きみはクラスメート(中編小説)
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種ヶ島修二はテニスが強い。らしい。
正直興味がないので
テニスをしている姿とか見たことはないけど
(付き合いで1度見に行ったけどよく覚えてない)
日本全国から集められた実力者の一人で
強化合宿とかに参加しているという。
全部他人から聞いた情報だから
どこまで本当なのかは知らないけど。
だから学校は欠席することが多くて
3年生で初めて同じクラスになった私にとっては
まだ数回しか話したことがない。
なのになぜ、今、私の目の前に座っているのだろう。
『えっと、種ヶ島くん、どうしたの?』
何か用事があるわけでもなく
彼は私の前の席に腰掛け、ただにこにこと笑い
私の方を向くように座っている。
「中園さんとあんま話したことあらへんから
コミュニケーション取ろかと思て☆」
何が狙いなのだろう。
『あはは。確かにあんまり話したことないもんね。
種ヶ島くん合宿でいつもいないから』
「おっ。名前覚えててくれたん。
美人さんに呼ばれて嬉しいわあ」
チャラい。
だけど、軽さの中に何か感じるものがあって
不思議と軽いだけの人じゃないことが窺える。
『種ヶ島くんほどのイケメンなら
校内に知らない人はいないんじゃない?』
「中園さんにそないなこと言われたら照れてまうやん 」
思ってもないくせに。
あ、そろそろ休み時間が終わる。
前の席の気弱な男子がきっと困るだろうから
そろそろどいてもらおうかと、口を開いた時
種ヶ島修二がいきなり立って教室の入り口へと向かった。
驚いたことに、前の席の気弱な男子がそこにいて
どうやら種ヶ島修二が座っているのを見て
教室に入れずにいたよう。
「俺がおったから困らせてもうたんよな」
さらりと、気弱な男子に謝罪し
席おーきにな!と笑顔で御礼までして気遣いが完璧だ。
折角、前の席の彼が困っちゃうから
また今度話そうねって言って
ふたりとまとめて好感度あげてやろうかと思っていたのに。
そんなことを思っていたら
自分の席に戻ろうとしていた種ヶ島修二が振り替えって
何もかも見透かしたような顔でウィンクされた。
…なに、あいつ。
正直興味がないので
テニスをしている姿とか見たことはないけど
(付き合いで1度見に行ったけどよく覚えてない)
日本全国から集められた実力者の一人で
強化合宿とかに参加しているという。
全部他人から聞いた情報だから
どこまで本当なのかは知らないけど。
だから学校は欠席することが多くて
3年生で初めて同じクラスになった私にとっては
まだ数回しか話したことがない。
なのになぜ、今、私の目の前に座っているのだろう。
『えっと、種ヶ島くん、どうしたの?』
何か用事があるわけでもなく
彼は私の前の席に腰掛け、ただにこにこと笑い
私の方を向くように座っている。
「中園さんとあんま話したことあらへんから
コミュニケーション取ろかと思て☆」
何が狙いなのだろう。
『あはは。確かにあんまり話したことないもんね。
種ヶ島くん合宿でいつもいないから』
「おっ。名前覚えててくれたん。
美人さんに呼ばれて嬉しいわあ」
チャラい。
だけど、軽さの中に何か感じるものがあって
不思議と軽いだけの人じゃないことが窺える。
『種ヶ島くんほどのイケメンなら
校内に知らない人はいないんじゃない?』
「中園さんにそないなこと言われたら照れてまうやん 」
思ってもないくせに。
あ、そろそろ休み時間が終わる。
前の席の気弱な男子がきっと困るだろうから
そろそろどいてもらおうかと、口を開いた時
種ヶ島修二がいきなり立って教室の入り口へと向かった。
驚いたことに、前の席の気弱な男子がそこにいて
どうやら種ヶ島修二が座っているのを見て
教室に入れずにいたよう。
「俺がおったから困らせてもうたんよな」
さらりと、気弱な男子に謝罪し
席おーきにな!と笑顔で御礼までして気遣いが完璧だ。
折角、前の席の彼が困っちゃうから
また今度話そうねって言って
ふたりとまとめて好感度あげてやろうかと思っていたのに。
そんなことを思っていたら
自分の席に戻ろうとしていた種ヶ島修二が振り替えって
何もかも見透かしたような顔でウィンクされた。
…なに、あいつ。