お昼寝しましょ
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(今日は、ええ天気やね。
昼寝でもしたら、気持ちええやろな)
昼食を終え、毛利は散歩がてら施設内を歩いていた。
穏やかな天気で、心地よい風が毛利の髪を撫でる。
最近は懸命に練習に励んでいた毛利ではあったが
こんな日は、木陰に寝転んで
空を見上げながら昼寝でもしたいなと
ぼんやりと考えていた。
「さすがにこのままにしておくのは・・・」
「じゃが、起こすのも躊躇われるのう」
声がして見れば
柳生と仁王が何かを見ながら話をしている。
「おふたりさん、なんしよぉ?」
毛利が声を掛けると
ふたりとも困ったような顔をして振り向く。
「これは毛利先輩。
ちょうど良い時にいらっしゃいましたね」
「ここにおまんらの眠り姫さんがおってな」
言われて覗き込むと
木の幹にもたれかかってマネージャーである
美玲が眠っていた。
「美玲さん、どこ行きんさったかと思うてたら・・・」
「気持ちよさそうに寝てるぜよ」
「昼間とはいえ、女性一人でこのままというわけにもいかず。
ですが起こして良いものやら、悩んでいたところです」
美玲は余程熟睡しているのか
近くで話をしていても全く起きる気配がない。
ここまで彼女が気を抜いている、というか
リラックスしていることは珍しかった。
(起こすんは、もったいないなあ)
美玲の寝顔を見て
毛利はこのまましばらく寝かせてやりたかった。
「ほたら俺、このままここにおるからええよ。
もうちょい、寝かせてやりたいし」
ではお言葉に甘えて、と立ち去る後輩達を見て
紳士的な振る舞いに少し感動すると同時に
彼女を見つけたのが、柳生と仁王で良かったと安堵する。
合コン話で盛り上がっていた種ヶ島や千石だったら
ちょっかいを掛けられていたのではないか、と
想像しただけでヒヤヒヤする。
ふたりを見送り
気持ちの良さそうな顔をして眠る美玲の姿を見て
思わず笑みが溢れる。
選手のサポートは、かなり仕事量は多いし気も遣う。
もともと気遣い屋の彼女のことだから
オーバーワークではないかと毛利は心配していた。
少しの間美玲の寝顔を見て、彼女の横に腰を降ろす。
同じ木の幹に寄りかかり、毛利が空を見上げると
青い空にはゆっくりと、雲が流れている。
草の匂いに交じって、美玲の香りが鼻孔をくすぐり
穏やかだなとぼーっとしていたら
とん、と腕に温もりを感じた。
美玲の頭が、毛利の腕に凭れたのだった。
好きな人の体温を感じて
毛利は自分の身体が強ばるのを感じた。
起こしたほうが良いのだろうか
それともこのままでいていいのか
できれば後者でいたい。
『ん・・・寿三郎・・・』
「美玲さん・・・?起きんさった?」
いきなり名前を呼ばれたので
ドキッとして話しかけるも返事がない。
顔を除くと彼女はまだ眠っているようだった。
(え、でも今俺の名前言うてはった・・・。
俺の夢でも見てるんやろか……)
自分の名前を呼ばれたことが嬉しくて
徐々に恥ずかしさを感じ始めた時
『あれ・・・・?私、なんで・・・』
少し寝ぼけた声が聞こえた。
「美玲さん、おはよう。よう寝てはりましね』
いまいち状況が飲み込めていないを美玲を見て
毛利は思わず吹き出した。
『えっ!私、寝てたの!?うわぁ・・・恥ずかしい・・・』
柳生達が心配していたことを伝えると
美玲の顔は徐々に赤くなっていく。
『後輩たちに抜けた姿見られた上に
寿三郎に寄りかかって・・・本当に申し訳ない・・・』
「そないに気にせぇへんでもええやないですか。
美玲さん、いつも頑張ってますやん。
頑張りすぎとちゃうかなって、心配になってたんよ。
ここでちょっとでも寝てる姿見て
起こすん、もったいないなあって思うて
起こせへんかった」
『・・・そっか、心配してくれてたんだね。ありがとう』
「たまには、息抜きも必要でっせ」
そうだね、と笑う姿が可愛らしくて、毛利は目をそらす。
普段は凛としている彼女が
たまに見せる柔らかな笑顔が
毛利はたまらなく好きだった。
「そ、そういえば、美玲さん寝言で
俺の名前呼んではりましたよ。
どないな夢見てたんですか~」
彼女の笑顔に照れた毛利は
話題を変えて茶化すように問いかける。
すると返事がなかったので
美玲へと視線を向けると
真っ赤な顔をして静止していた。
『え……寝言で名前呼んでた……?』
「……おん。寿三郎って」
『……そ、その、ぽかぽかして温かくて…
寿三郎と一緒にいるみたいだなーって
思ってた……んだと思う……』
恥ずかしがる姿が可愛らしくて
毛利は自分の身体を美玲の方へと傾ける。
『えっ、ちょっと、寿三郎?』
「今度は俺の番ですやん。
……もうちょい一緒におりたい。
お昼寝、一緒にしやりましょ」
仕方ないなあと言いつつも
美玲は毛利と共に再び目を閉じた。
柔らかな日差しと
心地よい風と
大切な人の温もりを感じて。
(あーらまあ、仲良しやん☆)
(なんだぁ?寝てんのか?)
(遠野くん、静かにしてください。
二人が起きてしまいますよ)
(起こさねえといけねえが、起こしづれーし)
(まあ、まだええんとちゃう?もう少し時間あるし)
(越知がいいなら……って、どうしたし)
(種ヶ島、いまスマホはあるか)
(ん?あるで )
(貸してくれ)
(ええで……って、写真撮るんかいっ)
(微笑ましいからな)
(ツッキーって絶対親バカになると思うわ☆)
昼寝でもしたら、気持ちええやろな)
昼食を終え、毛利は散歩がてら施設内を歩いていた。
穏やかな天気で、心地よい風が毛利の髪を撫でる。
最近は懸命に練習に励んでいた毛利ではあったが
こんな日は、木陰に寝転んで
空を見上げながら昼寝でもしたいなと
ぼんやりと考えていた。
「さすがにこのままにしておくのは・・・」
「じゃが、起こすのも躊躇われるのう」
声がして見れば
柳生と仁王が何かを見ながら話をしている。
「おふたりさん、なんしよぉ?」
毛利が声を掛けると
ふたりとも困ったような顔をして振り向く。
「これは毛利先輩。
ちょうど良い時にいらっしゃいましたね」
「ここにおまんらの眠り姫さんがおってな」
言われて覗き込むと
木の幹にもたれかかってマネージャーである
美玲が眠っていた。
「美玲さん、どこ行きんさったかと思うてたら・・・」
「気持ちよさそうに寝てるぜよ」
「昼間とはいえ、女性一人でこのままというわけにもいかず。
ですが起こして良いものやら、悩んでいたところです」
美玲は余程熟睡しているのか
近くで話をしていても全く起きる気配がない。
ここまで彼女が気を抜いている、というか
リラックスしていることは珍しかった。
(起こすんは、もったいないなあ)
美玲の寝顔を見て
毛利はこのまましばらく寝かせてやりたかった。
「ほたら俺、このままここにおるからええよ。
もうちょい、寝かせてやりたいし」
ではお言葉に甘えて、と立ち去る後輩達を見て
紳士的な振る舞いに少し感動すると同時に
彼女を見つけたのが、柳生と仁王で良かったと安堵する。
合コン話で盛り上がっていた種ヶ島や千石だったら
ちょっかいを掛けられていたのではないか、と
想像しただけでヒヤヒヤする。
ふたりを見送り
気持ちの良さそうな顔をして眠る美玲の姿を見て
思わず笑みが溢れる。
選手のサポートは、かなり仕事量は多いし気も遣う。
もともと気遣い屋の彼女のことだから
オーバーワークではないかと毛利は心配していた。
少しの間美玲の寝顔を見て、彼女の横に腰を降ろす。
同じ木の幹に寄りかかり、毛利が空を見上げると
青い空にはゆっくりと、雲が流れている。
草の匂いに交じって、美玲の香りが鼻孔をくすぐり
穏やかだなとぼーっとしていたら
とん、と腕に温もりを感じた。
美玲の頭が、毛利の腕に凭れたのだった。
好きな人の体温を感じて
毛利は自分の身体が強ばるのを感じた。
起こしたほうが良いのだろうか
それともこのままでいていいのか
できれば後者でいたい。
『ん・・・寿三郎・・・』
「美玲さん・・・?起きんさった?」
いきなり名前を呼ばれたので
ドキッとして話しかけるも返事がない。
顔を除くと彼女はまだ眠っているようだった。
(え、でも今俺の名前言うてはった・・・。
俺の夢でも見てるんやろか……)
自分の名前を呼ばれたことが嬉しくて
徐々に恥ずかしさを感じ始めた時
『あれ・・・・?私、なんで・・・』
少し寝ぼけた声が聞こえた。
「美玲さん、おはよう。よう寝てはりましね』
いまいち状況が飲み込めていないを美玲を見て
毛利は思わず吹き出した。
『えっ!私、寝てたの!?うわぁ・・・恥ずかしい・・・』
柳生達が心配していたことを伝えると
美玲の顔は徐々に赤くなっていく。
『後輩たちに抜けた姿見られた上に
寿三郎に寄りかかって・・・本当に申し訳ない・・・』
「そないに気にせぇへんでもええやないですか。
美玲さん、いつも頑張ってますやん。
頑張りすぎとちゃうかなって、心配になってたんよ。
ここでちょっとでも寝てる姿見て
起こすん、もったいないなあって思うて
起こせへんかった」
『・・・そっか、心配してくれてたんだね。ありがとう』
「たまには、息抜きも必要でっせ」
そうだね、と笑う姿が可愛らしくて、毛利は目をそらす。
普段は凛としている彼女が
たまに見せる柔らかな笑顔が
毛利はたまらなく好きだった。
「そ、そういえば、美玲さん寝言で
俺の名前呼んではりましたよ。
どないな夢見てたんですか~」
彼女の笑顔に照れた毛利は
話題を変えて茶化すように問いかける。
すると返事がなかったので
美玲へと視線を向けると
真っ赤な顔をして静止していた。
『え……寝言で名前呼んでた……?』
「……おん。寿三郎って」
『……そ、その、ぽかぽかして温かくて…
寿三郎と一緒にいるみたいだなーって
思ってた……んだと思う……』
恥ずかしがる姿が可愛らしくて
毛利は自分の身体を美玲の方へと傾ける。
『えっ、ちょっと、寿三郎?』
「今度は俺の番ですやん。
……もうちょい一緒におりたい。
お昼寝、一緒にしやりましょ」
仕方ないなあと言いつつも
美玲は毛利と共に再び目を閉じた。
柔らかな日差しと
心地よい風と
大切な人の温もりを感じて。
(あーらまあ、仲良しやん☆)
(なんだぁ?寝てんのか?)
(遠野くん、静かにしてください。
二人が起きてしまいますよ)
(起こさねえといけねえが、起こしづれーし)
(まあ、まだええんとちゃう?もう少し時間あるし)
(越知がいいなら……って、どうしたし)
(種ヶ島、いまスマホはあるか)
(ん?あるで )
(貸してくれ)
(ええで……って、写真撮るんかいっ)
(微笑ましいからな)
(ツッキーって絶対親バカになると思うわ☆)