アーユーマネージャー?
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今日の逢坂くんは一体どうしたのだろうか。わたしとしては彼の新たな一面を見られて興奮収まりきらぬわけだけれど、改めて考えると、逢坂くん、もしかして環くんに色々と知られて恥ずかしかった、のかな。悪いことしたかも。しかしわたしはそんな逢坂くんに鼻血吹くほど興奮しましたありがとうございます。
環くんも変だったなあ。最近ずっとだけど、甘えたい年頃だろうか。まるで人懐こい猫のようで可愛らしいけど、マネージャーじゃないわたしは、環くんを甘やかしたりできない。紡ちゃんに相談してみるかな。
2人のグラビア撮影の終了を待って次の仕事の下準備をしていれば、それは2人が帰ってくるまでにちゃんと終わった。おお、進歩進歩。「ただいま」しかし撮影現場に行くには間に合わなかった。くっ、あと一歩。
「おかえり。やっと1日分オフだねえ、おつかれさま」
「名字さんがスケジュールを組んでくれたおかげだよ」
「いや、2人が頑張ったからだよ。逢坂くんにスケジュール組むの、手伝ってもらってるし。ありがとう」
「…ううん」
「なーマネージャー、俺は」
「環くんは遅刻癖直してほしい」
「はあー!?」
「その反応の意味はよく分からないけど、そうだね、環くんもありがとう。環くんがわたしへの非難を一身に受けてくれております」
「だろ?」
「まさかドヤ顔を返されると思わなかった」
まあしかし冗談めかしたものだが、環くんにもちゃんと感謝してる。するりと耳の後ろに手を入れてその頭を撫でれば、味をしめたのか彼は少しだけ屈んで頭を出してきた。おお、よしよし。いいこいいこ。
大きな犬のようだ。いや気紛れ加減からして猫かな。うん、しっくり。「帰ってゆっくり休んでね。あ、学校の宿題もちゃんとしなよ」ええ、と不満げにその淡麗な顔を歪めた環くん。その気持ちはすごく分かるよと言いたくて彼の肩をたたいた。
二人を宿舎に送り届けて家に戻る。わたしにしては珍しく、ちゃんとレポートも終わってた。というか仕事に集中するために先走って次々と終わらせた。おまえはどうせやらないのだからと教授に言われて必死だった。
ついでに溜まっていた課題までさせられたのでもうわたしにつきまとうものはない。はあ、なにしよう。軽くお酒でも飲むか。今から飲んだら明日の夜の仕事は大丈夫かな。
そのとき、携帯が鳴った。うそだろ今から休みだってのに誰だよ。業務連絡か?頼むから少しくらい休ませてーーんん?二階堂さん?「はい、もしもし名字です」彼の携帯から、しかも電話。なにか急ぎのご用事だろうか。
『ああ、名字さん?いきなりで悪いけど、今すぐ宿舎まで来てくれ』
「はい?どうしました」
『…ソウが大変なんだよ』
どくん。二階堂さんの声はやけに落ち着いてて、けれどその奥深くに焦りさえ感じた。逢坂くんが、大変?「すぐ行きます」状況はこっちで、とか聞こえたような気もするけど、そんなこと覚えている余裕はない。
上着を着ながらドアを押し開ける。それから走って、階段を5つ飛ばしくらいで駆け下りた。わたしの部屋6階だけどたぶん降りきるのに1分かかんなかった。これからはこれでいこう。
車を出すのも時間のロスな気がして、しかも鍵は部屋に置いたまま、そういえば部屋の鍵閉めてないけど取られて困るものもないし別にいいかとまた駆け出した。このペースなら宿舎まで3分だ。お願い、どうか逢坂くん、何事もなく、笑顔を見せて。
見えてきた。息切れがする。それでもラストスパート、さらに速く駆け抜けた。いつも通り、それでも勢いそのまま、おもいっきりーー「逢坂くん!!!」玄関のドアを開けたその瞬間、「いらっしゃい」二階堂さんがにやにやと出迎えてくれた。えっ。なんだと。
「……にっ、かいどう、さん…?」
「お疲れ。早いな」
「……おうさか、くんは」
「はは、いるよ」
「…ど、こに」
「あーっ、名前ちゃんの声だぁ…」
逢坂くんの、けれどいつもの固さのない声。なんだいまの。声真似かめっちゃ似てる。二階堂さんが、自分の膝あたりを指差していた。なんだもしかして逢坂くんの声がする目覚まし時計とかできたのか?それは確かに大変な事態だすぐに予約をしないと、と思って近付くと、そこには。
「名前ちゃんらぁ、ぎゅう」とろんとした目で舌ったらずにわたしを呼んで、挙句にわたしの腰を抱きしめてなんかいいにおいだしよく嗅いだらお酒の匂いするしいやよく嗅ぐなしっていうかもういいです言いたいことですか?一言ですかわいいです。
「ど、どういうことで」
「おまえさん悶えすぎたら真顔になるんだな」
「名前ちゃんもぉ、いっしょ、飲もー」
「んんんんん飲みますううううううう」
「いや一緒っつか、二人で飲めよ」
「こんな愛らしい逢坂くんを前にわたしが失血死したらどうするんじゃ…!!」
「キャラ定まってないぞ?」
「あれとってー」
「はい只今」
「用件だけどさ、酔ったソウめんどくさいから、しばらく相手してやって。ソウの部屋で」
だからこんなかわいい逢坂くんのそばにいたらわたし呼吸困難確定だしまして二人きりなんて変な気を起こさないわけがなくていやむしろ逢坂くんがそういうことを積極的にしてくれたらいいなとかもういっそお酒の勢いでいいからああでもこうでもなっちゃいたいとか!そういうの不純!!「ありがとうございます!!!」控えめに申し上げまして二階堂様あなた神か?
環くんも変だったなあ。最近ずっとだけど、甘えたい年頃だろうか。まるで人懐こい猫のようで可愛らしいけど、マネージャーじゃないわたしは、環くんを甘やかしたりできない。紡ちゃんに相談してみるかな。
2人のグラビア撮影の終了を待って次の仕事の下準備をしていれば、それは2人が帰ってくるまでにちゃんと終わった。おお、進歩進歩。「ただいま」しかし撮影現場に行くには間に合わなかった。くっ、あと一歩。
「おかえり。やっと1日分オフだねえ、おつかれさま」
「名字さんがスケジュールを組んでくれたおかげだよ」
「いや、2人が頑張ったからだよ。逢坂くんにスケジュール組むの、手伝ってもらってるし。ありがとう」
「…ううん」
「なーマネージャー、俺は」
「環くんは遅刻癖直してほしい」
「はあー!?」
「その反応の意味はよく分からないけど、そうだね、環くんもありがとう。環くんがわたしへの非難を一身に受けてくれております」
「だろ?」
「まさかドヤ顔を返されると思わなかった」
まあしかし冗談めかしたものだが、環くんにもちゃんと感謝してる。するりと耳の後ろに手を入れてその頭を撫でれば、味をしめたのか彼は少しだけ屈んで頭を出してきた。おお、よしよし。いいこいいこ。
大きな犬のようだ。いや気紛れ加減からして猫かな。うん、しっくり。「帰ってゆっくり休んでね。あ、学校の宿題もちゃんとしなよ」ええ、と不満げにその淡麗な顔を歪めた環くん。その気持ちはすごく分かるよと言いたくて彼の肩をたたいた。
二人を宿舎に送り届けて家に戻る。わたしにしては珍しく、ちゃんとレポートも終わってた。というか仕事に集中するために先走って次々と終わらせた。おまえはどうせやらないのだからと教授に言われて必死だった。
ついでに溜まっていた課題までさせられたのでもうわたしにつきまとうものはない。はあ、なにしよう。軽くお酒でも飲むか。今から飲んだら明日の夜の仕事は大丈夫かな。
そのとき、携帯が鳴った。うそだろ今から休みだってのに誰だよ。業務連絡か?頼むから少しくらい休ませてーーんん?二階堂さん?「はい、もしもし名字です」彼の携帯から、しかも電話。なにか急ぎのご用事だろうか。
『ああ、名字さん?いきなりで悪いけど、今すぐ宿舎まで来てくれ』
「はい?どうしました」
『…ソウが大変なんだよ』
どくん。二階堂さんの声はやけに落ち着いてて、けれどその奥深くに焦りさえ感じた。逢坂くんが、大変?「すぐ行きます」状況はこっちで、とか聞こえたような気もするけど、そんなこと覚えている余裕はない。
上着を着ながらドアを押し開ける。それから走って、階段を5つ飛ばしくらいで駆け下りた。わたしの部屋6階だけどたぶん降りきるのに1分かかんなかった。これからはこれでいこう。
車を出すのも時間のロスな気がして、しかも鍵は部屋に置いたまま、そういえば部屋の鍵閉めてないけど取られて困るものもないし別にいいかとまた駆け出した。このペースなら宿舎まで3分だ。お願い、どうか逢坂くん、何事もなく、笑顔を見せて。
見えてきた。息切れがする。それでもラストスパート、さらに速く駆け抜けた。いつも通り、それでも勢いそのまま、おもいっきりーー「逢坂くん!!!」玄関のドアを開けたその瞬間、「いらっしゃい」二階堂さんがにやにやと出迎えてくれた。えっ。なんだと。
「……にっ、かいどう、さん…?」
「お疲れ。早いな」
「……おうさか、くんは」
「はは、いるよ」
「…ど、こに」
「あーっ、名前ちゃんの声だぁ…」
逢坂くんの、けれどいつもの固さのない声。なんだいまの。声真似かめっちゃ似てる。二階堂さんが、自分の膝あたりを指差していた。なんだもしかして逢坂くんの声がする目覚まし時計とかできたのか?それは確かに大変な事態だすぐに予約をしないと、と思って近付くと、そこには。
「名前ちゃんらぁ、ぎゅう」とろんとした目で舌ったらずにわたしを呼んで、挙句にわたしの腰を抱きしめてなんかいいにおいだしよく嗅いだらお酒の匂いするしいやよく嗅ぐなしっていうかもういいです言いたいことですか?一言ですかわいいです。
「ど、どういうことで」
「おまえさん悶えすぎたら真顔になるんだな」
「名前ちゃんもぉ、いっしょ、飲もー」
「んんんんん飲みますううううううう」
「いや一緒っつか、二人で飲めよ」
「こんな愛らしい逢坂くんを前にわたしが失血死したらどうするんじゃ…!!」
「キャラ定まってないぞ?」
「あれとってー」
「はい只今」
「用件だけどさ、酔ったソウめんどくさいから、しばらく相手してやって。ソウの部屋で」
だからこんなかわいい逢坂くんのそばにいたらわたし呼吸困難確定だしまして二人きりなんて変な気を起こさないわけがなくていやむしろ逢坂くんがそういうことを積極的にしてくれたらいいなとかもういっそお酒の勢いでいいからああでもこうでもなっちゃいたいとか!そういうの不純!!「ありがとうございます!!!」控えめに申し上げまして二階堂様あなた神か?
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