Christmas
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『越知くん、これ美味しそう!』
「あぁ、そうだな」
『こっちの苺のもいいなあ…』
「これもお前が好きそうだが」
『あ、本当だね!美味しそう!』
クリスマス当日。
人混みが苦手な私達は
おうちでゆっくり過ごそうと、近くのケーキ屋さんに
ケーキを買いに来ていた。
事前にどういうケーキが良いか考えていたのだけど
優柔不断な私は、実物を見たらあれこれ迷ってしまって
すんなりと決められない。
『どうしようかな…せっかくだから
ホールのやつもクリスマスって感じがして良いよね』
「だが、二人では多いだろう」
『そうだよね…』
ロールケーキならいけるかも。
ノエルのやつとか、上にサンタクロースの
砂糖菓子が乗っていて可愛いし。
食べきれない、という不安に対して
パッと、名案が浮かんだ。
『あ!毛利くん呼んで、一緒に食べたら丁度良いかもね!』
毛利くんは、越知くんの後輩で
越知くんのことをかなり慕っている。
モテそうな容姿をしているから
彼女さんとかいるかもしれないけど
越知くんも彼がいるともっと楽しく過ごせるかもしれない。
「…毛利は呼ばなくて良い」
『え?』
「ケーキはこれにしたらどうだ」
越知くんが指を指したのは
私がさっき悩んでいたロールケーキ。
『う、うん。じゃあ、これにするね!』
一瞬、間があったのは気のせいだろうか。
やっぱり毛利くんは彼女とのデートだったのかな。
余計なことを言ったのかもしれない。
私の家に着いて、コーヒーを入れてケーキの箱を開けた。
可愛らしいサンタクロースの写真を撮っていたら
越知くんが私の頭を撫でてくれた。
優しい時間だな、って思いながら
二人でケーキを食べて最近の出来事を話す。
毛利くんの話題になったから
今日は彼女さんとデートなのかと聞いてみたら
彼は彼の後輩達とクリスマスパーティーをしているらしい。
『だから呼ばなくて良いって言ったんだね』
「………違う」
『ん?』
「毛利を呼ばなくて良いと言ったのは
今日はお前と二人で過ごしたかったからだ」
あまり甘い台詞を言わない越知くんからの唐突な言葉に
ぶわっと、顔が熱くなる。
『お、越知くんもそんなこと言うんだね』
「意外だったか?」
『少しね。でも、嬉しい』
付き合って半年。
彼のことはわかってきているつもりだけど
こんな風にデレることがあるのなら
もう少し心の準備を
というか耐性をつけておかなければ色々もたない。
「それと、そろそろ“越知くん”はやめないか、千穂」
長い前髪から垣間見える視線は穏やか。
『月光くん…』
「ああ。それがいい」
表情がわかりにくいとよく言われている彼だけど
小さく、微笑んでくれた。
こんなにも優しい雰囲気が出ているのに
周りの人達は彼のことをよく見ていないんだなと思う。
『でも、私だけの特権かな』
「なにか言ったか?」
『なんでもなーい!』
彼の優しさも、穏やかな視線も甘い台詞も私だけの特権だ。
クリスマスの日に、賑やかに過ごすのも良いけど
二人でゆっくり過ごせるこの時間は
本当に幸せを感じられたのだった。
(毛利から写真が送られてきた)
(見せて~!わあ、皆楽しそうだね!)
(そうだな)
(ん?“幸せそうやわ~!”って、月光くんも何か送ったの?)
(ああ。これを送った)
(え!?撮ってたの!?)
(ケーキを一生懸命撮っている姿が可愛らしかったからな )
(かわ……恥ずかしい…)
(これを画面に設定するにはどうしたら良いんだ?)
(ヤダ!教えない!恥ずかしいもん!)
(毛利に聞こう)
(やめてよー!)
「あぁ、そうだな」
『こっちの苺のもいいなあ…』
「これもお前が好きそうだが」
『あ、本当だね!美味しそう!』
クリスマス当日。
人混みが苦手な私達は
おうちでゆっくり過ごそうと、近くのケーキ屋さんに
ケーキを買いに来ていた。
事前にどういうケーキが良いか考えていたのだけど
優柔不断な私は、実物を見たらあれこれ迷ってしまって
すんなりと決められない。
『どうしようかな…せっかくだから
ホールのやつもクリスマスって感じがして良いよね』
「だが、二人では多いだろう」
『そうだよね…』
ロールケーキならいけるかも。
ノエルのやつとか、上にサンタクロースの
砂糖菓子が乗っていて可愛いし。
食べきれない、という不安に対して
パッと、名案が浮かんだ。
『あ!毛利くん呼んで、一緒に食べたら丁度良いかもね!』
毛利くんは、越知くんの後輩で
越知くんのことをかなり慕っている。
モテそうな容姿をしているから
彼女さんとかいるかもしれないけど
越知くんも彼がいるともっと楽しく過ごせるかもしれない。
「…毛利は呼ばなくて良い」
『え?』
「ケーキはこれにしたらどうだ」
越知くんが指を指したのは
私がさっき悩んでいたロールケーキ。
『う、うん。じゃあ、これにするね!』
一瞬、間があったのは気のせいだろうか。
やっぱり毛利くんは彼女とのデートだったのかな。
余計なことを言ったのかもしれない。
私の家に着いて、コーヒーを入れてケーキの箱を開けた。
可愛らしいサンタクロースの写真を撮っていたら
越知くんが私の頭を撫でてくれた。
優しい時間だな、って思いながら
二人でケーキを食べて最近の出来事を話す。
毛利くんの話題になったから
今日は彼女さんとデートなのかと聞いてみたら
彼は彼の後輩達とクリスマスパーティーをしているらしい。
『だから呼ばなくて良いって言ったんだね』
「………違う」
『ん?』
「毛利を呼ばなくて良いと言ったのは
今日はお前と二人で過ごしたかったからだ」
あまり甘い台詞を言わない越知くんからの唐突な言葉に
ぶわっと、顔が熱くなる。
『お、越知くんもそんなこと言うんだね』
「意外だったか?」
『少しね。でも、嬉しい』
付き合って半年。
彼のことはわかってきているつもりだけど
こんな風にデレることがあるのなら
もう少し心の準備を
というか耐性をつけておかなければ色々もたない。
「それと、そろそろ“越知くん”はやめないか、千穂」
長い前髪から垣間見える視線は穏やか。
『月光くん…』
「ああ。それがいい」
表情がわかりにくいとよく言われている彼だけど
小さく、微笑んでくれた。
こんなにも優しい雰囲気が出ているのに
周りの人達は彼のことをよく見ていないんだなと思う。
『でも、私だけの特権かな』
「なにか言ったか?」
『なんでもなーい!』
彼の優しさも、穏やかな視線も甘い台詞も私だけの特権だ。
クリスマスの日に、賑やかに過ごすのも良いけど
二人でゆっくり過ごせるこの時間は
本当に幸せを感じられたのだった。
(毛利から写真が送られてきた)
(見せて~!わあ、皆楽しそうだね!)
(そうだな)
(ん?“幸せそうやわ~!”って、月光くんも何か送ったの?)
(ああ。これを送った)
(え!?撮ってたの!?)
(ケーキを一生懸命撮っている姿が可愛らしかったからな )
(かわ……恥ずかしい…)
(これを画面に設定するにはどうしたら良いんだ?)
(ヤダ!教えない!恥ずかしいもん!)
(毛利に聞こう)
(やめてよー!)