Summer time
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「やはり私の見立てに間違いはなかったですね」
私の隣には眩しいほどの笑顔を振りまく君島先輩と
相反して仏頂面の大曲先輩がいる。
大曲先輩には本当に申し訳ないことをしてしまった。
まさか、こんなことになるなんて。
『浴衣モデル?私がですか?』
「はい。ぜひ夏美さんにお願いしたいと」
君島先輩は綺麗な笑みを浮かべて
私に紅茶をどうぞと勧めてくれた。
今回君島先輩が企画した雑誌のコーナーで
浴衣特集を組むらしいのだけど
どうにもしっくりくるモデルさんがいないらしく
まさかの私に白羽の矢が立った。
私で良いのか?とは思うけど
バイト代は出るし、こんな経験一生ないだろうし
小物で顔を少し隠すらしいので
それならばまあいいかと思い
私は承諾することにした。
「あと出来れば男性モデルも誰かにお願いしたいのですが…」
ここにはたくさんモデルになりそうな人はいるけど
浴衣姿を想像してみたら
大曲先輩が1番似合いそうだと思った。
そして私がそんなことを言ったがために
大曲先輩は今私の隣で不機嫌そうに立っている。
『あ、あの…大曲先輩…』
「あぁ?」
『な、なんでもないです』
謝ろうにも不機嫌すぎて言えない。
君島先輩から、笑顔がないとか
動きが固いとかダメ出しされる度に
どんどん機嫌が悪くなっているようで気が気じゃない。
「ちゃーい☆竜次と夏美ちゃんどない〜?」
救世主のように現れた種ヶ島先輩を見て
大曲先輩はため息をついたけれど
少し雰囲気が和らいだように思えた。
「どうもこうもねぇし。こういうのは俺じゃねぇだろ」
「いやいや、竜次似合ってるやん!なぁ夏美ちゃん」
『はい!似合ってます!格好いいです!』
姿を見てからずっと格好いいと思っていた。
藍色の浴衣は大人の色気を醸し出しつつ
上品で硬派な印象。
髪型もアップにしていていつもの姿と違いすぎて
直視できないほど格好いい。
まぁ、いつも格好いいなあと思っているのだけど。
気づけば大曲先輩はぽかんとした表情を浮かべて
種ヶ島先輩にポンポンと肩を叩かれていた。
そしてそのまま種ヶ島先輩は君島先輩の元へと去って行った。
『あの、大曲先輩…
この間、大曲先輩が浴衣似合いそうって
私が言っちゃったんです。嫌でしたよね、すみません』
沈黙が辛くて、少し早口になりながら謝罪した。
「嫌っていうか、苦手なんだよこういうの。
修二ぐらいソツなくこなせりゃいいが俺には向いてねぇ」
『怒っては、ないんですか?』
「怒ってねぇよ。もともとこういう顔だし」
『よ、よかった…。嫌われたかと思っちゃいました…』
本当に良かった、そう思っていたら
大曲先輩がじっとこちらを見ていることに気づく。
『どうかしましたか?』
「いや………お前もよく似合ってる。…綺麗だ」
予想もしていなかった言葉に
私の体温が一気に上がり、顔が緩んで仕方がない。
小道具で持たされていた団扇で顔を隠しながら
ありがとうございます、と告げると
今日一番の、照れた笑顔を見せてくれたのだった。
(おい、君島…いつ撮ったしこれ…)
(素敵な写真でしょう?
お二人共カメラを意識しないほうが良い写真が…)
(まさかこの写真使うんじゃ…)
(そのつもりですが?)
(頼む、やめてくれや。こ、この時は…)
(お!その写真えぇなあ!ええタイミング撮ってるやん。
竜次が口説いてる時やん☆)
(おまっ…!聞いて…!)
(おやおや、でしたら是非ともこの写真でいきましょう)
(勘弁しろし…)
私の隣には眩しいほどの笑顔を振りまく君島先輩と
相反して仏頂面の大曲先輩がいる。
大曲先輩には本当に申し訳ないことをしてしまった。
まさか、こんなことになるなんて。
『浴衣モデル?私がですか?』
「はい。ぜひ夏美さんにお願いしたいと」
君島先輩は綺麗な笑みを浮かべて
私に紅茶をどうぞと勧めてくれた。
今回君島先輩が企画した雑誌のコーナーで
浴衣特集を組むらしいのだけど
どうにもしっくりくるモデルさんがいないらしく
まさかの私に白羽の矢が立った。
私で良いのか?とは思うけど
バイト代は出るし、こんな経験一生ないだろうし
小物で顔を少し隠すらしいので
それならばまあいいかと思い
私は承諾することにした。
「あと出来れば男性モデルも誰かにお願いしたいのですが…」
ここにはたくさんモデルになりそうな人はいるけど
浴衣姿を想像してみたら
大曲先輩が1番似合いそうだと思った。
そして私がそんなことを言ったがために
大曲先輩は今私の隣で不機嫌そうに立っている。
『あ、あの…大曲先輩…』
「あぁ?」
『な、なんでもないです』
謝ろうにも不機嫌すぎて言えない。
君島先輩から、笑顔がないとか
動きが固いとかダメ出しされる度に
どんどん機嫌が悪くなっているようで気が気じゃない。
「ちゃーい☆竜次と夏美ちゃんどない〜?」
救世主のように現れた種ヶ島先輩を見て
大曲先輩はため息をついたけれど
少し雰囲気が和らいだように思えた。
「どうもこうもねぇし。こういうのは俺じゃねぇだろ」
「いやいや、竜次似合ってるやん!なぁ夏美ちゃん」
『はい!似合ってます!格好いいです!』
姿を見てからずっと格好いいと思っていた。
藍色の浴衣は大人の色気を醸し出しつつ
上品で硬派な印象。
髪型もアップにしていていつもの姿と違いすぎて
直視できないほど格好いい。
まぁ、いつも格好いいなあと思っているのだけど。
気づけば大曲先輩はぽかんとした表情を浮かべて
種ヶ島先輩にポンポンと肩を叩かれていた。
そしてそのまま種ヶ島先輩は君島先輩の元へと去って行った。
『あの、大曲先輩…
この間、大曲先輩が浴衣似合いそうって
私が言っちゃったんです。嫌でしたよね、すみません』
沈黙が辛くて、少し早口になりながら謝罪した。
「嫌っていうか、苦手なんだよこういうの。
修二ぐらいソツなくこなせりゃいいが俺には向いてねぇ」
『怒っては、ないんですか?』
「怒ってねぇよ。もともとこういう顔だし」
『よ、よかった…。嫌われたかと思っちゃいました…』
本当に良かった、そう思っていたら
大曲先輩がじっとこちらを見ていることに気づく。
『どうかしましたか?』
「いや………お前もよく似合ってる。…綺麗だ」
予想もしていなかった言葉に
私の体温が一気に上がり、顔が緩んで仕方がない。
小道具で持たされていた団扇で顔を隠しながら
ありがとうございます、と告げると
今日一番の、照れた笑顔を見せてくれたのだった。
(おい、君島…いつ撮ったしこれ…)
(素敵な写真でしょう?
お二人共カメラを意識しないほうが良い写真が…)
(まさかこの写真使うんじゃ…)
(そのつもりですが?)
(頼む、やめてくれや。こ、この時は…)
(お!その写真えぇなあ!ええタイミング撮ってるやん。
竜次が口説いてる時やん☆)
(おまっ…!聞いて…!)
(おやおや、でしたら是非ともこの写真でいきましょう)
(勘弁しろし…)