毛利くんと私(中編作品)
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クラスが発表されてすぐ
委員会決めが行われたのだけど
あれってもう少しクラス全体が落ち着いてからでも
良いのではないかと思う。
1年の時は最悪で、真面目そうという理由だけで
学級委員をやらされたので、今回は絶対引き受けたくない。
引き受けないために
人気のなさそうな保健委員に立候補し
私は思惑通り、保健委員となった。
年に数回、放課後に委員会の集まりがあるのだけど
初顔合わせは少しだけ緊張する。
ガラッとドアを開けて入ると
ひとりだけ、見覚えのある顔があった。
「あ、あのときの…清水先輩やんけ!」
『毛利くん』
手を頭の後に組んだ毛利くんが
私を見るとこの前の笑顔を見せてくれた。
「委員会、同じですやん」
『そうだね。よろしく』
「へへっ」
正直、あの図書室での出来事以外で
彼と接することなんてないだろうと思っていたので
こうやって会話をしていることが、少し不思議に思えた。
あの時の先輩か、ってくらいで
普通話しかけるまではしないだろうに。
あの時少しだけ話しただけでも
彼が人見知りをしない明るい性格だとはわかる。
ちょっとだけ、億劫だった委員会も
彼のおかげで楽しめる気がしてきた。
今日の集まりは、簡単な自己紹介と
保健委員の活動内容の説明がメインだったのだけど
毛利くんは説明が始まるとすぐに
うとうとし始めていた。
出逢って日が浅いのに、こうも寝顔ばかり見るなんて
と、思わず吹き出しそうになり
隣の人から怪訝そうな顔をされたのだった。
『毛利くん、寝てたでしょ』
委員会が終わり、彼に声を掛けてみると照れたように笑う。
「バレましたか」
『あはは、バレないと思ったの?』
思わず笑ったら、毛利くんもつられて笑う。
話したのは2回目なのに
本当に人との距離をつめるのが上手な人だと思う。
この調子じゃ
授業中も寝てばかりいるのでは、と尋ねてみると
曖昧な返事が返ってきたので
きっと授業中も寝てるんだろうなあ。
授業中も寝ている姿を想像して
薬と笑えば、毛利くんは不思議そうな顔をしていた。
委員会決めが行われたのだけど
あれってもう少しクラス全体が落ち着いてからでも
良いのではないかと思う。
1年の時は最悪で、真面目そうという理由だけで
学級委員をやらされたので、今回は絶対引き受けたくない。
引き受けないために
人気のなさそうな保健委員に立候補し
私は思惑通り、保健委員となった。
年に数回、放課後に委員会の集まりがあるのだけど
初顔合わせは少しだけ緊張する。
ガラッとドアを開けて入ると
ひとりだけ、見覚えのある顔があった。
「あ、あのときの…清水先輩やんけ!」
『毛利くん』
手を頭の後に組んだ毛利くんが
私を見るとこの前の笑顔を見せてくれた。
「委員会、同じですやん」
『そうだね。よろしく』
「へへっ」
正直、あの図書室での出来事以外で
彼と接することなんてないだろうと思っていたので
こうやって会話をしていることが、少し不思議に思えた。
あの時の先輩か、ってくらいで
普通話しかけるまではしないだろうに。
あの時少しだけ話しただけでも
彼が人見知りをしない明るい性格だとはわかる。
ちょっとだけ、億劫だった委員会も
彼のおかげで楽しめる気がしてきた。
今日の集まりは、簡単な自己紹介と
保健委員の活動内容の説明がメインだったのだけど
毛利くんは説明が始まるとすぐに
うとうとし始めていた。
出逢って日が浅いのに、こうも寝顔ばかり見るなんて
と、思わず吹き出しそうになり
隣の人から怪訝そうな顔をされたのだった。
『毛利くん、寝てたでしょ』
委員会が終わり、彼に声を掛けてみると照れたように笑う。
「バレましたか」
『あはは、バレないと思ったの?』
思わず笑ったら、毛利くんもつられて笑う。
話したのは2回目なのに
本当に人との距離をつめるのが上手な人だと思う。
この調子じゃ
授業中も寝てばかりいるのでは、と尋ねてみると
曖昧な返事が返ってきたので
きっと授業中も寝てるんだろうなあ。
授業中も寝ている姿を想像して
薬と笑えば、毛利くんは不思議そうな顔をしていた。