Summer time
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『買い出し付き合ってもらってごめんね』
「いいってことよ。
それにお前ひとりにこの量は重いだろ」
『ふふっ。優しいね、ありがとう』
備品の買い出しに出たものの
予想以上に買う物が多くて
一人で運べるかどうか不安に思っていたところ
ちょうど鬼くんに遭遇し一緒に行くことになった。
鬼くんの逞しい腕に下がっている買い物袋を見て
8月の炎天下の中
この荷物は絶対に運べなかったと思うから
付いてきてもらって本当に良かった。
「にしても暑いな」
『そうだね…今日は35℃あるんだって。風が熱風だよ』
日傘のおかげ幾分日差しから守られているけれど
首に下げている小さな扇風機はまるで意味をなしていない。
『あっ!ごめん、私だけ日傘はずるいよね。ちょっと待ってね』
重たい荷物を持った鬼くんが直射日光を浴びていることに
今気がついた。
自分だけ日傘を指しているなんて、申し訳ない。
「お、おい!そんなにくっつくなっ!」
『え?だってくっつかないと鬼くん日傘に入れないから』
「だからってなあ……くっついたら、暑いだろ…!」
何を慌てているのかはわからないけど
確かにくっついたら暑い。
意味ないかと落胆していたら
鬼くんが汗臭いだろ、とつぶやいた。
『え?そんなこと気にしてたの?』
「そ、そりゃ気になるに決まってるだろうが」
ここの男性陣は、本当に優しくて
紳士的な人が多いと思う。
特に鬼くんは見た目とのギャップがずるくて
たまにドキッとしてしまう。
私に気を遣ってくれているのが嬉しくて笑っていたら
あるモノを持っていたことを思い出した。
『そうだ!これ使おうよ!』
出掛ける前にバックに忍ばせていたのは
吹きかけると身体が冷たくなるボディミスト。
「へぇ、そういうものがあるんだな」
これを知らない人がいるのかと驚いたけど
鬼くんは、流行やこういうアイテムとかに疎いようだ。
ボトルを開けて使い方を教えると
ぎこちない手つきで首筋に塗り冷たさに驚いていて
その姿は可愛らしかった。
「こりゃすげぇな。そういえば種ヶ島が使っていたような…」
『そうそう。種ヶ島くん使ってたね。
これとは違う香りのやつで…って、ふふっ』
「どうした?」
『私達同じ香りがするなって思って!』
そう言うと鬼くんは顔を真っ赤にして頭を抱え込み
変なことを言うなと怒られてしまった。
ずんずんと先に進む鬼くんから
ふわっと香るシトラスの香り。
この香りを嗅ぐたびに
きっと私は今日のことを思い出すのだろう。
(鬼くん、はい。これこの前の買い出しのお礼)
(お礼なんて必要ねぇのに…ってこれは…)
(この前使ってみて気に入ったみたいだったか!)
(この前のと香りが違うのか?)
(少しね。こっちのほうが男の子は使いやすいかなって…
前のが良かった?)
(あっ、いやっ!そういうわけじゃねぇ!)
(そうなの?あ、一つお願いがあってね。
私のと、蓋交換して欲しいの)
(蓋?なんでだ?)
(ふふっ、秘密!)
「いいってことよ。
それにお前ひとりにこの量は重いだろ」
『ふふっ。優しいね、ありがとう』
備品の買い出しに出たものの
予想以上に買う物が多くて
一人で運べるかどうか不安に思っていたところ
ちょうど鬼くんに遭遇し一緒に行くことになった。
鬼くんの逞しい腕に下がっている買い物袋を見て
8月の炎天下の中
この荷物は絶対に運べなかったと思うから
付いてきてもらって本当に良かった。
「にしても暑いな」
『そうだね…今日は35℃あるんだって。風が熱風だよ』
日傘のおかげ幾分日差しから守られているけれど
首に下げている小さな扇風機はまるで意味をなしていない。
『あっ!ごめん、私だけ日傘はずるいよね。ちょっと待ってね』
重たい荷物を持った鬼くんが直射日光を浴びていることに
今気がついた。
自分だけ日傘を指しているなんて、申し訳ない。
「お、おい!そんなにくっつくなっ!」
『え?だってくっつかないと鬼くん日傘に入れないから』
「だからってなあ……くっついたら、暑いだろ…!」
何を慌てているのかはわからないけど
確かにくっついたら暑い。
意味ないかと落胆していたら
鬼くんが汗臭いだろ、とつぶやいた。
『え?そんなこと気にしてたの?』
「そ、そりゃ気になるに決まってるだろうが」
ここの男性陣は、本当に優しくて
紳士的な人が多いと思う。
特に鬼くんは見た目とのギャップがずるくて
たまにドキッとしてしまう。
私に気を遣ってくれているのが嬉しくて笑っていたら
あるモノを持っていたことを思い出した。
『そうだ!これ使おうよ!』
出掛ける前にバックに忍ばせていたのは
吹きかけると身体が冷たくなるボディミスト。
「へぇ、そういうものがあるんだな」
これを知らない人がいるのかと驚いたけど
鬼くんは、流行やこういうアイテムとかに疎いようだ。
ボトルを開けて使い方を教えると
ぎこちない手つきで首筋に塗り冷たさに驚いていて
その姿は可愛らしかった。
「こりゃすげぇな。そういえば種ヶ島が使っていたような…」
『そうそう。種ヶ島くん使ってたね。
これとは違う香りのやつで…って、ふふっ』
「どうした?」
『私達同じ香りがするなって思って!』
そう言うと鬼くんは顔を真っ赤にして頭を抱え込み
変なことを言うなと怒られてしまった。
ずんずんと先に進む鬼くんから
ふわっと香るシトラスの香り。
この香りを嗅ぐたびに
きっと私は今日のことを思い出すのだろう。
(鬼くん、はい。これこの前の買い出しのお礼)
(お礼なんて必要ねぇのに…ってこれは…)
(この前使ってみて気に入ったみたいだったか!)
(この前のと香りが違うのか?)
(少しね。こっちのほうが男の子は使いやすいかなって…
前のが良かった?)
(あっ、いやっ!そういうわけじゃねぇ!)
(そうなの?あ、一つお願いがあってね。
私のと、蓋交換して欲しいの)
(蓋?なんでだ?)
(ふふっ、秘密!)