アルコール注意報
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「跡部なに持ってるん?」
「ん?ああ。酒風呂用の日本酒ですよ」
「酒風呂??」
跡部がなにやら酒瓶持って歩いてたから
つい興味本意で尋ねる。
跡部と和風の日本酒の瓶て、似合わへんなあと思いつつ
なんでそないなもん、持ってるんやろと疑問が浮かぶ。
「頂き物ですが流石に飲めませんからね。
どうせなら女性に入浴剤として楽しんでもらおうかと」
「酒風呂って初めて聞いたわ~。
にしても、未成年に日本酒て!」
流石は氷帝のぼっちゃん。
ツッコミはスルーされてもうて、ちょっと寂しいやんけ。
眼鏡のほうの忍足でもおったら、拾ってくれたかもしれん。
俺と話し終わると
跡部はたまたま近くにいた施設の人に話をしてる。
酒風呂の提案しよるんかな。
ええなあ。
どないな感じなんやろ。
温泉好きやからめっちゃ気になるやん。
女性にてことなら後で愛さんに感想聞いてみよ。
「って、さっき跡部が言うてたんです。
先輩ら、酒風呂入ったことありますやろか?」
夕食と風呂を終えて、休憩室で
月光さん、種ヶ島さん、大曲さんとくつろぎ
先ほどの跡部の話をする。
「ねえし」
「普通はないんとちゃう?」
「さして興味は…………」
月光さんがいつもの台詞を言いかけてピタ、と止まる。
「ツッキー、どないしたん?」
「……いや、確か愛は酒に弱かったと思うのだが」
「そういえば、前に奈良漬けで酔ってたし」
「せやけど風呂やで?飲むわけとちゃうんやし……」
「……俺!ちょっと見てきます!」
せやった。完全に頭から抜けてもうてた。
愛さん、前に奈良漬け食べて顔真っ赤になってはった。
お酒に耐性全くないから
気を付けなアカンって話してたやんけ。
倒れたりしてへんかな……って
女風呂に向かいよるけど、中には入られへんやん。
そう思うてたら、女風呂の目の前にあるベンチに
愛さんが座ってはった。
「愛さん!」
『んぅ?あ、じゅさぶろう』
ああ、酔ってはる。
完全に酔ってはる。
顔はもちろん、首もとまで赤くなり
目はとろんとして、呂律も怪しい。
「愛さん、気分悪くはないん?
頭痛いとか、気持ち悪いとか」
『うーん?だいじょうぶ、よ』
具合悪いどころか、上機嫌。
首を傾げてにっこり微笑む愛さんは可愛い。
いや、可愛い言うてる場合やなくて
とりあえず部屋に連れて行かな。
「ほなら部屋戻りましょ」
『じゅさ、つれてって?』
「へ?」
上目遣いで、愛さんは両手を拡げてはる。
え?ええ?抱っこしてってこと?
いや、むっちゃ可愛いですやん。
ええんやろかと悩んでたら
少し離れたところから、種ヶ島さん達の声が聞こえてきて
もうどうとでもなれと半ばやけくそで
愛さんをお姫様抱っこしやる。
風呂上がりのせいか
お酒のせいか、愛さんの体温は高くて
ダイレクトに伝わる熱に心臓が高鳴る。
当の本人は『たかーい!』とはしゃいではるけど。
部屋に着いて彼女をベッドに降ろす。
『えへへ、ありがと~』
「愛さん、ホンマに気持ち悪くないんやね?」
『うん。じゅさは心配性ねえ』
そんなん好きな人限定やんけ、と
危うく出そうになる言葉を飲み込む。
まあ、いま言うたところで覚えてへんのやろうけど。
酒のせいで、ほわほわしてはる姿が可愛すぎて
だんだん俺の理性も限界になってきんさったから
部屋から出ようと立ち上がる。
途端、ぐいっと、背中を引かれた。
「愛さん……?」
『……いかないで』
ぶわっと、顔が熱を帯びる。
待って、今俺どないな顔してるん?
間抜けな顔してへん?
どないするんが正解?
普段キリッとしてはる愛さんが甘えてきやる。
こんなん、無理やん。
「……行かんで、ほしいん?」
『うん。じゅさ、一緒にいて』
「もしここにおるんが俺やなくても、同じこと言うてます?」
なんてこと聞いてるん、俺。
『他のひとには、言わないよ。
じゅさに、傍にいてほしいもん』
アカン、と思うたときにはもう色々遅くて
愛さんを力一杯、抱き締める。
柔らかい肌と、甘い香りと、彼女の吐息を感じて
思考が麻痺する。
「愛さん、好き。ホンマに好き。
他の誰にも、渡さへん。
もう、可愛すぎでっせ。ずるいわ」
『じゅさは、わたしのことが、好きなの?』
緊張感のない声に頭を抱えたくなるけど
もう抑えられへんとこまできてるから
素直に気持ちを吐き出す。
「ずっと好きやったんよ。
どこにおっても何してても
いつでも愛さんのこと気になって仕方なくて。
先輩らと話しよるんも
中学生らと楽しそうに笑てはるんも
ヤキモチ妬いてしまうくらい、好き」
『ふへへ、すっごく、嬉しい。
私もじゅさのこと、好きだよ』
え、今、好きて言うてくれた?
ホンマに?聞き間違いやない?
心臓がうるさいくらいにドクドクしやる。
嬉しすぎて、どないかなってしまいそう。
これ、ちゃんと明日記憶残ってはるかな。
というか
・・・ちゅー、してもええやろか。
「愛さん」
一大決心して
まだ酔の覚めない彼女の頬に手を当てて顔を近づける。
「・・・・嘘やん。こないなタイミングある?」
寝てはる。
安心しきったような顔して、愛さんは眠ってる。
俺の、一大決心返してほしい。
頬から手を離すと、こてん、と俺の胸に頭を預けて
すやすやと寝息まで聞こえてくる。
まあ、とにかく愛さんは上機嫌やったし
楽しそうやったから、ええってことにしとこ。
愛さんの前髪をあげて、おでこに軽くキスしやる。
このくらいしても、許してもらえるやろ。
(じゅ、寿三郎……おはようございます……あの……)
(愛さん、おはよう。ん?どないしたん?)
(いや、あの……その……か、介抱してくれて、ありがとう…)
(ええんよ~って、覚えてるんです?)
(えっと、その……断片的に……?)
(……抱っこは?)
(覚えてます…)
(行かへんでて甘えてきたんは?)
(うっすらと……)
(俺が抱き締めたんは?)
(…………!)
(愛さんが、俺に告白してきやるなんて嬉しかったです)
(い、言ったのは、そっちからじゃない!)
(あ、全部覚えてますやんけ)
(あ……もう~!)
(えへへ、愛さん、むっちゃ好き)
(わ、わたしも……)
「ん?ああ。酒風呂用の日本酒ですよ」
「酒風呂??」
跡部がなにやら酒瓶持って歩いてたから
つい興味本意で尋ねる。
跡部と和風の日本酒の瓶て、似合わへんなあと思いつつ
なんでそないなもん、持ってるんやろと疑問が浮かぶ。
「頂き物ですが流石に飲めませんからね。
どうせなら女性に入浴剤として楽しんでもらおうかと」
「酒風呂って初めて聞いたわ~。
にしても、未成年に日本酒て!」
流石は氷帝のぼっちゃん。
ツッコミはスルーされてもうて、ちょっと寂しいやんけ。
眼鏡のほうの忍足でもおったら、拾ってくれたかもしれん。
俺と話し終わると
跡部はたまたま近くにいた施設の人に話をしてる。
酒風呂の提案しよるんかな。
ええなあ。
どないな感じなんやろ。
温泉好きやからめっちゃ気になるやん。
女性にてことなら後で愛さんに感想聞いてみよ。
「って、さっき跡部が言うてたんです。
先輩ら、酒風呂入ったことありますやろか?」
夕食と風呂を終えて、休憩室で
月光さん、種ヶ島さん、大曲さんとくつろぎ
先ほどの跡部の話をする。
「ねえし」
「普通はないんとちゃう?」
「さして興味は…………」
月光さんがいつもの台詞を言いかけてピタ、と止まる。
「ツッキー、どないしたん?」
「……いや、確か愛は酒に弱かったと思うのだが」
「そういえば、前に奈良漬けで酔ってたし」
「せやけど風呂やで?飲むわけとちゃうんやし……」
「……俺!ちょっと見てきます!」
せやった。完全に頭から抜けてもうてた。
愛さん、前に奈良漬け食べて顔真っ赤になってはった。
お酒に耐性全くないから
気を付けなアカンって話してたやんけ。
倒れたりしてへんかな……って
女風呂に向かいよるけど、中には入られへんやん。
そう思うてたら、女風呂の目の前にあるベンチに
愛さんが座ってはった。
「愛さん!」
『んぅ?あ、じゅさぶろう』
ああ、酔ってはる。
完全に酔ってはる。
顔はもちろん、首もとまで赤くなり
目はとろんとして、呂律も怪しい。
「愛さん、気分悪くはないん?
頭痛いとか、気持ち悪いとか」
『うーん?だいじょうぶ、よ』
具合悪いどころか、上機嫌。
首を傾げてにっこり微笑む愛さんは可愛い。
いや、可愛い言うてる場合やなくて
とりあえず部屋に連れて行かな。
「ほなら部屋戻りましょ」
『じゅさ、つれてって?』
「へ?」
上目遣いで、愛さんは両手を拡げてはる。
え?ええ?抱っこしてってこと?
いや、むっちゃ可愛いですやん。
ええんやろかと悩んでたら
少し離れたところから、種ヶ島さん達の声が聞こえてきて
もうどうとでもなれと半ばやけくそで
愛さんをお姫様抱っこしやる。
風呂上がりのせいか
お酒のせいか、愛さんの体温は高くて
ダイレクトに伝わる熱に心臓が高鳴る。
当の本人は『たかーい!』とはしゃいではるけど。
部屋に着いて彼女をベッドに降ろす。
『えへへ、ありがと~』
「愛さん、ホンマに気持ち悪くないんやね?」
『うん。じゅさは心配性ねえ』
そんなん好きな人限定やんけ、と
危うく出そうになる言葉を飲み込む。
まあ、いま言うたところで覚えてへんのやろうけど。
酒のせいで、ほわほわしてはる姿が可愛すぎて
だんだん俺の理性も限界になってきんさったから
部屋から出ようと立ち上がる。
途端、ぐいっと、背中を引かれた。
「愛さん……?」
『……いかないで』
ぶわっと、顔が熱を帯びる。
待って、今俺どないな顔してるん?
間抜けな顔してへん?
どないするんが正解?
普段キリッとしてはる愛さんが甘えてきやる。
こんなん、無理やん。
「……行かんで、ほしいん?」
『うん。じゅさ、一緒にいて』
「もしここにおるんが俺やなくても、同じこと言うてます?」
なんてこと聞いてるん、俺。
『他のひとには、言わないよ。
じゅさに、傍にいてほしいもん』
アカン、と思うたときにはもう色々遅くて
愛さんを力一杯、抱き締める。
柔らかい肌と、甘い香りと、彼女の吐息を感じて
思考が麻痺する。
「愛さん、好き。ホンマに好き。
他の誰にも、渡さへん。
もう、可愛すぎでっせ。ずるいわ」
『じゅさは、わたしのことが、好きなの?』
緊張感のない声に頭を抱えたくなるけど
もう抑えられへんとこまできてるから
素直に気持ちを吐き出す。
「ずっと好きやったんよ。
どこにおっても何してても
いつでも愛さんのこと気になって仕方なくて。
先輩らと話しよるんも
中学生らと楽しそうに笑てはるんも
ヤキモチ妬いてしまうくらい、好き」
『ふへへ、すっごく、嬉しい。
私もじゅさのこと、好きだよ』
え、今、好きて言うてくれた?
ホンマに?聞き間違いやない?
心臓がうるさいくらいにドクドクしやる。
嬉しすぎて、どないかなってしまいそう。
これ、ちゃんと明日記憶残ってはるかな。
というか
・・・ちゅー、してもええやろか。
「愛さん」
一大決心して
まだ酔の覚めない彼女の頬に手を当てて顔を近づける。
「・・・・嘘やん。こないなタイミングある?」
寝てはる。
安心しきったような顔して、愛さんは眠ってる。
俺の、一大決心返してほしい。
頬から手を離すと、こてん、と俺の胸に頭を預けて
すやすやと寝息まで聞こえてくる。
まあ、とにかく愛さんは上機嫌やったし
楽しそうやったから、ええってことにしとこ。
愛さんの前髪をあげて、おでこに軽くキスしやる。
このくらいしても、許してもらえるやろ。
(じゅ、寿三郎……おはようございます……あの……)
(愛さん、おはよう。ん?どないしたん?)
(いや、あの……その……か、介抱してくれて、ありがとう…)
(ええんよ~って、覚えてるんです?)
(えっと、その……断片的に……?)
(……抱っこは?)
(覚えてます…)
(行かへんでて甘えてきたんは?)
(うっすらと……)
(俺が抱き締めたんは?)
(…………!)
(愛さんが、俺に告白してきやるなんて嬉しかったです)
(い、言ったのは、そっちからじゃない!)
(あ、全部覚えてますやんけ)
(あ……もう~!)
(えへへ、愛さん、むっちゃ好き)
(わ、わたしも……)