きみはクラスメート(中編小説)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『おはよう。あれ?髪の毛切ったの?』
「え、うん!よく気がついたね」
『昨日と雰囲気違うから。良い感じだね』
『このジュース美味しい?気になってなんだよね』
「ん?あぁ、やめといたがいいぜ。これ失敗」
『そうなんだ。買わなくてよかった~』
『そのリップ良い色だね!』
「ほんと?ありがとう~」
毎日、クラスメートとのコミュニケーションは欠かさない。
常にアンテナを張って周囲を見る。
この人は何が好きなのか
どんな話に興味があるのか
どんな物言いを好むのか。
それがわかってしまえば
好感度を上げるなんて容易いこと。
だからといって、やり過ぎたら逆効果だから適度に。
ありがたいことに容姿にも恵まれ、勉強もできるから
あとは明るく、いつも笑顔で
しっかり者だけど完璧すぎないキャラでいれば
”好い人”のイメージはすぐに作れるのだ。
幼い頃から転勤族の両親の影響で色んな県を転々とし
そのおかげで身に付いたこの処世術で
今までどこへ行ってもうまくやってきた。
高校2年生でこの舞子坂に転校してきた時には
私はゲームの攻略感覚で転校を楽しめるほど
メンタルも鍛えられたのだった。
「ねぇ!今日種ヶ島くん学校来るって!」
「マジ?やった!」
やたらクラスの女子が色めきたっていると思ったら
今日はあの種ヶ島修二が登校するらしい。
まだ一言二言しか話したことはないけど
彼は少し、苦手だったりする。
「おはようさん☆」
渦中の人物の登場に数人の生徒が群がる。
合宿はどうだとか
試合はどうだとか質問攻めに合いつつも笑顔を絶やさず
まあまあ落ち着いてや、と言いながら私の席の前を通る。
『おはよう、種ヶ島くん。合宿お疲れさま』
「おお、中園さんもお疲れさん☆」
ん?お疲れさんって、どういうこと?
一瞬思考が停止し掛けたけど
私はいつも通りの笑みを浮かべて
彼の胡散臭い笑顔に対抗した。
種ヶ島修二の、こういう読めない発言が、私は苦手なのだ。
「え、うん!よく気がついたね」
『昨日と雰囲気違うから。良い感じだね』
『このジュース美味しい?気になってなんだよね』
「ん?あぁ、やめといたがいいぜ。これ失敗」
『そうなんだ。買わなくてよかった~』
『そのリップ良い色だね!』
「ほんと?ありがとう~」
毎日、クラスメートとのコミュニケーションは欠かさない。
常にアンテナを張って周囲を見る。
この人は何が好きなのか
どんな話に興味があるのか
どんな物言いを好むのか。
それがわかってしまえば
好感度を上げるなんて容易いこと。
だからといって、やり過ぎたら逆効果だから適度に。
ありがたいことに容姿にも恵まれ、勉強もできるから
あとは明るく、いつも笑顔で
しっかり者だけど完璧すぎないキャラでいれば
”好い人”のイメージはすぐに作れるのだ。
幼い頃から転勤族の両親の影響で色んな県を転々とし
そのおかげで身に付いたこの処世術で
今までどこへ行ってもうまくやってきた。
高校2年生でこの舞子坂に転校してきた時には
私はゲームの攻略感覚で転校を楽しめるほど
メンタルも鍛えられたのだった。
「ねぇ!今日種ヶ島くん学校来るって!」
「マジ?やった!」
やたらクラスの女子が色めきたっていると思ったら
今日はあの種ヶ島修二が登校するらしい。
まだ一言二言しか話したことはないけど
彼は少し、苦手だったりする。
「おはようさん☆」
渦中の人物の登場に数人の生徒が群がる。
合宿はどうだとか
試合はどうだとか質問攻めに合いつつも笑顔を絶やさず
まあまあ落ち着いてや、と言いながら私の席の前を通る。
『おはよう、種ヶ島くん。合宿お疲れさま』
「おお、中園さんもお疲れさん☆」
ん?お疲れさんって、どういうこと?
一瞬思考が停止し掛けたけど
私はいつも通りの笑みを浮かべて
彼の胡散臭い笑顔に対抗した。
種ヶ島修二の、こういう読めない発言が、私は苦手なのだ。