きみはクラスメート(中編小説)
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小学生の頃、好きなひとがいた。
近所に住んでいたその子は
年の割には落ち着いた、というか堂々とした子だった。
子供の時の話だし告白なんて考えもなく
私が引っ越したことでその片思いは幕を閉じたのだけど
思えば、人を好きになるのは、それ以来はじめてだ。
本当は、うすうす自分の感情に気づいていた。
話していくうちに種ヶ島の人となりがわかって
物事の捉え方も、考え方も
幾分先を見据えた姿勢も
認めたくはないけど、尊敬せざるを得なくて。
優しい言葉をもらうたびに
色んな表情を見るたびに
触れるたびに
気持ちが揺れ動いて、好きになっていた。
ただ
自覚したところで、どうしたらよいものか。
「ん?俺の顔見てどないしたん?
どえらいイケメンがおるなあて?」
普通は
好きな人のことなんて恥ずかしく見れない
って人のほうが多いとは思うのだけど
私の場合はそうではないらしい。
どうしよう、という気持ちから無意識に隣の席の
種ヶ島のことを見つめていたようだ。
『どえらいイケメンの髪が跳ねてるなって思って』
「えっ!嘘やん!どこ?」
『うん、嘘』
「ちょっ!ひどっ!」
ひどいわーと、珍しくいじける姿を見て
慌てさせたり
照れさせたり
拗ねさせたり
色んな表情の種ヶ島を見てみたいし
色んな表情をさせてみたいなあと
密かに思ったのだった。
近所に住んでいたその子は
年の割には落ち着いた、というか堂々とした子だった。
子供の時の話だし告白なんて考えもなく
私が引っ越したことでその片思いは幕を閉じたのだけど
思えば、人を好きになるのは、それ以来はじめてだ。
本当は、うすうす自分の感情に気づいていた。
話していくうちに種ヶ島の人となりがわかって
物事の捉え方も、考え方も
幾分先を見据えた姿勢も
認めたくはないけど、尊敬せざるを得なくて。
優しい言葉をもらうたびに
色んな表情を見るたびに
触れるたびに
気持ちが揺れ動いて、好きになっていた。
ただ
自覚したところで、どうしたらよいものか。
「ん?俺の顔見てどないしたん?
どえらいイケメンがおるなあて?」
普通は
好きな人のことなんて恥ずかしく見れない
って人のほうが多いとは思うのだけど
私の場合はそうではないらしい。
どうしよう、という気持ちから無意識に隣の席の
種ヶ島のことを見つめていたようだ。
『どえらいイケメンの髪が跳ねてるなって思って』
「えっ!嘘やん!どこ?」
『うん、嘘』
「ちょっ!ひどっ!」
ひどいわーと、珍しくいじける姿を見て
慌てさせたり
照れさせたり
拗ねさせたり
色んな表情の種ヶ島を見てみたいし
色んな表情をさせてみたいなあと
密かに思ったのだった。