飛行機嫌いなあなたに
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「乗らへんよ、俺は乗らへんからな」
飛行機嫌いな種ヶ島さん。
今回の遠征も船で行くと言い出した。
「船だと時間的に厳しいだろうが」
「いい加減慣れろし」
「竜次!図書室の本を
元の場所に戻さへんことに慣れるか?無理やろ!
それと同じことや」
「いやそれとこれは違ぇし」
1軍No.2で実力も折り紙つき。
なのに"飛行機嫌いで海外遠征に行かなかった人"という
不名誉なあだ名も広がり
(本人も面白がって自己紹介に使ってるけども)
ここはもう少し、威厳を持ってほしい。
中学生達もいるのだ。
先輩として、しっかりしてほしいと思う。
乗る乗らないで話しも進まないし
そろそろ平等院さんもイライラし始めている。
よし。仕方ない。一か八かだ。
『種ヶ島さん…』
「夏紀ちゃん、助けて~
皆俺に苦手なもの押し付けてくるわ」
よよよ、と泣き真似をする種ヶ島さん。
私は彼の腕にぎゅっと、自分の腕を絡めた。
「えっ、夏紀ちゃん……?どないしたん…?」
種ヶ島さんは咄嗟のことに驚いているみたい。
『種ヶ島さんが一緒じゃないと、ヤですよ…。
私と一緒に行って下さい』
「いくら夏紀ちゃんの頼みやからって…」
一筋縄ではいかなさそうなので
私は腕を離し、思いきって
今度は真正面から種ヶ島さんに抱きついた。
「「えっ」」
周囲から驚きの声があがる中
私は種ヶ島さんを上目遣いで見上げて
頑張って少ない胸を押し付ける。
『修二さん……、お願いです。
ずっと隣にいますから一緒に行きましょう?
修二さんのお願い、1つだけ何でも聞きますから』
「……!なんでも……
よし、夏紀ちゃんのためや、腹決めて乗ったる☆」
『修二さん!』
もうちょいリップサービスしておこうと思って
更に抱きつけば
調子に乗った種ヶ島さんが抱き締め返してくる。
見かねた鬼さんと越知さんから引き剥がされて
あんなこと言って大丈夫かと心配される。
『とりあえず言質は取りました。皆さんが証人です』
「でもなんでも言うこときくって……
夏紀ちゃんが心配やわ」
寿三郎くんが本当に心配そうな瞳で見ている。
「なんのお願いしよか悩むわ~☆」
『なんでも良いですよ』
「そんなこと言うてええん?
えっちなお願いするかもしれへんのに?」
スッと、私の腰に手を当ててくる。
『ええ。大丈夫ですよ。言うこと"聞き"ますので』
「ん?」
『あら、もしかして捉え違いですかね?
私は"聞く"だけですよ?』
「ちょっ、そんなんズルいって!」
『いえいえ、ズルくないですよね~みなさん』
皆、種ヶ島さんを見て観念しろと
言わんばかりの視線を送っている。
しゅんとした種ヶ島さんが可愛い。
少しだけかわいそうに思えたので
私は小声で
『皆には、内緒でお願いきいてあげます』と言うと
彼は
「飛行機ん中で、手ぇ握っといて」と言ってきた。
(お前、意外と知りに敷かれるタイプだな)
(夏紀ちゃんが強いんとちゃう?)
(お前ももう少し下心隠せし)
(いやいや、無理やって。あれは無理やって。
ぎゅってされてみたらわかるで)
(…ええなあ、俺もぎゅってされてみたいです)
(羨ましいやろ☆)
(あ、せやけど俺、猫舌や言うたら
夏紀ちゃんがフーフーしてくれはったんです!)
(え、なんなんそれ羨ましいやん)
(ええでしょ!)
(いや、なんの自慢大会だよ)
飛行機嫌いな種ヶ島さん。
今回の遠征も船で行くと言い出した。
「船だと時間的に厳しいだろうが」
「いい加減慣れろし」
「竜次!図書室の本を
元の場所に戻さへんことに慣れるか?無理やろ!
それと同じことや」
「いやそれとこれは違ぇし」
1軍No.2で実力も折り紙つき。
なのに"飛行機嫌いで海外遠征に行かなかった人"という
不名誉なあだ名も広がり
(本人も面白がって自己紹介に使ってるけども)
ここはもう少し、威厳を持ってほしい。
中学生達もいるのだ。
先輩として、しっかりしてほしいと思う。
乗る乗らないで話しも進まないし
そろそろ平等院さんもイライラし始めている。
よし。仕方ない。一か八かだ。
『種ヶ島さん…』
「夏紀ちゃん、助けて~
皆俺に苦手なもの押し付けてくるわ」
よよよ、と泣き真似をする種ヶ島さん。
私は彼の腕にぎゅっと、自分の腕を絡めた。
「えっ、夏紀ちゃん……?どないしたん…?」
種ヶ島さんは咄嗟のことに驚いているみたい。
『種ヶ島さんが一緒じゃないと、ヤですよ…。
私と一緒に行って下さい』
「いくら夏紀ちゃんの頼みやからって…」
一筋縄ではいかなさそうなので
私は腕を離し、思いきって
今度は真正面から種ヶ島さんに抱きついた。
「「えっ」」
周囲から驚きの声があがる中
私は種ヶ島さんを上目遣いで見上げて
頑張って少ない胸を押し付ける。
『修二さん……、お願いです。
ずっと隣にいますから一緒に行きましょう?
修二さんのお願い、1つだけ何でも聞きますから』
「……!なんでも……
よし、夏紀ちゃんのためや、腹決めて乗ったる☆」
『修二さん!』
もうちょいリップサービスしておこうと思って
更に抱きつけば
調子に乗った種ヶ島さんが抱き締め返してくる。
見かねた鬼さんと越知さんから引き剥がされて
あんなこと言って大丈夫かと心配される。
『とりあえず言質は取りました。皆さんが証人です』
「でもなんでも言うこときくって……
夏紀ちゃんが心配やわ」
寿三郎くんが本当に心配そうな瞳で見ている。
「なんのお願いしよか悩むわ~☆」
『なんでも良いですよ』
「そんなこと言うてええん?
えっちなお願いするかもしれへんのに?」
スッと、私の腰に手を当ててくる。
『ええ。大丈夫ですよ。言うこと"聞き"ますので』
「ん?」
『あら、もしかして捉え違いですかね?
私は"聞く"だけですよ?』
「ちょっ、そんなんズルいって!」
『いえいえ、ズルくないですよね~みなさん』
皆、種ヶ島さんを見て観念しろと
言わんばかりの視線を送っている。
しゅんとした種ヶ島さんが可愛い。
少しだけかわいそうに思えたので
私は小声で
『皆には、内緒でお願いきいてあげます』と言うと
彼は
「飛行機ん中で、手ぇ握っといて」と言ってきた。
(お前、意外と知りに敷かれるタイプだな)
(夏紀ちゃんが強いんとちゃう?)
(お前ももう少し下心隠せし)
(いやいや、無理やって。あれは無理やって。
ぎゅってされてみたらわかるで)
(…ええなあ、俺もぎゅってされてみたいです)
(羨ましいやろ☆)
(あ、せやけど俺、猫舌や言うたら
夏紀ちゃんがフーフーしてくれはったんです!)
(え、なんなんそれ羨ましいやん)
(ええでしょ!)
(いや、なんの自慢大会だよ)