Christmas
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18時に駅前で待ち合わせたクリスマスデート。
楽しみすぎて、待ち合わせ時間より
20分も早く着いてしまった。
どこかで、時間を潰そうかと思っていたら
駅の入り口で本を片手にした彼がいて私は駆け寄る。
『竜次、ごめん!待たせちゃった!』
「おー……。いや、早く来すぎただけだし。
おめーもえらく早く来たな」
『楽しみすぎて、つい』
忙しい彼と
クリスマス当日に過ごせると思ってなかったから
お誘いがきたときは本当に部屋のなかでジャンプした。
そのくらい楽しみで、嬉しかった。
「少し早いけどよ、行くか?」
『うん!行こう!』
クリスマス、何がしたい?と聞かれたので
私はお決まりデートだけど
イルミネーションが見たいと彼に言ったのだ。
多忙な彼と、四季を感じられることがしたかったから。
「今日は冷えるし。寒くねーか?」
『うん、私は大丈夫』
「…そーかよ」
そうとは答えたものの
この日のためにいつもよりオシャレに力を入れた分
薄着になったから本当は寒い。
童顔な私は、竜次の隣に似合わないから
私なりに大人っぽく見えるように頑張った。
だからこそ、寒いとか意地でも言いたくない。
『わぁ…!すごい!すごく綺麗だね…!』
「おぉ、こいつはすげぇし」
ちょうど点灯するタイミングだったようで
一気に明るく、幻想的な空間が目の前に広がった。
竜次と付き合う前に
ここのイルミネーションを見たことがあったけど
その時と比べ物にならないほど美しく見える。
大切な人と一緒に見る景色はこんなにも違うんだ。
イルミネーションに見とれていたら
突然、肩を引き寄せられた。
普段こんなことをしない竜次の行動に、思わず彼を見上げる。
「寒いんだよ」
『そんなに?竜次はあったかそうなの着てるじゃない』
「おめーは随分寒そうな格好だな」
頑張ってオシャレしたのに
寒そうって何よ、と少しムッとしていたけど
私の顔を見ないまま、竜次は続けた。
「…今日の格好、似合ってるし」
『え…ほんと?なにも言ってくれないから
興味ないのかと思っちゃった』
「あー。言おうと思ったけどよ…寒くねぇって言うし…」
あぁ、道中に聞かれた“寒くねーか?”は
そういうことだったのか。
彼なりに褒めようとしたけど
うまくいかずに“そーかよ”と言ったのか。
そう思うと可愛らしくて、愛しくてクスッと笑った。
「なに笑ってんだ」
『竜次が好きだなって』
「ったく……軽く言うなし」
『軽くはないよ!私のおもーい想いを全部伝えようか?』
「勘弁しろし…」
照れたように笑ってくれた竜次の顔は優しくて
だけど私の肩を抱く力は力強くて
守られているようでホッとする。
しばらくそのままイルミネーションを眺めていたら
頬にふわっと、何かが当たった。
最初は演出の一環かと思ったけど
どうやら雪が降り始めたようだった。
『あ、雪だ…』
「どーりで寒いわけだし」
『ホワイトクリスマスだね』
「…好きな女と過ごすホワイトクリスマスも悪くねーな」
この先も色んな季節を一緒に過ごして
色んなものを一緒に見たい。
クリスマスの寒い夜に
大切な人の温もりを感じながら過ごしたことは
この先もずっと、忘れられない思い出になりそう。
(ねぇ、写真撮りたい!)
(わかったわかった。撮ってやっから)
(一緒にだよ)
(俺はいいし)
(ツーショットじゃなきゃ意味ないの。
あ、でも竜次だけの写真も撮らせてね)
(俺撮ったって面白くもねぇだろうが)
(好きな人の色んなものを表情とか残したいじゃない)
(…おめーは物好きだな)
(竜次は誰よりもかっこよくて素敵な彼氏だから
きっと私のお願い聞いてくれるだろうな~)
(………スマホ貸せし。撮るぞ)
楽しみすぎて、待ち合わせ時間より
20分も早く着いてしまった。
どこかで、時間を潰そうかと思っていたら
駅の入り口で本を片手にした彼がいて私は駆け寄る。
『竜次、ごめん!待たせちゃった!』
「おー……。いや、早く来すぎただけだし。
おめーもえらく早く来たな」
『楽しみすぎて、つい』
忙しい彼と
クリスマス当日に過ごせると思ってなかったから
お誘いがきたときは本当に部屋のなかでジャンプした。
そのくらい楽しみで、嬉しかった。
「少し早いけどよ、行くか?」
『うん!行こう!』
クリスマス、何がしたい?と聞かれたので
私はお決まりデートだけど
イルミネーションが見たいと彼に言ったのだ。
多忙な彼と、四季を感じられることがしたかったから。
「今日は冷えるし。寒くねーか?」
『うん、私は大丈夫』
「…そーかよ」
そうとは答えたものの
この日のためにいつもよりオシャレに力を入れた分
薄着になったから本当は寒い。
童顔な私は、竜次の隣に似合わないから
私なりに大人っぽく見えるように頑張った。
だからこそ、寒いとか意地でも言いたくない。
『わぁ…!すごい!すごく綺麗だね…!』
「おぉ、こいつはすげぇし」
ちょうど点灯するタイミングだったようで
一気に明るく、幻想的な空間が目の前に広がった。
竜次と付き合う前に
ここのイルミネーションを見たことがあったけど
その時と比べ物にならないほど美しく見える。
大切な人と一緒に見る景色はこんなにも違うんだ。
イルミネーションに見とれていたら
突然、肩を引き寄せられた。
普段こんなことをしない竜次の行動に、思わず彼を見上げる。
「寒いんだよ」
『そんなに?竜次はあったかそうなの着てるじゃない』
「おめーは随分寒そうな格好だな」
頑張ってオシャレしたのに
寒そうって何よ、と少しムッとしていたけど
私の顔を見ないまま、竜次は続けた。
「…今日の格好、似合ってるし」
『え…ほんと?なにも言ってくれないから
興味ないのかと思っちゃった』
「あー。言おうと思ったけどよ…寒くねぇって言うし…」
あぁ、道中に聞かれた“寒くねーか?”は
そういうことだったのか。
彼なりに褒めようとしたけど
うまくいかずに“そーかよ”と言ったのか。
そう思うと可愛らしくて、愛しくてクスッと笑った。
「なに笑ってんだ」
『竜次が好きだなって』
「ったく……軽く言うなし」
『軽くはないよ!私のおもーい想いを全部伝えようか?』
「勘弁しろし…」
照れたように笑ってくれた竜次の顔は優しくて
だけど私の肩を抱く力は力強くて
守られているようでホッとする。
しばらくそのままイルミネーションを眺めていたら
頬にふわっと、何かが当たった。
最初は演出の一環かと思ったけど
どうやら雪が降り始めたようだった。
『あ、雪だ…』
「どーりで寒いわけだし」
『ホワイトクリスマスだね』
「…好きな女と過ごすホワイトクリスマスも悪くねーな」
この先も色んな季節を一緒に過ごして
色んなものを一緒に見たい。
クリスマスの寒い夜に
大切な人の温もりを感じながら過ごしたことは
この先もずっと、忘れられない思い出になりそう。
(ねぇ、写真撮りたい!)
(わかったわかった。撮ってやっから)
(一緒にだよ)
(俺はいいし)
(ツーショットじゃなきゃ意味ないの。
あ、でも竜次だけの写真も撮らせてね)
(俺撮ったって面白くもねぇだろうが)
(好きな人の色んなものを表情とか残したいじゃない)
(…おめーは物好きだな)
(竜次は誰よりもかっこよくて素敵な彼氏だから
きっと私のお願い聞いてくれるだろうな~)
(………スマホ貸せし。撮るぞ)