毛利くんと私(中編作品)
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テスト2日目。
我ながらまあまあ手応えはある。
明日を乗り切れば連休になるし
少しはゆっくりできそうだ。
毛利くんに勉強を教えたあの日から一週間が経つが
あれから彼に会えていない。
今までがタイミング良すぎたのか
一週間に一度は必ずと言っていいほど彼に遭遇していた。
思い返せば、よく会えていたなと思う。
隣のクラスの友達とも
一週間会わないときもあるのに。
だからなのか、彼の顔が見られないことが
少し寂しく感じていた。
テスト、うまくいったかな。
明日全部終わったら、連絡してみようかな。
「清水、なんか呼ばれてるぞ」
『え?』
クラスの男子に声を掛けられ
教室の入り口を見ると毛利くんがいた。
下級生が、上級生のクラスに顔を出す行為は
めちゃくちゃ注目を浴びるというのに
毛利くんは気にする素振りを見せず
ただにこにこと笑って手を振っている。
『毛利くん!どうしたの?』
「テスト、今のところ調子ええんです!
スラスラ解けよるから…千里さんのおかげやって
言いたくて来てもうた」
って、テストまだ終わってないんやけどって
笑う毛利くんを見ていると、あったかい気持ちになる。
さらっと呼ばれた名前が、くすぐったかったけど
なんとか何食わぬ顔をつくる。
『それで来てくれたの?ふふっ、ありがとう』
「…それと、あれから会うてへんかったから
顔見に来たんも理由のひとつやね」
いつもの無邪気な顔ではなく
ちょっと真面目な顔をして言われて
私の“何食わぬ顔“はいとも簡単に崩れた。
『ちょっと…、さっきから…照れるからやめてよ』
「えー?ほなら、ちゃーんと名前で呼ばなアカンですよ」
『わかったから、もう休み時間終わるよ。…寿三郎くん』
「おん!」
満足気な顔で去っていく寿三郎くんと
慣れない気恥ずかしさに戸惑う私。
しかも
“清水は年下キラー“という不名誉な称号を得て
また質問責めに合うのだった。
我ながらまあまあ手応えはある。
明日を乗り切れば連休になるし
少しはゆっくりできそうだ。
毛利くんに勉強を教えたあの日から一週間が経つが
あれから彼に会えていない。
今までがタイミング良すぎたのか
一週間に一度は必ずと言っていいほど彼に遭遇していた。
思い返せば、よく会えていたなと思う。
隣のクラスの友達とも
一週間会わないときもあるのに。
だからなのか、彼の顔が見られないことが
少し寂しく感じていた。
テスト、うまくいったかな。
明日全部終わったら、連絡してみようかな。
「清水、なんか呼ばれてるぞ」
『え?』
クラスの男子に声を掛けられ
教室の入り口を見ると毛利くんがいた。
下級生が、上級生のクラスに顔を出す行為は
めちゃくちゃ注目を浴びるというのに
毛利くんは気にする素振りを見せず
ただにこにこと笑って手を振っている。
『毛利くん!どうしたの?』
「テスト、今のところ調子ええんです!
スラスラ解けよるから…千里さんのおかげやって
言いたくて来てもうた」
って、テストまだ終わってないんやけどって
笑う毛利くんを見ていると、あったかい気持ちになる。
さらっと呼ばれた名前が、くすぐったかったけど
なんとか何食わぬ顔をつくる。
『それで来てくれたの?ふふっ、ありがとう』
「…それと、あれから会うてへんかったから
顔見に来たんも理由のひとつやね」
いつもの無邪気な顔ではなく
ちょっと真面目な顔をして言われて
私の“何食わぬ顔“はいとも簡単に崩れた。
『ちょっと…、さっきから…照れるからやめてよ』
「えー?ほなら、ちゃーんと名前で呼ばなアカンですよ」
『わかったから、もう休み時間終わるよ。…寿三郎くん』
「おん!」
満足気な顔で去っていく寿三郎くんと
慣れない気恥ずかしさに戸惑う私。
しかも
“清水は年下キラー“という不名誉な称号を得て
また質問責めに合うのだった。