Christmas
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『鬼くん、この飾りはここでいい?』
「あぁ、頼む」
12月に入ると、世間はクリスマスムード全開。
商店街のBGMも装飾も、テレビのCMも
全てがクリスマス一色になる。
鬼くんが通っているこの児童福祉施設もそう。
今日は鬼くんに頼まれて
子供達とためにクリスマスの装飾を
一緒にすることになったのだ。
『このサンタさん可愛い!鬼くんのあみぐるみ?』
「ああ、そうだ」
『本当にすごいな~。私不器用だから尊敬しちゃうよ』
「園長には負けるがな」
少し強面で大きながっしりとした体系に似合わないけど
彼の作るあみぐるみは可愛らしい。
心が優しくないと、こういうことはできないと思う。
“鬼の兄ちゃんが、テニスで1番になってほしい”
という言葉を胸にテニスをしているところも
かえでちゃんを可愛がっているのも
子供たちの喜ぶ顔が見たくて
クリスマスの準備をしているところも
心が優しくて、あったかくて、思いやりのある証拠。
そういう彼が、私は大好きだ。
『あー、でもこうしたらもっと可愛いかな?』
「おぉ、そうだな!
やっぱこういうのは女子がうまいな」
“女子“とまとめて言われるのはちょっと癪に触るけど
他の人じゃなくて
私に頼んできてくれたことは嬉しかったから良しとしよう。
だけど、長らく片思いしているのだ。
クリスマスになるし
もう少し、欲張りになっても許されるだろうか。
『女子だったら誰でも良かったの?』
しまった。
口にするとなんかメンヘラっぽかった。
「誰でもは良くねえ。
あいつらも、お前には懐いてるしな」
確かに子供達とは交流があるし
懐かれてはいるのだけど私の求めていた言葉ではなかった。
『“鬼の兄ちゃんの彼女”って言ってくるもんね』
「違うって言ってはいるんだがな」
ああ、もう。否定しないでくれたら良いのに。
私はあなたの彼女になりたいのに。
ちょっと欲張ってみたけど
やっぱり恋愛に疎い彼には私の心境は通じなかったらしい。
でも好きな人とクリスマスツリーを
一緒に飾り付けるなんてシチュエーションは
この先なかなかないはずだ。
レアなんだから、これだけだって充分欲張りなんだ。
『よし!出来たね!』
「良い感じに仕上がったな!助かったぜ。ありがとよ」
『皆きっと喜んでくれるよ!クリスマス会は24日?』
「あぁ。良かったらお前も来ないか?」
『いいの?行く!』
24日に二人で過ごせないのは残念だけど
私も子供達の笑顔は見たいし
皆で一緒に過ごせるのはきっと楽しいに決まっている。
想像して、にこにこしていたら
鬼くんの顔が少し赤いことに気がついた。
「それでよ…その…。
15時には終わるんだが、そのあと、予定あるか?」
『え?ないよ』
「…終わったら
ふたりでイルミネーションでも見に行くか?」
ふいっと、視線を反らしながら
少しだけそわそわしている鬼くんはどう見ても照れている。
これって、期待しても良いのかな。
期待しか、ない。
『い、行きます…』
ふたりして顔を赤くしていたら
タイミング良く入ってきた園長先生に微笑まれた。
24日のクリスマス、きっと素敵な1日になりそうだ。
(鬼くんが作ったサンタさんのあみぐるみ
クリスマスが終わったら貰えないかな?)
(もう1個くらいすぐ作れるぞ)
(ううん。この子がいいの。今日の思い出に欲しいなって)
(わかった、いいぞ)
(やった!鬼くんからのクリスマスプレゼント予約だね)
(これはおまけだ)
(おまけ?)
(プレゼントなら、用意してある。
…当日楽しみにしとくんだな)
「あぁ、頼む」
12月に入ると、世間はクリスマスムード全開。
商店街のBGMも装飾も、テレビのCMも
全てがクリスマス一色になる。
鬼くんが通っているこの児童福祉施設もそう。
今日は鬼くんに頼まれて
子供達とためにクリスマスの装飾を
一緒にすることになったのだ。
『このサンタさん可愛い!鬼くんのあみぐるみ?』
「ああ、そうだ」
『本当にすごいな~。私不器用だから尊敬しちゃうよ』
「園長には負けるがな」
少し強面で大きながっしりとした体系に似合わないけど
彼の作るあみぐるみは可愛らしい。
心が優しくないと、こういうことはできないと思う。
“鬼の兄ちゃんが、テニスで1番になってほしい”
という言葉を胸にテニスをしているところも
かえでちゃんを可愛がっているのも
子供たちの喜ぶ顔が見たくて
クリスマスの準備をしているところも
心が優しくて、あったかくて、思いやりのある証拠。
そういう彼が、私は大好きだ。
『あー、でもこうしたらもっと可愛いかな?』
「おぉ、そうだな!
やっぱこういうのは女子がうまいな」
“女子“とまとめて言われるのはちょっと癪に触るけど
他の人じゃなくて
私に頼んできてくれたことは嬉しかったから良しとしよう。
だけど、長らく片思いしているのだ。
クリスマスになるし
もう少し、欲張りになっても許されるだろうか。
『女子だったら誰でも良かったの?』
しまった。
口にするとなんかメンヘラっぽかった。
「誰でもは良くねえ。
あいつらも、お前には懐いてるしな」
確かに子供達とは交流があるし
懐かれてはいるのだけど私の求めていた言葉ではなかった。
『“鬼の兄ちゃんの彼女”って言ってくるもんね』
「違うって言ってはいるんだがな」
ああ、もう。否定しないでくれたら良いのに。
私はあなたの彼女になりたいのに。
ちょっと欲張ってみたけど
やっぱり恋愛に疎い彼には私の心境は通じなかったらしい。
でも好きな人とクリスマスツリーを
一緒に飾り付けるなんてシチュエーションは
この先なかなかないはずだ。
レアなんだから、これだけだって充分欲張りなんだ。
『よし!出来たね!』
「良い感じに仕上がったな!助かったぜ。ありがとよ」
『皆きっと喜んでくれるよ!クリスマス会は24日?』
「あぁ。良かったらお前も来ないか?」
『いいの?行く!』
24日に二人で過ごせないのは残念だけど
私も子供達の笑顔は見たいし
皆で一緒に過ごせるのはきっと楽しいに決まっている。
想像して、にこにこしていたら
鬼くんの顔が少し赤いことに気がついた。
「それでよ…その…。
15時には終わるんだが、そのあと、予定あるか?」
『え?ないよ』
「…終わったら
ふたりでイルミネーションでも見に行くか?」
ふいっと、視線を反らしながら
少しだけそわそわしている鬼くんはどう見ても照れている。
これって、期待しても良いのかな。
期待しか、ない。
『い、行きます…』
ふたりして顔を赤くしていたら
タイミング良く入ってきた園長先生に微笑まれた。
24日のクリスマス、きっと素敵な1日になりそうだ。
(鬼くんが作ったサンタさんのあみぐるみ
クリスマスが終わったら貰えないかな?)
(もう1個くらいすぐ作れるぞ)
(ううん。この子がいいの。今日の思い出に欲しいなって)
(わかった、いいぞ)
(やった!鬼くんからのクリスマスプレゼント予約だね)
(これはおまけだ)
(おまけ?)
(プレゼントなら、用意してある。
…当日楽しみにしとくんだな)