interview
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無事に全員のインタビューを終えられたのだけど
この際だから?というよくわからない理由で
入江くん、徳川くん、加治くんの
他のメンバーのインタビューもさせてもらって
なかなか良い材料が揃ったと我ながら思う。
緊張と慣れない仕事でどっと疲れたけれど
思い返せば楽しんでた自分がいて
案外天職なのかもしれない。
いや、取材を受ける側が皆
良い人だったからかもしれないけど。
「もう帰るんやな〜」
帰支度も済み、監督達に挨拶をしていたら
軽快な声がして振り返る。
『え…』
そこには今まで取材をした全員が揃っていて
わざわざ見送りに来てくれたようだった。
「おやおや、随分皆さんと打ち解けられたようで」
にこやかに笑う斎藤コーチの言葉に
胸がじんわりと温かくなる気がした。
ただのバイト記者に挨拶に来てくれるなんて。
『あの…練習を削ってまで時間を作って頂いて
本当にありがとうございました。
こんなことを言ったら失礼かもしれないけど
皆と話せて、皆のことを知って楽しかったです。
もう、会うことはないだろうけど
陰ながら皆のことを応援してます』
会うことはない、といざ言葉にすると
鼻の奥がツンとして声が震えそうになった。
この短時間でどれだけ肩入れしてしまっているのだろうか。
「勝手に湿っぽくするな」
「そうですよ!また会えるんやから!」
「次は何時にするんだし」
「こういうのは間を空け過ぎたらつまんねぇしな」
『ん?え?どういうこと??』
また会える、次は何時、と話が全く見えないでいると
種ヶ島くんがニコニコと笑って
私の肩にぽん、と手を置いた。
「この企画、しばらく続くようになったんやって〜」
『えぇ!?聞いてないけど…』
「決まったのは先程でしたからなぁ」
慌てて叔父に電話しようとスマホを取り出すと
メッセージが1件届いていた。
“この企画続くことになったから
帰ってきたら企画組むぞ!”
『ほ、本当だ…』
流石交渉人、と君島くんが囃し立てられているところから
きっと彼が叔父に何か言ったのだろう。
一体どんな交渉をしたのやら。
わいわいと賑わう彼らを見ていると
名残惜しいと思っていた分
このまさかの出来事が素直に嬉しいと感じている。
さて、私の取材生活はまだしばらく続くことになりそう。
魅力的な彼らを、日本のテニス界を支える逸材たちを
たくさんの人に伝えられるような記事を作っていこうと
彼らの笑顔を見ながら、心に決めたのだった。
この際だから?というよくわからない理由で
入江くん、徳川くん、加治くんの
他のメンバーのインタビューもさせてもらって
なかなか良い材料が揃ったと我ながら思う。
緊張と慣れない仕事でどっと疲れたけれど
思い返せば楽しんでた自分がいて
案外天職なのかもしれない。
いや、取材を受ける側が皆
良い人だったからかもしれないけど。
「もう帰るんやな〜」
帰支度も済み、監督達に挨拶をしていたら
軽快な声がして振り返る。
『え…』
そこには今まで取材をした全員が揃っていて
わざわざ見送りに来てくれたようだった。
「おやおや、随分皆さんと打ち解けられたようで」
にこやかに笑う斎藤コーチの言葉に
胸がじんわりと温かくなる気がした。
ただのバイト記者に挨拶に来てくれるなんて。
『あの…練習を削ってまで時間を作って頂いて
本当にありがとうございました。
こんなことを言ったら失礼かもしれないけど
皆と話せて、皆のことを知って楽しかったです。
もう、会うことはないだろうけど
陰ながら皆のことを応援してます』
会うことはない、といざ言葉にすると
鼻の奥がツンとして声が震えそうになった。
この短時間でどれだけ肩入れしてしまっているのだろうか。
「勝手に湿っぽくするな」
「そうですよ!また会えるんやから!」
「次は何時にするんだし」
「こういうのは間を空け過ぎたらつまんねぇしな」
『ん?え?どういうこと??』
また会える、次は何時、と話が全く見えないでいると
種ヶ島くんがニコニコと笑って
私の肩にぽん、と手を置いた。
「この企画、しばらく続くようになったんやって〜」
『えぇ!?聞いてないけど…』
「決まったのは先程でしたからなぁ」
慌てて叔父に電話しようとスマホを取り出すと
メッセージが1件届いていた。
“この企画続くことになったから
帰ってきたら企画組むぞ!”
『ほ、本当だ…』
流石交渉人、と君島くんが囃し立てられているところから
きっと彼が叔父に何か言ったのだろう。
一体どんな交渉をしたのやら。
わいわいと賑わう彼らを見ていると
名残惜しいと思っていた分
このまさかの出来事が素直に嬉しいと感じている。
さて、私の取材生活はまだしばらく続くことになりそう。
魅力的な彼らを、日本のテニス界を支える逸材たちを
たくさんの人に伝えられるような記事を作っていこうと
彼らの笑顔を見ながら、心に決めたのだった。