interview
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え、なんで?
なんでめちゃくちゃガン見されてるんだろう。
あの、と声を掛けても反応はなく
恐ろしく綺麗な顔をしている遠野くんが
じっ、と私を見つめている。
何か試されているのだろうかと思い
とりあえず、頑張って私も彼をじっと見つめ返してみた。
睫毛は長くて、肌はきめ細かくて
髪の手入れも行き届いていて美人さんだなあなんて
思っていたら、突然舌をべぇっと出された。
『ぶっ……!な、なんでいきなり…!』
綺麗な顔と、突然の舌出しアンバランスさに
思わず笑っていたら
遠野くんはニヤッと、不敵な笑みを浮かべた。
「お前いいぜ。面白いじゃねぇか」
『そ、それはどうも…?』
なぜ面白い呼ばわりされたのかはわからないけど
遠野くんはなんだか絶好調のようだった。
こういうの、嫌いそうなイメージだったのだけど。
『遠野くんは、コート上の処刑人って異名があるのね。
処刑を模したプレイスタイルのようだけど
どうして処刑に興味を持ったの?』
「別に理由なんてねぇ。なんとなくだよぉ」
『なんとなく、ねぇ…』
「お前、処刑人ってどう思う」
話題を広げようかと考えていたのに
こちらのことはお構いなしに
食い気味に質問される。
おかしいな、取材してるのは私のはずなのに。
『そうね…処刑人ってあまり良くないイメージ画あるし
人が人を殺めるなんて、最大の禁忌だけど…
被害者は少しは救われるだろうし
罪のない人も救われるかもしれない。
人によっては正義のヒーローであり
嫌悪の対象であり、戒めでもある…そんな存在、かな』
どう思う?の問から趣旨が少しずれた気がするけど
まぁいいか。
今まで処刑についてなんて考えたこともなければ
この問いに正解はないのだろうから
私の回答に彼がどう反応するか見ものだなと
遠野くんを見ると、彼はキラキラとした目で私を見ていた。
「お前…!わかってるじゃねぇかぁ!」
『えっ!?ちょっ…!』
「処刑の話ができる女はなかなかいねぇぞ。
俺がもっと処刑のこと教えちゃうぜ」
ガバっと唐突に肩を組まれて遠野くんの髪が私の頬に触れた。
モデル並に綺麗な顔のイケメンに密着されれば
嫌でも頬が熱を帯びてくる。
「なんだぁ?随分と血色がいいじゃねぇか。
血色の良い女は好きだぜ」
『あ、やっとそれっぽいネタが…』
終始遠野くんのペースに飲まれてしまって
取材なんてほとんどできていないけど
楽しそうに好きな処刑人の話をしている姿は無邪気で
ちょっとだけ、可愛らしいなあとも思ったのだった。
(久しぶりに話の通じるヤツと話せたぜ!)
(話が通じる…?)
(処刑の話で盛り上がったんだよぉ)
(盛り上がる…?)
(あ?なんだよ越知。いつにも増して歯切れ悪いなぁ)
(いや…盛り上がる内容なのだろうか)
(あいつちゃーんと話聞いてたぜぇ)
(取材はどうだったんだ?)
(あぁ?そういやそういう話だったな)
(………)
なんでめちゃくちゃガン見されてるんだろう。
あの、と声を掛けても反応はなく
恐ろしく綺麗な顔をしている遠野くんが
じっ、と私を見つめている。
何か試されているのだろうかと思い
とりあえず、頑張って私も彼をじっと見つめ返してみた。
睫毛は長くて、肌はきめ細かくて
髪の手入れも行き届いていて美人さんだなあなんて
思っていたら、突然舌をべぇっと出された。
『ぶっ……!な、なんでいきなり…!』
綺麗な顔と、突然の舌出しアンバランスさに
思わず笑っていたら
遠野くんはニヤッと、不敵な笑みを浮かべた。
「お前いいぜ。面白いじゃねぇか」
『そ、それはどうも…?』
なぜ面白い呼ばわりされたのかはわからないけど
遠野くんはなんだか絶好調のようだった。
こういうの、嫌いそうなイメージだったのだけど。
『遠野くんは、コート上の処刑人って異名があるのね。
処刑を模したプレイスタイルのようだけど
どうして処刑に興味を持ったの?』
「別に理由なんてねぇ。なんとなくだよぉ」
『なんとなく、ねぇ…』
「お前、処刑人ってどう思う」
話題を広げようかと考えていたのに
こちらのことはお構いなしに
食い気味に質問される。
おかしいな、取材してるのは私のはずなのに。
『そうね…処刑人ってあまり良くないイメージ画あるし
人が人を殺めるなんて、最大の禁忌だけど…
被害者は少しは救われるだろうし
罪のない人も救われるかもしれない。
人によっては正義のヒーローであり
嫌悪の対象であり、戒めでもある…そんな存在、かな』
どう思う?の問から趣旨が少しずれた気がするけど
まぁいいか。
今まで処刑についてなんて考えたこともなければ
この問いに正解はないのだろうから
私の回答に彼がどう反応するか見ものだなと
遠野くんを見ると、彼はキラキラとした目で私を見ていた。
「お前…!わかってるじゃねぇかぁ!」
『えっ!?ちょっ…!』
「処刑の話ができる女はなかなかいねぇぞ。
俺がもっと処刑のこと教えちゃうぜ」
ガバっと唐突に肩を組まれて遠野くんの髪が私の頬に触れた。
モデル並に綺麗な顔のイケメンに密着されれば
嫌でも頬が熱を帯びてくる。
「なんだぁ?随分と血色がいいじゃねぇか。
血色の良い女は好きだぜ」
『あ、やっとそれっぽいネタが…』
終始遠野くんのペースに飲まれてしまって
取材なんてほとんどできていないけど
楽しそうに好きな処刑人の話をしている姿は無邪気で
ちょっとだけ、可愛らしいなあとも思ったのだった。
(久しぶりに話の通じるヤツと話せたぜ!)
(話が通じる…?)
(処刑の話で盛り上がったんだよぉ)
(盛り上がる…?)
(あ?なんだよ越知。いつにも増して歯切れ悪いなぁ)
(いや…盛り上がる内容なのだろうか)
(あいつちゃーんと話聞いてたぜぇ)
(取材はどうだったんだ?)
(あぁ?そういやそういう話だったな)
(………)