ご機嫌クルージング
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「セグウェイ、乗ってみん?」
唐突な修二くんからのお誘い。
いつも良いなぁって思っていたから
『乗ってみたい!』と私は喜んで即答した。
外に出ると、まず修二くんがお手本を見せてくれる。
太陽の光を浴びて、修二くんの髪が
キラキラしていて綺麗だなって思って
そのまま口にすると、何故か彼は笑い出した。
へんなこと、言ったかな?
「そうそう、前に重心持ってくるんや」
『んーっと、こう……?』
「おっと、それやとスピード出てまう。
もおちょい力抜いて」
力を抜けと言われても、恥ずかしくて力が入ってしまう。
修二くんは危ないからという理由で
ずっと私の背中やお腹、腰に手を当てている。
これが、緊張せずにいられるものか。
『少しなら大丈夫だから
その……手を離してもらえないかな?』
「あかんよ。伊織が転けて怪我したら大変やん」
『大丈夫だよ。だんだん馴れてきたし。それに…』
「それに?」
修二くんが私の顔を覗き込む。
ああ、彼のこの表情は全てお見通しのとき。
遊ばれてるなあ。
『……なんでもないよ』
「意識してくれたん?嬉しいわ☆」
『……そんなんじゃなっ…わっ!』
抗議しようと思ったら
力んでしまってバランスを崩してしまった。
倒れる、と思ったとき
修二くんが支えてくれて私は転ばずにすんだ。
「あっぶなー。さすがの修さんもヒヤッとしたわ。
伊織、怪我はないな?」
『だ、大丈夫…………』
なんとか声を出せたけど
転けることへの驚きと
今のこの状態
修二くんに力強く抱き止められている状態で
内心パニックだ。
「さよか。伊織に怪我なくてよかったわ」
あまりにも優しく笑うから
こんな優しい顔もするんだなって
まじまじと修二くんの顔を見つめた。
「そないに見つめんといて。照れるやーん☆」
『修二くん、優しいなあって思って』
「…………誰にでも優しいわけちゃうよ?」
『そうなの?……って、そろそろ離してよ…』
「えー、ええ感じやと思うたのに」
修二くんは名残惜しそうに私の身体から離れた。
ずっと触れられていたから
ぬくもりがなくなって少しだけ寂しく感じる。
いつの間にか、辺りが暗くなり始めていたから
セグウェイ練習は終わることにした。
『ありがとう。楽しかった!』
「また乗りたなったら、いつでも言うて。
センセーが優しく教えてあげるで☆」
『修二くんが言うとちょっとセクハラっぽいよね…』
「えぇー、ひどいわあ」
『だってずっと触れられてたし
あれじゃ逆に力入っちゃうよ』
ピタッと修二くんの足が止まる。
『ん?どうしたの?』
「転けるかもしれへんって心配はしてた。
でも、触れてたんは他の理由もある」
まっすぐに私を見つめてくる。
視線がそらせない。
『えっと、……他の理由って?』
「俺のこと意識してもらうために決まっとるやん」
修二くんが私の頬に手を伸ばす。
その手は大きくて、熱い。
「これから覚悟しといてな」
いつものように、楽しげな
でもどこか熱を帯びた瞳でそう言われて
私はお手柔らかにお願いします、と
小声で答えることしかできなかった。
(伊織~、2人乗りセグウェイ
借りたんやけど一緒に乗らへん?)
(の、乗らない……)
(えっ!修さんショック……)
(だ、だって後ろから抱きつくでしょ……?)
(……抱きつかへんよ☆)
(絶対ウソ)
(せやったら、伊織が後ろに乗ったらええやん。
俺に掴まってたら問題ないやろ?)
(……まあ、それだったらいい、かな……?)
(ほな行こか!よう掴まらんと落ちるからなあ。
ほーら、俺にぎゅってしいや☆)
(え!ちょっと待って!本当に落ちるっ、これ
めっちゃ抱きつかないと落ちるって!)
(ちゃい☆)
唐突な修二くんからのお誘い。
いつも良いなぁって思っていたから
『乗ってみたい!』と私は喜んで即答した。
外に出ると、まず修二くんがお手本を見せてくれる。
太陽の光を浴びて、修二くんの髪が
キラキラしていて綺麗だなって思って
そのまま口にすると、何故か彼は笑い出した。
へんなこと、言ったかな?
「そうそう、前に重心持ってくるんや」
『んーっと、こう……?』
「おっと、それやとスピード出てまう。
もおちょい力抜いて」
力を抜けと言われても、恥ずかしくて力が入ってしまう。
修二くんは危ないからという理由で
ずっと私の背中やお腹、腰に手を当てている。
これが、緊張せずにいられるものか。
『少しなら大丈夫だから
その……手を離してもらえないかな?』
「あかんよ。伊織が転けて怪我したら大変やん」
『大丈夫だよ。だんだん馴れてきたし。それに…』
「それに?」
修二くんが私の顔を覗き込む。
ああ、彼のこの表情は全てお見通しのとき。
遊ばれてるなあ。
『……なんでもないよ』
「意識してくれたん?嬉しいわ☆」
『……そんなんじゃなっ…わっ!』
抗議しようと思ったら
力んでしまってバランスを崩してしまった。
倒れる、と思ったとき
修二くんが支えてくれて私は転ばずにすんだ。
「あっぶなー。さすがの修さんもヒヤッとしたわ。
伊織、怪我はないな?」
『だ、大丈夫…………』
なんとか声を出せたけど
転けることへの驚きと
今のこの状態
修二くんに力強く抱き止められている状態で
内心パニックだ。
「さよか。伊織に怪我なくてよかったわ」
あまりにも優しく笑うから
こんな優しい顔もするんだなって
まじまじと修二くんの顔を見つめた。
「そないに見つめんといて。照れるやーん☆」
『修二くん、優しいなあって思って』
「…………誰にでも優しいわけちゃうよ?」
『そうなの?……って、そろそろ離してよ…』
「えー、ええ感じやと思うたのに」
修二くんは名残惜しそうに私の身体から離れた。
ずっと触れられていたから
ぬくもりがなくなって少しだけ寂しく感じる。
いつの間にか、辺りが暗くなり始めていたから
セグウェイ練習は終わることにした。
『ありがとう。楽しかった!』
「また乗りたなったら、いつでも言うて。
センセーが優しく教えてあげるで☆」
『修二くんが言うとちょっとセクハラっぽいよね…』
「えぇー、ひどいわあ」
『だってずっと触れられてたし
あれじゃ逆に力入っちゃうよ』
ピタッと修二くんの足が止まる。
『ん?どうしたの?』
「転けるかもしれへんって心配はしてた。
でも、触れてたんは他の理由もある」
まっすぐに私を見つめてくる。
視線がそらせない。
『えっと、……他の理由って?』
「俺のこと意識してもらうために決まっとるやん」
修二くんが私の頬に手を伸ばす。
その手は大きくて、熱い。
「これから覚悟しといてな」
いつものように、楽しげな
でもどこか熱を帯びた瞳でそう言われて
私はお手柔らかにお願いします、と
小声で答えることしかできなかった。
(伊織~、2人乗りセグウェイ
借りたんやけど一緒に乗らへん?)
(の、乗らない……)
(えっ!修さんショック……)
(だ、だって後ろから抱きつくでしょ……?)
(……抱きつかへんよ☆)
(絶対ウソ)
(せやったら、伊織が後ろに乗ったらええやん。
俺に掴まってたら問題ないやろ?)
(……まあ、それだったらいい、かな……?)
(ほな行こか!よう掴まらんと落ちるからなあ。
ほーら、俺にぎゅってしいや☆)
(え!ちょっと待って!本当に落ちるっ、これ
めっちゃ抱きつかないと落ちるって!)
(ちゃい☆)