Summer time
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8月のあるオフの日。
今日は日用品がなくなってきたので
近くのショッピングモールに買い物に来ている。
夏だから制汗剤に、虫除けに
冷たくなるタオルも良いなあと物色していたら
見覚えのあるシルエットが
日焼け止めコーナーの前に立っていた。
『君島くん?』
「……!あぁ、夏美さんでしたか」
サングラス姿に帽子を被った君島くんは
ギリギリ芸能人オーラを隠せてはいるが
見る人が見れば、きっと君様だとわかってしまいそう。
『買い物だなんて珍しいね』
「ええ。私としたことが日焼け止めを切らせてしまってね」
芸能人である彼は、髪や肌の手入れは欠かず行っていて
テニスをしているとは思えないほど
白くて、綺麗な肌をしている。
『あ、私も日焼け止め買うんだった』
「普段はどれをお使いで?」
『これ〜』
私が手に取ったのは、クマの形をした可愛らしい日焼け止め。
「これは…子供用ですか?」
『そうなの。私昔から肌が弱くて
他の日焼け止めは肌荒れしちゃうんだ』
絶対に焼かない、とかCMでやっているシリーズは
ことごとく私の肌には合わず
色々と試した結果この赤ちゃんでも使えるという
日焼け止めが一番しっくりきた。
「日焼け止めは成分が強いですからね。
それでしたら、私が使っているこのシリーズはどうでしょう?
オーガニックですから敏感肌の方でも使えるかと」
君島くんが差し出してくれたのは
オシャレなパッケージのあんまり見たことのないものだった。
オーガニックって食べ物もそうだけど
けっこう値段が高いよね、と思いつつ値札を見ると
案の定私のお小遣いでは買えない金額だった。
やんわり断って、いつもの日焼け止めを買ったあと
そのまま一緒に合宿所へ戻ることにした。
ショッピングモールを出ると
曇ってはいるが、蒸し暑い空気が身体を包んで
気持ちが悪い。
「夏美さん、日焼け止めを塗り直されが良いかと」
『え?来る前に塗ったし、それに今は曇ってるよ?』
「子供用の日焼け止めは成分が弱い分
効力も弱いのです。
ですから小まめに塗り直すのをおすすめします。
それに、曇のほうが紫外線は多いんですよ」
『えっ!知らなかった…』
ズボラな私にとって、小まめ塗り直すのは
面倒だなあと思っていたら
君島くんは先程見せてくれたオーガニックの
日焼け止めを取り出した。
「失礼しますね」
『えっ!?ちょ、ちょっと!?』
君島くんの綺麗な手が、私の頬を撫でる。
ヒヤッとしたクリームが頬と、首筋を撫で
思いも寄らない彼の行動に身体が固まる。
「やはり、綺麗な肌をされていますね」
『き、君島くん…!ちょっと、これは…さすがに…!』
さすがに、恥ずかしすぎる。
だけどその先の言葉が出てこなくて
彼の指先に翻弄されるがまま
私は下を向いて恥ずかしさに耐えるしかなった。
「フフッ…ほんのり赤くなっていますが
日焼けしてしまったんでしょうか?」
『そうじゃないってわかってるくせに…君島くんの意地悪』
そう言うと、彼は楽しそうに笑った。
その笑顔は、いつもの上品な感じじゃなくて
ちょっとだけ、子供っぽい無邪気な顔。
やっぱりテレビで見る君様よりも
素敵だなって思ったのだった。
(君島くん、たまにはキャラ変しても良いんじゃない?)
(といいますと?)
(上品でクールなイケメンから
毛利くんみたいな無邪気な男の子って感じも…)
(おや、寿三郎が好みですか?)
(えっ!そういうわけじゃないよ!
いつもの君島くんも好きだけどファンは
ギャップとか嬉しいかなって)
(ファンの皆さんは関係なく
貴女の前だけでは無邪気でいるのも良いかもしれませんね)
今日は日用品がなくなってきたので
近くのショッピングモールに買い物に来ている。
夏だから制汗剤に、虫除けに
冷たくなるタオルも良いなあと物色していたら
見覚えのあるシルエットが
日焼け止めコーナーの前に立っていた。
『君島くん?』
「……!あぁ、夏美さんでしたか」
サングラス姿に帽子を被った君島くんは
ギリギリ芸能人オーラを隠せてはいるが
見る人が見れば、きっと君様だとわかってしまいそう。
『買い物だなんて珍しいね』
「ええ。私としたことが日焼け止めを切らせてしまってね」
芸能人である彼は、髪や肌の手入れは欠かず行っていて
テニスをしているとは思えないほど
白くて、綺麗な肌をしている。
『あ、私も日焼け止め買うんだった』
「普段はどれをお使いで?」
『これ〜』
私が手に取ったのは、クマの形をした可愛らしい日焼け止め。
「これは…子供用ですか?」
『そうなの。私昔から肌が弱くて
他の日焼け止めは肌荒れしちゃうんだ』
絶対に焼かない、とかCMでやっているシリーズは
ことごとく私の肌には合わず
色々と試した結果この赤ちゃんでも使えるという
日焼け止めが一番しっくりきた。
「日焼け止めは成分が強いですからね。
それでしたら、私が使っているこのシリーズはどうでしょう?
オーガニックですから敏感肌の方でも使えるかと」
君島くんが差し出してくれたのは
オシャレなパッケージのあんまり見たことのないものだった。
オーガニックって食べ物もそうだけど
けっこう値段が高いよね、と思いつつ値札を見ると
案の定私のお小遣いでは買えない金額だった。
やんわり断って、いつもの日焼け止めを買ったあと
そのまま一緒に合宿所へ戻ることにした。
ショッピングモールを出ると
曇ってはいるが、蒸し暑い空気が身体を包んで
気持ちが悪い。
「夏美さん、日焼け止めを塗り直されが良いかと」
『え?来る前に塗ったし、それに今は曇ってるよ?』
「子供用の日焼け止めは成分が弱い分
効力も弱いのです。
ですから小まめに塗り直すのをおすすめします。
それに、曇のほうが紫外線は多いんですよ」
『えっ!知らなかった…』
ズボラな私にとって、小まめ塗り直すのは
面倒だなあと思っていたら
君島くんは先程見せてくれたオーガニックの
日焼け止めを取り出した。
「失礼しますね」
『えっ!?ちょ、ちょっと!?』
君島くんの綺麗な手が、私の頬を撫でる。
ヒヤッとしたクリームが頬と、首筋を撫で
思いも寄らない彼の行動に身体が固まる。
「やはり、綺麗な肌をされていますね」
『き、君島くん…!ちょっと、これは…さすがに…!』
さすがに、恥ずかしすぎる。
だけどその先の言葉が出てこなくて
彼の指先に翻弄されるがまま
私は下を向いて恥ずかしさに耐えるしかなった。
「フフッ…ほんのり赤くなっていますが
日焼けしてしまったんでしょうか?」
『そうじゃないってわかってるくせに…君島くんの意地悪』
そう言うと、彼は楽しそうに笑った。
その笑顔は、いつもの上品な感じじゃなくて
ちょっとだけ、子供っぽい無邪気な顔。
やっぱりテレビで見る君様よりも
素敵だなって思ったのだった。
(君島くん、たまにはキャラ変しても良いんじゃない?)
(といいますと?)
(上品でクールなイケメンから
毛利くんみたいな無邪気な男の子って感じも…)
(おや、寿三郎が好みですか?)
(えっ!そういうわけじゃないよ!
いつもの君島くんも好きだけどファンは
ギャップとか嬉しいかなって)
(ファンの皆さんは関係なく
貴女の前だけでは無邪気でいるのも良いかもしれませんね)