残業と戦う君へ
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『きっつい……』
社会人7年目にもなると
業務量は増えるしある程度の責任も出てくるし
新人教育も任されるようになり
けっこうなオーバーワーク気味な毎日。
上から残業をなるべくしないようにとのお達しもあり
なんとか仕事を早めに片付けるも
普段しないようなミスをしてしまい
残業するという負のループ。
帰りの電車を待つ間に
こんなんじゃダメだーと、珍しく弱気になる。
ため息をついた瞬間
マナーモードにしていたスマホがブルッと震えたので
画面を開くと同棲中の彼からの連絡がきた。
“お疲れちゃん☆何時頃帰るん?“
文章までしゃべり口調なのが彼らしいなあと思いつつ
“もうすぐ帰るよ“と返信する。
家で帰りを待ってくれている人がいると
やっぱり少し足取りが軽くなる気がする。
『ただいま~』
ドアを開けるとフワッとスパイスの香りがして
すぐにリビングのドアが開き
お帰り、と満面の笑みで迎えられた。
修二くんの顔を見たらもうそれだけで泣きそうになる。
「ご飯できとるから、おてて洗って着替えてきぃや」
『うん!ありがとう!』
窮屈なストッキングを剥ぐように脱ぎ
彼と色ちがいの部屋着に着替えてリビングへと向かう。
テーブルには既に夕食が並べられていた。
「修二くん特製のカレーやで☆あったかいうちに食べよな」
辛いのが苦手な私に合わせて作ってくれた
少し甘めのカレーを頬張ると、肩の力がふっと抜ける。
『ごちそうさま。美味しかった~!』
「お粗末様でした。
お疲れなお姫さまにはまだまだサービスしたろな。
こっちおいでや」
手招きされ、ソファーに座るように促される。
お姫さまというより
小さな子供を呼ぶような感じだなと思いつつソファーに座ると
修二くんは私の肩を揉みはじめた。
「お客さん、肩ガッチガチやん。頑張っとる証拠やな」
『うぁ~…気持ちいい…修二くんマッサージ上手だね』
大きな手が包み込むように私の肩や首を
揉みほぐしてくれる。
「あーんまり無理はせんといてな。
しんどいときは、しんどいてちゃんと言わなアカンで」
『…うん。まだね、大丈夫。
修二くんがこうやって一緒にいてくれるから。
それでも本当にしんどい!ってなったら
もっと甘やかしてくれる?』
「もちろん、べったべたに甘やかしたるよ。
まあ、いつでも甘やかすつもりやけどな」
私をいつでも支えてくれる彼の存在は大きくて
何度もありがとうって呟いて
バレないように、ちょっとだけ涙したのだった。
社会人7年目にもなると
業務量は増えるしある程度の責任も出てくるし
新人教育も任されるようになり
けっこうなオーバーワーク気味な毎日。
上から残業をなるべくしないようにとのお達しもあり
なんとか仕事を早めに片付けるも
普段しないようなミスをしてしまい
残業するという負のループ。
帰りの電車を待つ間に
こんなんじゃダメだーと、珍しく弱気になる。
ため息をついた瞬間
マナーモードにしていたスマホがブルッと震えたので
画面を開くと同棲中の彼からの連絡がきた。
“お疲れちゃん☆何時頃帰るん?“
文章までしゃべり口調なのが彼らしいなあと思いつつ
“もうすぐ帰るよ“と返信する。
家で帰りを待ってくれている人がいると
やっぱり少し足取りが軽くなる気がする。
『ただいま~』
ドアを開けるとフワッとスパイスの香りがして
すぐにリビングのドアが開き
お帰り、と満面の笑みで迎えられた。
修二くんの顔を見たらもうそれだけで泣きそうになる。
「ご飯できとるから、おてて洗って着替えてきぃや」
『うん!ありがとう!』
窮屈なストッキングを剥ぐように脱ぎ
彼と色ちがいの部屋着に着替えてリビングへと向かう。
テーブルには既に夕食が並べられていた。
「修二くん特製のカレーやで☆あったかいうちに食べよな」
辛いのが苦手な私に合わせて作ってくれた
少し甘めのカレーを頬張ると、肩の力がふっと抜ける。
『ごちそうさま。美味しかった~!』
「お粗末様でした。
お疲れなお姫さまにはまだまだサービスしたろな。
こっちおいでや」
手招きされ、ソファーに座るように促される。
お姫さまというより
小さな子供を呼ぶような感じだなと思いつつソファーに座ると
修二くんは私の肩を揉みはじめた。
「お客さん、肩ガッチガチやん。頑張っとる証拠やな」
『うぁ~…気持ちいい…修二くんマッサージ上手だね』
大きな手が包み込むように私の肩や首を
揉みほぐしてくれる。
「あーんまり無理はせんといてな。
しんどいときは、しんどいてちゃんと言わなアカンで」
『…うん。まだね、大丈夫。
修二くんがこうやって一緒にいてくれるから。
それでも本当にしんどい!ってなったら
もっと甘やかしてくれる?』
「もちろん、べったべたに甘やかしたるよ。
まあ、いつでも甘やかすつもりやけどな」
私をいつでも支えてくれる彼の存在は大きくて
何度もありがとうって呟いて
バレないように、ちょっとだけ涙したのだった。