありがとう。」
「どういたしまして。」
「照れて、上手く笑えてませんよ」
「うるさいっ」
なんて言いながら、ふふふと笑う紗夜がたまらなく愛おしくて、触れるだけのキスをした。
図らずも鳴った高い音に少しだけ頬を染めている彼女のそれにまた軽く口付けた。