アーユーマネージャー?
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「君をMEZZO"のマネージャーとして、正式に採用したい」
何を言っているのかまったく分からない。メッゾがなんだって。どういうことなの。というかここどこ、社長室?お偉いさんとは思ってたけど社長さんだったの?社長さんアイドルと一緒に焼肉食べに来るの?
違うそうじゃない。小鳥遊ってまさか紡ちゃんのお父さんなんじゃないかとか、いやそうでもない。は?なんだって?マネージャー?
「仰ってる意味がよく」
「大学には連絡をしておくよ。出席日数の心配はしなくていい」
「ありがとうございます助かります、じゃない、そうじゃなくて」
「逢坂壮五くん、四葉環くん」
「はい?」
「この二人を、『MEZZO"』としてデビューさせる」
「……は?待っ、アイドリッシュセブンは」
「心配しなくていい。ただ、少し事情があって、二人だけを先にデビューさせざるを得なくなった」
「……はあ」
そのマネージャーになってほしい、と、小鳥遊さんは最後に締めくくる。マネージャー?マネージャーってなにすんの?生まれてこのかた個人技ばかり、誰かのサポートなんてしたことない尽くせないタイプの女ですが?
というか、ファンをマネージャーにするってことに心配はないんだろうか。仕事ができないマネージャーなんて、むしろ迷惑だろう。そうして結局二人の負担が増えるのなら、もはやいないほうがマシだろうに。
逢坂くんのことは好きだし、その傍で支えてあげたいと思う。あと四葉くんの食生活はとてつもなく心配だ。しかし、本当に彼らのことを思うなら、傍にいるべきはわたしじゃない。
「彼らの負担にはなれません。このお話は聞かなかったことにしますから、他を」
「うん、合格だ」
「はい?」
「これから頼むよ、名字名前くん」
「人の話聞いてましたか?」
「うん」
うん、じゃないんです。プロを雇えよ。マネージャーがバイトってどうなの。逢坂くんも四葉くんもちゃんとした人の方が気が楽だろう。ましてわたしだ。迷惑以外のなにももたらさないぞ。
それなのに小鳥遊さんは笑う。全然笑えないよなに言ってんの?なにも言ってない?そうだよ笑ってるだけだよ。わたしがなに言ってるのかわからん。
「好きな人と一緒にいるよりも、好きな人を大切にすることを選べる、それは誰にでもできることじゃないよ」はあ。………えっ、まさかわたし逢坂くんの恋人として試されてた!!?社長室に呼んでまで話すことそれ!!?アイドルのこと大切にしすぎかよ良い社長だな!!
「はあ、ありがとうございます…?」あの素晴らしくかっこよく美しい彼につりあうなんてそんなこと微塵も思えないけど、一応認めてくれたんだろうか。それならもう、あまり長居をするのも悪い気がして、それでは、と頭を下げる。正直もう話すことないぞ。
が、しかし。社長さんはわたしの腕を掴みにっこりと笑う。ずっと笑ってるけど、今の笑顔は、今までよりなんだか深く、て?「何を言っているんだ。これから、マネージャーとして、よろしく頼むよ」なに言ってんのはこっちのセリフですけど?