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「…ん、今何時…?」
窓の外が明るくなって目が覚める。
時計の針はまだ5時前を指していた。
やけに明るいな?と窓へ目をやると、布カーテンが閉まってなくて、昨日もしかしてレースカーテンのまま寝たのか…と少し反省した。
その理由は、薄い掛け布団の下に身にまとっているのは、彼のTシャツ1枚。
そんな彼は素肌のまま眠っている。
「早く起き過ぎちゃったなー」
とりあえず、喉が渇いたのでキッチンへ行って水を飲んでベッドに戻った。
すると、私がいるであろう場所をポンポン叩きながら、「…紗夜…」と隣りで寝ていた高嗣が呟いた。
可愛いなー…合宿の時に「パグ」って言われていて、確かに!と爆笑した覚えがある。
一緒に見ていたので「俺パグじゃねぇから!」とちょっとご立腹だったっけ。
「ん〜…紗夜〜…」
「ごめん、高嗣。起こしちゃった?」
「んーん…でもまだ早いでしょ、寝よ…」
「わぁっ、危なっ…!」
「んん…」
「危ないよ!」
「………」
「って、寝るの早いなぁ〜」
いないことに気づき、ちらと薄目でこちらを見て座っているのを確認すると、腕を引っ張られてまた彼の腕の中へ。
しかも今度はぎゅーっと強く。
なんだかもう一度眠ることも出来なくて彼の寝顔を観察してみる。
長いまつ毛に、髪の色に合わせない太くて綺麗な眉毛。
チャームポイントの泣きぼくろ。
少しだけ横にに広い鼻と、閉じていても口角がきゅっと上がった可愛い口。
全部全部が愛おしい。
途中寝言で私の名前を呼んだままの、少し開いてる口に可愛くておかしくて、つい笑ってしまう。
「ふぁ…ねむ…」
抱きしめられてる温もりで眠くなってしまったので、そのまま目を閉じる。
せっかく2人とも休みなので、いつもよりゆっくり起きて、いつだか彼が番組で言っていた理想の朝ごはんでも作ろうかな。
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