きみはクラスメート(中編小説)
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種ヶ島目線
二年生になったばかりのとき
隣のクラスに転校生がやって来た。
転校初日に職員室から
新しいクラスへと向かう彼女とすれ違った時
転校生とは思えないほど堂々としたその姿に目を奪われ
どないな子ぉなんやろか
そんな気持ちが真っ先に芽生えた。
高校生になってからの転校は目立つ。
しかも綺麗な顔立ちをした彼女は
尚更目立つ存在やったけど
驚くほどの適応力で早々に馴染んでいった。
何度かクラスメートと話す姿を見たが
さも、最初からそこにいたかのように笑っていて
コミュニケーションスキルが抜群に高いことが窺える。
そうかと思えば
どこか一線置いているような
どこか客観的に見ているような
全て計算して動いているような
そんな気がして、彼女の本当の顔が見たくなった。
チャンスが訪れたのは3年になってから。
同じクラスになって興味本意で近づいてみたら
もっと、知りたくなって
手を伸ばして捕まえてみたくなって
らしくもないのはわかってんねんけど
彼女の素をさらけ出させるのに躍起になってもうて。
最初はオモロイ子やからからかったろ
くらいの感覚やったのに
彼女の素を知ってからは
教室で物憂げな顔してるん見たら
いつの間にか足が、彼女のもとへと向かっている始末。
らしくもない。
ホンマにらしくもない。
彼女との会話に出た映画を観ようとするとか
久しぶりに見た彼女の姿にテンション上がってもうたり
俺のこと思い出してくれてたらええなとか思うたり
そないなキャラやないやろ、俺。
いつもの俺を取り戻さなあかんと思うてたら
不意打ちでくらった言葉に
情けないほど顔が緩んで仕方がなかったのだった。
二年生になったばかりのとき
隣のクラスに転校生がやって来た。
転校初日に職員室から
新しいクラスへと向かう彼女とすれ違った時
転校生とは思えないほど堂々としたその姿に目を奪われ
どないな子ぉなんやろか
そんな気持ちが真っ先に芽生えた。
高校生になってからの転校は目立つ。
しかも綺麗な顔立ちをした彼女は
尚更目立つ存在やったけど
驚くほどの適応力で早々に馴染んでいった。
何度かクラスメートと話す姿を見たが
さも、最初からそこにいたかのように笑っていて
コミュニケーションスキルが抜群に高いことが窺える。
そうかと思えば
どこか一線置いているような
どこか客観的に見ているような
全て計算して動いているような
そんな気がして、彼女の本当の顔が見たくなった。
チャンスが訪れたのは3年になってから。
同じクラスになって興味本意で近づいてみたら
もっと、知りたくなって
手を伸ばして捕まえてみたくなって
らしくもないのはわかってんねんけど
彼女の素をさらけ出させるのに躍起になってもうて。
最初はオモロイ子やからからかったろ
くらいの感覚やったのに
彼女の素を知ってからは
教室で物憂げな顔してるん見たら
いつの間にか足が、彼女のもとへと向かっている始末。
らしくもない。
ホンマにらしくもない。
彼女との会話に出た映画を観ようとするとか
久しぶりに見た彼女の姿にテンション上がってもうたり
俺のこと思い出してくれてたらええなとか思うたり
そないなキャラやないやろ、俺。
いつもの俺を取り戻さなあかんと思うてたら
不意打ちでくらった言葉に
情けないほど顔が緩んで仕方がなかったのだった。