interview
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目の前に座る彼を見て、なんとなく
種ヶ島くんに似ている雰囲気を感じた。
飄々としているというか
縛られない自由さがあるというか。
『越前リョーガくん…越前リョーマくんのお兄さんなのね』
「まあな。よーく似てるだろ?」
実際のところ、彼らの関係性はわからない。
事前に調べた情報でも、監督たちから聞かされた情報でも
明確ではないのだ。
取材する身としては気になるところだし
良いネタなのだろうけど
踏み込んではいけない領域な気がしたので
深くは聞かないことにした。
明確ではないのなら、何かしら理由があるのかもしれないし
彼も答えたくないかもしれない。
『そうね。リョーマくんも数年したら
あなたみたいに色気を帯びたイケメンになるのかな』
「カッカッカッ!嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」
大きく口を開けて笑うその姿は無邪気で
悪ぶったような雰囲気はあるものの
明るく、茶目っ気のあるタイプのようだ。
「それで?おねーさんは、何聞きたいんだ?」
そう言われたものの、さて、どうしたものか。
残りのGenius10メンバーを思い浮かべてみても
あと気さくに色んなことを答えてくれそうなのは
性格的に毛利くんくらい。
種ヶ島くんにもっとそっち方面の話を
聞いておくべきだった。
とすれば、割とノリの良い越前くんに託してみよう。
『そうね。じゃあ好きな女性のタイプは?』
私の質問が予想外だったのか
手にしていたオレンジを落としそうになっている。
「おっと、テニスの話じゃねぇのか?」
『女性読者も楽しめる内容にしなきゃでしょ?
あ、もちろんあとでテニスの話も聞くよ』
「タイプなんざ知ったところで面白いかぁ?」
『平等院くんは答えてくれたけど』
再びオレンジを落としそうになった彼を見て
思わず笑う。
さっきの私、ナイスプレーだったと思う。よく聞いた。
期待の眼差しで越前くんを見ると
居心地の悪そうな顔をしながら口を開いてくれた。
「…“相手の気持ちになって物事を考えられる人”」
平等院くんといい、彼といい
容姿や性格、雰囲気を答えるのではなく
考え方や人としての振る舞いを
好きなタイプとして答えてくるなんて
質問した側がアホみたいに思えてくる。
『…それってきっと越前くん自身が
相手の立場になって物事を考えられる人なんだろうね。
そういうの、素敵だと思う』
「…アンタもな。
さっきの兄弟だって話、俺が答えにくいと思って
深く聞かなかったんだろ?」
指摘されて言葉に詰まる。
確かに配慮はしたけれど
そんな風に受け取ってくれていたのかと思うと
些か照れてしまいそうになる。
すると、越前くんは私の様子を見て満足気に微笑み
私の手に、オレンジを握らせた。
「やるよ。アンタとは気が合いそうだからな」
爽やかだけど、どこか甘いオレンジの香りは
彼にピッタリだなあと思ったのだった。
(お、次だろ?)
(あ、あぁ)
(楽しい奴だったぜ。あのねーちゃん。
いいオンナってやつだな)
(そうか…)
(なんだ?緊張してんのか?)
(怖がらせちまうんじゃねぇかって思ってな)
(あの平等院に好きなタイプは?って聞いた女だぜ。
怖がるたまかよ)
(そんなこと聞かれるのか……)
(余計なこと言っちまったか?)
種ヶ島くんに似ている雰囲気を感じた。
飄々としているというか
縛られない自由さがあるというか。
『越前リョーガくん…越前リョーマくんのお兄さんなのね』
「まあな。よーく似てるだろ?」
実際のところ、彼らの関係性はわからない。
事前に調べた情報でも、監督たちから聞かされた情報でも
明確ではないのだ。
取材する身としては気になるところだし
良いネタなのだろうけど
踏み込んではいけない領域な気がしたので
深くは聞かないことにした。
明確ではないのなら、何かしら理由があるのかもしれないし
彼も答えたくないかもしれない。
『そうね。リョーマくんも数年したら
あなたみたいに色気を帯びたイケメンになるのかな』
「カッカッカッ!嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」
大きく口を開けて笑うその姿は無邪気で
悪ぶったような雰囲気はあるものの
明るく、茶目っ気のあるタイプのようだ。
「それで?おねーさんは、何聞きたいんだ?」
そう言われたものの、さて、どうしたものか。
残りのGenius10メンバーを思い浮かべてみても
あと気さくに色んなことを答えてくれそうなのは
性格的に毛利くんくらい。
種ヶ島くんにもっとそっち方面の話を
聞いておくべきだった。
とすれば、割とノリの良い越前くんに託してみよう。
『そうね。じゃあ好きな女性のタイプは?』
私の質問が予想外だったのか
手にしていたオレンジを落としそうになっている。
「おっと、テニスの話じゃねぇのか?」
『女性読者も楽しめる内容にしなきゃでしょ?
あ、もちろんあとでテニスの話も聞くよ』
「タイプなんざ知ったところで面白いかぁ?」
『平等院くんは答えてくれたけど』
再びオレンジを落としそうになった彼を見て
思わず笑う。
さっきの私、ナイスプレーだったと思う。よく聞いた。
期待の眼差しで越前くんを見ると
居心地の悪そうな顔をしながら口を開いてくれた。
「…“相手の気持ちになって物事を考えられる人”」
平等院くんといい、彼といい
容姿や性格、雰囲気を答えるのではなく
考え方や人としての振る舞いを
好きなタイプとして答えてくるなんて
質問した側がアホみたいに思えてくる。
『…それってきっと越前くん自身が
相手の立場になって物事を考えられる人なんだろうね。
そういうの、素敵だと思う』
「…アンタもな。
さっきの兄弟だって話、俺が答えにくいと思って
深く聞かなかったんだろ?」
指摘されて言葉に詰まる。
確かに配慮はしたけれど
そんな風に受け取ってくれていたのかと思うと
些か照れてしまいそうになる。
すると、越前くんは私の様子を見て満足気に微笑み
私の手に、オレンジを握らせた。
「やるよ。アンタとは気が合いそうだからな」
爽やかだけど、どこか甘いオレンジの香りは
彼にピッタリだなあと思ったのだった。
(お、次だろ?)
(あ、あぁ)
(楽しい奴だったぜ。あのねーちゃん。
いいオンナってやつだな)
(そうか…)
(なんだ?緊張してんのか?)
(怖がらせちまうんじゃねぇかって思ってな)
(あの平等院に好きなタイプは?って聞いた女だぜ。
怖がるたまかよ)
(そんなこと聞かれるのか……)
(余計なこと言っちまったか?)