sweet moment
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うわぁ。
最っ低やんけ俺。
気まずい雰囲気に居たたまれなくなって
お風呂入りんせーねと言ったけど
明らかに美世ちゃんは元気なくなってもうた。
合コンが趣味の先輩や
演技力がうまい先輩やったら
さっきもっとうまいことカバーしやるんやろうけど
そんなん器用なことできひん。
シャワーの音を聞きながら後悔しつつ
それでも速る鼓動は誤魔化せずにいた。
『お風呂、ありがとう』
風呂上がりの姿を見て固まる。
普段から薄めの化粧やから
素顔はほぼ変わらへんのやけど
首から頬まで赤く染まって
乾かしたばかりのふんわりとしてはる髪からは
俺と同じシャンプーの香りがしやる。
寝間着の服は少しゆるっとしてるのも可愛いし
襟口がちょっと大きすぎる気も…
『どうしたの?』
「お、俺も入って来ますね!」
美世ちゃんが入った風呂やと思うと
ええんやろか、と謎の背徳感がしやる。
ふとシャンプーに手をやると
ラベルがきちんと揃っていて
彼女らしい気遣いが、ホンマに好きやなあと思う。
風呂から上がったら、素直に言うてまおう。
微妙な空気が1番アカン。
よし、と意気込んで風呂から出ると
ちょこんと座っている美世ちゃんに手招きされた。
『髪、乾かしてあげる』
「えっ、ええの?頼んます!」
細っこい指を感じながら幸せを噛み締める。
苦手なドライヤーも、彼女の手にかかると
楽しくて、嬉しくて、幸せな気持ちになるから
俺がどれだけ単純なのか
どれだけ彼女に惚れてるのかがよくわかる。
俺も美世ちゃんの髪を乾かしてあげたかったなあて
思うてたらカチっと、スイッチが切られた。
「ありがとうございます!」
『どういたしまして。ドライヤー片付けてくるね』
すくっと立って洗面台に
ドライヤーを持っていこうとした美世ちゃんは
なにかに躓いて転けそうになってしもた。
見るとベッド下に物をしまっていた100円で買った籠が
ベッドからはみ出してしまっていた。
「すんません。転けへんでよかったわ。
入れこんでたんやけど出てきてしもたね」
雑な片付けが見抜かれてしまう、と苦笑いしてたんやけど
美世ちゃんからは何の反応もない。
どないしたんやろ、と思ってたら
何をそこに準備していたのかを、思い出した。
「あっ!そ、そのっ!それは…!」
『ご、ごめん…その…えっと…』
しまっていたのは、カラフルな派手目な箱。
羞恥心に負けて送料かかってもネットで買ったそれは
どないになってるのか試しに一個開けたのだった。
あぁ、もうこれどないしよ。
どう見ても使用した形跡のあるコンドームを
ベッド下に隠してたのが彼女にバレたってシーンやんけ。
『あ、の…』
「ちゃうんです!!
俺…け、経験ないんで格好つかへんから
試しに一個開けてみただけで
誰かと使ったとかそういうんとちゃいまっせ!
隠してたわけやなくて
ベッドの下がスムーズに出せるというか
あ、いや、その…えっちのことばっか
考えてたわけでもないようなその…」
半ばやけくそになって言いながらも
幻滅されへんやろか、呆れてへんやろか
傷つけてへんやろか
頭ん中は不安でいっぱいで
なんとか美世ちゃんの顔を見やったら
ぽかん、とした顔をしんさってた。
「美世ちゃん…?」
『あははっ…!
そっか。寿三郎は、えっちなことしたかったんだね』
「ちょっ!お、男やもん!彼女とお泊りって
期待せんほうがおかしいんとちゃいまっか!?」
『じゃあ、もしかして
映画のとき上の空だったのは色々考えてたから?』
「うっ…その通りです。
美世ちゃんの選んだ映画がオモロないって
わけやないんです。
…悲しい顔させてすんません」
頭を下げると、美世ちゃんは俺の頭を
よしよしと撫でてくれた。
『良かった。素直に話してくれてありがとう』
「美世ちゃん、嫌いになってへん…?」
『嫌いになんて、なれないよ。大好きだもの』
「俺も!大好きでっせ!」
さっきまでの不安と焦りが
嘘みたいになくなってしもて
得も言われぬ幸福感がじんわりと心を包んでいく。
彼女にかっこつけたい気持ちはあるけど
やっぱり俺は素直になるんが
一番性に合ってるんやないかなって思った。
(そろそろ、寝やる…?)
(そ、そうだね)
(あの…シたいけど美世ちゃんのためなら
我慢しやるから。嫌なことはせぇへんよ)
(………いやっては、言ってないよ)
(え…ええのん?)
(私だって、色々期待してお泊り来てるもん)
(美世ちゃんも俺とえっちしたかったんやね!)
(言葉にするのはなしっ!もう!)
(あ、すんませんっ!拗ねんといて!こっち向いて!)
最っ低やんけ俺。
気まずい雰囲気に居たたまれなくなって
お風呂入りんせーねと言ったけど
明らかに美世ちゃんは元気なくなってもうた。
合コンが趣味の先輩や
演技力がうまい先輩やったら
さっきもっとうまいことカバーしやるんやろうけど
そんなん器用なことできひん。
シャワーの音を聞きながら後悔しつつ
それでも速る鼓動は誤魔化せずにいた。
『お風呂、ありがとう』
風呂上がりの姿を見て固まる。
普段から薄めの化粧やから
素顔はほぼ変わらへんのやけど
首から頬まで赤く染まって
乾かしたばかりのふんわりとしてはる髪からは
俺と同じシャンプーの香りがしやる。
寝間着の服は少しゆるっとしてるのも可愛いし
襟口がちょっと大きすぎる気も…
『どうしたの?』
「お、俺も入って来ますね!」
美世ちゃんが入った風呂やと思うと
ええんやろか、と謎の背徳感がしやる。
ふとシャンプーに手をやると
ラベルがきちんと揃っていて
彼女らしい気遣いが、ホンマに好きやなあと思う。
風呂から上がったら、素直に言うてまおう。
微妙な空気が1番アカン。
よし、と意気込んで風呂から出ると
ちょこんと座っている美世ちゃんに手招きされた。
『髪、乾かしてあげる』
「えっ、ええの?頼んます!」
細っこい指を感じながら幸せを噛み締める。
苦手なドライヤーも、彼女の手にかかると
楽しくて、嬉しくて、幸せな気持ちになるから
俺がどれだけ単純なのか
どれだけ彼女に惚れてるのかがよくわかる。
俺も美世ちゃんの髪を乾かしてあげたかったなあて
思うてたらカチっと、スイッチが切られた。
「ありがとうございます!」
『どういたしまして。ドライヤー片付けてくるね』
すくっと立って洗面台に
ドライヤーを持っていこうとした美世ちゃんは
なにかに躓いて転けそうになってしもた。
見るとベッド下に物をしまっていた100円で買った籠が
ベッドからはみ出してしまっていた。
「すんません。転けへんでよかったわ。
入れこんでたんやけど出てきてしもたね」
雑な片付けが見抜かれてしまう、と苦笑いしてたんやけど
美世ちゃんからは何の反応もない。
どないしたんやろ、と思ってたら
何をそこに準備していたのかを、思い出した。
「あっ!そ、そのっ!それは…!」
『ご、ごめん…その…えっと…』
しまっていたのは、カラフルな派手目な箱。
羞恥心に負けて送料かかってもネットで買ったそれは
どないになってるのか試しに一個開けたのだった。
あぁ、もうこれどないしよ。
どう見ても使用した形跡のあるコンドームを
ベッド下に隠してたのが彼女にバレたってシーンやんけ。
『あ、の…』
「ちゃうんです!!
俺…け、経験ないんで格好つかへんから
試しに一個開けてみただけで
誰かと使ったとかそういうんとちゃいまっせ!
隠してたわけやなくて
ベッドの下がスムーズに出せるというか
あ、いや、その…えっちのことばっか
考えてたわけでもないようなその…」
半ばやけくそになって言いながらも
幻滅されへんやろか、呆れてへんやろか
傷つけてへんやろか
頭ん中は不安でいっぱいで
なんとか美世ちゃんの顔を見やったら
ぽかん、とした顔をしんさってた。
「美世ちゃん…?」
『あははっ…!
そっか。寿三郎は、えっちなことしたかったんだね』
「ちょっ!お、男やもん!彼女とお泊りって
期待せんほうがおかしいんとちゃいまっか!?」
『じゃあ、もしかして
映画のとき上の空だったのは色々考えてたから?』
「うっ…その通りです。
美世ちゃんの選んだ映画がオモロないって
わけやないんです。
…悲しい顔させてすんません」
頭を下げると、美世ちゃんは俺の頭を
よしよしと撫でてくれた。
『良かった。素直に話してくれてありがとう』
「美世ちゃん、嫌いになってへん…?」
『嫌いになんて、なれないよ。大好きだもの』
「俺も!大好きでっせ!」
さっきまでの不安と焦りが
嘘みたいになくなってしもて
得も言われぬ幸福感がじんわりと心を包んでいく。
彼女にかっこつけたい気持ちはあるけど
やっぱり俺は素直になるんが
一番性に合ってるんやないかなって思った。
(そろそろ、寝やる…?)
(そ、そうだね)
(あの…シたいけど美世ちゃんのためなら
我慢しやるから。嫌なことはせぇへんよ)
(………いやっては、言ってないよ)
(え…ええのん?)
(私だって、色々期待してお泊り来てるもん)
(美世ちゃんも俺とえっちしたかったんやね!)
(言葉にするのはなしっ!もう!)
(あ、すんませんっ!拗ねんといて!こっち向いて!)