過保護(種ヶ島視点)
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『修二くんは過保護だね』
そう彼女から言われたけど
過保護とは、少し違う気がする。
もちろん、可愛い里英のために
なんでもしてあげたくなってまうのは
過保護に見えるかもしれへんけど
“執着““固執“のほうが、合ってるかもしれんなあと自嘲する。
朝目が覚めて、まず確認するのは枕元に転がっているスマホ。
まだ彼女からの連絡はないので、その間に身支度を整える。
そろそろ連絡くる時間やな、と時計を見ると
ピロン、と通知音が鳴る。
“おはよう“の文字を見るだけで、口角が上がり
ほわっとした気持ちが広がる。
朝からヒーリング効果絶大や。
速攻で”おはようさん☆”と返信し
彼女の部屋へと向かって
申し訳なさそうな笑顔で部屋から出てくる彼女を待つ。
これが、俺の毎朝の楽しみ。
『おはよう。・・・迎えなんていらないのに』
「え~。俺の楽しみ奪わんといて」
ほぼ毎朝、部屋まで迎えに行って
一緒に朝食を食べに行く。
里英は申し訳ないと言って
いつもこのお迎えを断ってくるんやけど
「心配やねん」
「朝苦手やろ?」
「朝イチに彼女の顔見たいやん」
と言ってしまえば、何も言い返せずにいる。
はたから見れば、こんな数分のことのためにって
思われるかもしれへんけど
俺にとっては大事な時間やねん。
レストランに着くと
席取っといてやと頼んでいた竜次がこっちを見てる。
まあ、毎朝のことやからもうわざわざ頼まへんでも
竜次はちゃんと二人分の席を
確保してくれるような奴なんやけど。
「里英、これ好きやろ?取ったるから皿寄せてや」
『あ、うん。ありがとう』
「熱いから溢さへんようにな」
『大丈夫だよ』
里英の好きな物を取り分けて
トレーに乗せるときも
彼女がバランスを崩さないよう丁寧に置く。
俺に言われた通りに溢さないよう
ゆっくりと席に向かっている姿がかわええ。
彼女のゆっくりとした歩幅に合わせて
誰かにぶつからんようガードしつつ隣を歩く。
竜次の取っといてくれた席には、ツッキー、毛利がいた。
朝が弱い彼女は少しぽやっとしていて
いつもより、無防備で可愛いから目を離せへんのやけど
この三人は無害やから、安心して里英を任せられる。
この合宿には、男ばかり。
どこで彼女が狙われているかわからへん。
ふと、周りの席を見渡して
たまには牽制したらんとなあと目の前の彼女を見つめる。
「これめっちゃうまいで!里英食べてみいひん?」
『え?』
周りに見せつけるように
スプーンですくったスクランブルエッグを
あーん、と里英の口元に運ぶ。
『えっ!?いや、さすがに皆いるし…!』
顔を赤くしてわたわたと慌てる姿がかわええ。
竜次は呆れた顔してるから
俺の企みはお見通しのようや。
恥ずかしくてたまらんくなった里英が
ぐいっと俺の手を押し退けた。
弱々しい手ぇやなあ。
「え~。しゃーないなあ。ほな取ってきたろ」
毎朝一緒にやって来て
空いた時間もいつも一緒にいる。
“種ヶ島修二が溺愛している“この事実を
周囲に知らしめることができればええ。
そうすれば、彼女にちょっかいかける奴はおらんやろう。
女として、里英を守るためでもあるけど
この合宿のマネージャーとして、守るためでもある。
まあどちらかというと
俺の彼女やから手ぇ出すなてほうが強いねんけど。
スクランブルエッグを皿にとり席へと戻る途中
俺のいない席での会話が少しだけ聞こえてきた。
すべては聞き取れへんかったけど
聞こえてきた単語で大体の想像はつく。
「ちゃーい☆お待たせ」
無理やり上機嫌さを出して普段通りにするも
里英の不安そうな顔が胸に刺さった。
風呂からあがり
里英の部屋にでも行こかと思うてたら
わいわいと、賑やかな声が聞こえてきた。
中学生達がテレビゲームで盛り上がっとる。
「あー!種ヶ島先輩!一緒にゲームしません?」
無邪気で純粋そうなこいつらを見てたら
自分の中の、もやもやとした気持ちも
晴らせるかもしれへんなあと思い
赤福の誘いに乗ることにした。
「今日は里英さんと一緒じゃないんスね」
「なんや珍しいやろか?」
「いつも一緒にいるイメージなんで」
「仲良いですよね~!羨ましいっす!」
キラキラとした年下のこいつらの視線が
あまりにも純粋無垢すぎて
俺も里英に対してもう少し
純粋な気持ちで接することができたらええのに、と思う。
ふと、視線を感じて振り向くと
ちょっとだけ、ふにゃっとした顔の里英がいた。
「ほんなら、俺はここまでな」
「ちょっ!ズルいっスよ!」
「勝ち逃げですか!?」
ブーイングは聞き流して彼女のもとへと近寄る。
『皆の相手はもういいの?』
「今から本気で相手せんといかん子が来たからなあ」
この子はホンマに無防備すぎやで。
お風呂あがりにふにゃけた笑顔で笑うんはアカンて。
「って、ちゃんと髪乾かしてないやん。
もー。ほら、乾かしたるから部屋行くで」
『このくらいすぐ乾くよ?』
「アカンて。里英の部屋でええな?」
この時間は竜次が本でも読んでる時間やから
里英の部屋へと向かう。
「ほい。ここに座り」
ポンポンと自分の上に座るように促せば
彼女は遠慮がちに、ゆっくりと俺の上に腰を落とす。
綺麗な髪が痛まへんよう
一番最弱に設定してドライヤーをかけると
風呂あがりのせいか
普段より濃くシャンプーの香りが鼻をかすめた。
子供のように大人しく座っている里英の横顔を
チラ見すれば心地よさそうな顔をしてる。
毎日でも、乾かしてあげたくなるくらい
穏やかで、幸せな時間。
カチッと電源を切れば、しん、と静まる部屋に
現実に引き戻された感じがした。
『修二くん、ありがとう。重かったでしょ?降りるね』
里英から声を掛けられるも
離したくなくて、離れたくなくてうまく返事ができへん。
彼女が身動ぎして、こちらを向こうとしたので
がばっと、後ろから抱きすくめた。
今、うまく顔が作れてへん。
『ど、どうしたの?』
いきなりの出来事に思わず声が上ずっている彼女。
「ん~?なんもあらへんよ。ちょっとムラッとしただけやで」
『またそんなこと言って。
修二くんのことだったら私わかるんだからね』
バレてもうてるな~。
やっぱり俺の彼女はすごいわ。
むっちゃ好きやと、抱きしめる腕に力がこもる。
しばらくそのまま、俺のされるがままに
里英は黙っていたけど
そっと、俺の頭を撫でるように触れられた。
「・・・構われすぎて、嫌やない?」
今朝の会話が頭から離れへんかった。
里英の時間がないほど、いつでも一緒にいすぎて
いつでも、なんでもしてあげすぎて
ホンマは迷惑なんやないか。
優しい彼女のことやから、言えへんだけで
俺とおるのに疲れてへんかなて
らしくもない、ネガティブな考えが浮かぶ。
『・・・嫌じゃないよ。構ってくれて嬉しい。
でも私のこと甘やかしすぎだよ』
「好きすぎて、なんでもしてあげたなってまうんよな」
好きすぎて、大切すぎて
俺のことしか見られへんようにしたい。
甘やかして、一人じゃ何もできなくなってもうて
俺にすがって
俺なしじゃ生きられへんようになってほしい。
彼女が思っている以上に、俺の想いは、重いすぎる。
『でもこんなに甘やかされて、過保護にされてたら
私ダメ人間になっちゃいそう』
「なってええよ。ダメ人間にするために
甘やかしとるようなもんやしなあ」
『なにそれ』
「ホンマやで。でろでろに甘やかして
…俺なしじゃ生きられへんようになってや」
冗談を交えつつ
ずっと心の奥にあった本音をぶつけて彼女の返事を待つ。
『とっくに修二くんなしじゃ生きられないよ』
あぁ。アカン。
予想してなかった言葉に、完全にやられてもうた。
『えっ……?』
「ちょ……なんで振り向くん」
俺のことめっちゃ好きやーん、とか
言うてやろうと思うてたのに
照れすぎて、嬉しすぎて
顔も台詞も格好つけられへん。
俺の反応が里英にとっても予想外やったようで
呆気に取られてたから
コツン、と軽くおでこをデコピンした。
『だ、だって、修二くんらしくない……!』
「俺かて好きな子からの甘い台詞には弱いんやて。
しかもなかなかデレてくれへんのに」
手を伸ばして、また頭を撫でられる。
どうせ可愛いとか思うてんねやろなと
少しムスッとした顔をすれば
里英が幸せそうに笑うから、まあ、許したろ。
彼女は俺に甘やかされてると思うてるけど
同じくらい、俺も彼女に甘やかされてるんやなて
今になって気がついた。
(城田も随分面倒くさい男に掴まったし)
(でも仲良えですやん!羨ましいでっせ!)
(微笑ましいとは思うが)
(…お前ら、毎朝部屋に迎えに来られて
毎日一緒にいられて、風呂上がる時間に
待ち伏せされても同じこと言えるし?)
(え…それはちょっと…)
(しかも毎日連絡もしてるし
常に他の男が手出さねぇように牽制するし)
(………)
(ちょいちょいちょい。
なんで俺そないにディスられてるん?
二人とも引いてもうてるやん)
(引くレベルってことだし)
(あんな、恋する乙女て言うやろ?
それとおんなじ。俺も恋する男児ってことで…)
(ん?呼んだか?)
(男児違いや!)
そう彼女から言われたけど
過保護とは、少し違う気がする。
もちろん、可愛い里英のために
なんでもしてあげたくなってまうのは
過保護に見えるかもしれへんけど
“執着““固執“のほうが、合ってるかもしれんなあと自嘲する。
朝目が覚めて、まず確認するのは枕元に転がっているスマホ。
まだ彼女からの連絡はないので、その間に身支度を整える。
そろそろ連絡くる時間やな、と時計を見ると
ピロン、と通知音が鳴る。
“おはよう“の文字を見るだけで、口角が上がり
ほわっとした気持ちが広がる。
朝からヒーリング効果絶大や。
速攻で”おはようさん☆”と返信し
彼女の部屋へと向かって
申し訳なさそうな笑顔で部屋から出てくる彼女を待つ。
これが、俺の毎朝の楽しみ。
『おはよう。・・・迎えなんていらないのに』
「え~。俺の楽しみ奪わんといて」
ほぼ毎朝、部屋まで迎えに行って
一緒に朝食を食べに行く。
里英は申し訳ないと言って
いつもこのお迎えを断ってくるんやけど
「心配やねん」
「朝苦手やろ?」
「朝イチに彼女の顔見たいやん」
と言ってしまえば、何も言い返せずにいる。
はたから見れば、こんな数分のことのためにって
思われるかもしれへんけど
俺にとっては大事な時間やねん。
レストランに着くと
席取っといてやと頼んでいた竜次がこっちを見てる。
まあ、毎朝のことやからもうわざわざ頼まへんでも
竜次はちゃんと二人分の席を
確保してくれるような奴なんやけど。
「里英、これ好きやろ?取ったるから皿寄せてや」
『あ、うん。ありがとう』
「熱いから溢さへんようにな」
『大丈夫だよ』
里英の好きな物を取り分けて
トレーに乗せるときも
彼女がバランスを崩さないよう丁寧に置く。
俺に言われた通りに溢さないよう
ゆっくりと席に向かっている姿がかわええ。
彼女のゆっくりとした歩幅に合わせて
誰かにぶつからんようガードしつつ隣を歩く。
竜次の取っといてくれた席には、ツッキー、毛利がいた。
朝が弱い彼女は少しぽやっとしていて
いつもより、無防備で可愛いから目を離せへんのやけど
この三人は無害やから、安心して里英を任せられる。
この合宿には、男ばかり。
どこで彼女が狙われているかわからへん。
ふと、周りの席を見渡して
たまには牽制したらんとなあと目の前の彼女を見つめる。
「これめっちゃうまいで!里英食べてみいひん?」
『え?』
周りに見せつけるように
スプーンですくったスクランブルエッグを
あーん、と里英の口元に運ぶ。
『えっ!?いや、さすがに皆いるし…!』
顔を赤くしてわたわたと慌てる姿がかわええ。
竜次は呆れた顔してるから
俺の企みはお見通しのようや。
恥ずかしくてたまらんくなった里英が
ぐいっと俺の手を押し退けた。
弱々しい手ぇやなあ。
「え~。しゃーないなあ。ほな取ってきたろ」
毎朝一緒にやって来て
空いた時間もいつも一緒にいる。
“種ヶ島修二が溺愛している“この事実を
周囲に知らしめることができればええ。
そうすれば、彼女にちょっかいかける奴はおらんやろう。
女として、里英を守るためでもあるけど
この合宿のマネージャーとして、守るためでもある。
まあどちらかというと
俺の彼女やから手ぇ出すなてほうが強いねんけど。
スクランブルエッグを皿にとり席へと戻る途中
俺のいない席での会話が少しだけ聞こえてきた。
すべては聞き取れへんかったけど
聞こえてきた単語で大体の想像はつく。
「ちゃーい☆お待たせ」
無理やり上機嫌さを出して普段通りにするも
里英の不安そうな顔が胸に刺さった。
風呂からあがり
里英の部屋にでも行こかと思うてたら
わいわいと、賑やかな声が聞こえてきた。
中学生達がテレビゲームで盛り上がっとる。
「あー!種ヶ島先輩!一緒にゲームしません?」
無邪気で純粋そうなこいつらを見てたら
自分の中の、もやもやとした気持ちも
晴らせるかもしれへんなあと思い
赤福の誘いに乗ることにした。
「今日は里英さんと一緒じゃないんスね」
「なんや珍しいやろか?」
「いつも一緒にいるイメージなんで」
「仲良いですよね~!羨ましいっす!」
キラキラとした年下のこいつらの視線が
あまりにも純粋無垢すぎて
俺も里英に対してもう少し
純粋な気持ちで接することができたらええのに、と思う。
ふと、視線を感じて振り向くと
ちょっとだけ、ふにゃっとした顔の里英がいた。
「ほんなら、俺はここまでな」
「ちょっ!ズルいっスよ!」
「勝ち逃げですか!?」
ブーイングは聞き流して彼女のもとへと近寄る。
『皆の相手はもういいの?』
「今から本気で相手せんといかん子が来たからなあ」
この子はホンマに無防備すぎやで。
お風呂あがりにふにゃけた笑顔で笑うんはアカンて。
「って、ちゃんと髪乾かしてないやん。
もー。ほら、乾かしたるから部屋行くで」
『このくらいすぐ乾くよ?』
「アカンて。里英の部屋でええな?」
この時間は竜次が本でも読んでる時間やから
里英の部屋へと向かう。
「ほい。ここに座り」
ポンポンと自分の上に座るように促せば
彼女は遠慮がちに、ゆっくりと俺の上に腰を落とす。
綺麗な髪が痛まへんよう
一番最弱に設定してドライヤーをかけると
風呂あがりのせいか
普段より濃くシャンプーの香りが鼻をかすめた。
子供のように大人しく座っている里英の横顔を
チラ見すれば心地よさそうな顔をしてる。
毎日でも、乾かしてあげたくなるくらい
穏やかで、幸せな時間。
カチッと電源を切れば、しん、と静まる部屋に
現実に引き戻された感じがした。
『修二くん、ありがとう。重かったでしょ?降りるね』
里英から声を掛けられるも
離したくなくて、離れたくなくてうまく返事ができへん。
彼女が身動ぎして、こちらを向こうとしたので
がばっと、後ろから抱きすくめた。
今、うまく顔が作れてへん。
『ど、どうしたの?』
いきなりの出来事に思わず声が上ずっている彼女。
「ん~?なんもあらへんよ。ちょっとムラッとしただけやで」
『またそんなこと言って。
修二くんのことだったら私わかるんだからね』
バレてもうてるな~。
やっぱり俺の彼女はすごいわ。
むっちゃ好きやと、抱きしめる腕に力がこもる。
しばらくそのまま、俺のされるがままに
里英は黙っていたけど
そっと、俺の頭を撫でるように触れられた。
「・・・構われすぎて、嫌やない?」
今朝の会話が頭から離れへんかった。
里英の時間がないほど、いつでも一緒にいすぎて
いつでも、なんでもしてあげすぎて
ホンマは迷惑なんやないか。
優しい彼女のことやから、言えへんだけで
俺とおるのに疲れてへんかなて
らしくもない、ネガティブな考えが浮かぶ。
『・・・嫌じゃないよ。構ってくれて嬉しい。
でも私のこと甘やかしすぎだよ』
「好きすぎて、なんでもしてあげたなってまうんよな」
好きすぎて、大切すぎて
俺のことしか見られへんようにしたい。
甘やかして、一人じゃ何もできなくなってもうて
俺にすがって
俺なしじゃ生きられへんようになってほしい。
彼女が思っている以上に、俺の想いは、重いすぎる。
『でもこんなに甘やかされて、過保護にされてたら
私ダメ人間になっちゃいそう』
「なってええよ。ダメ人間にするために
甘やかしとるようなもんやしなあ」
『なにそれ』
「ホンマやで。でろでろに甘やかして
…俺なしじゃ生きられへんようになってや」
冗談を交えつつ
ずっと心の奥にあった本音をぶつけて彼女の返事を待つ。
『とっくに修二くんなしじゃ生きられないよ』
あぁ。アカン。
予想してなかった言葉に、完全にやられてもうた。
『えっ……?』
「ちょ……なんで振り向くん」
俺のことめっちゃ好きやーん、とか
言うてやろうと思うてたのに
照れすぎて、嬉しすぎて
顔も台詞も格好つけられへん。
俺の反応が里英にとっても予想外やったようで
呆気に取られてたから
コツン、と軽くおでこをデコピンした。
『だ、だって、修二くんらしくない……!』
「俺かて好きな子からの甘い台詞には弱いんやて。
しかもなかなかデレてくれへんのに」
手を伸ばして、また頭を撫でられる。
どうせ可愛いとか思うてんねやろなと
少しムスッとした顔をすれば
里英が幸せそうに笑うから、まあ、許したろ。
彼女は俺に甘やかされてると思うてるけど
同じくらい、俺も彼女に甘やかされてるんやなて
今になって気がついた。
(城田も随分面倒くさい男に掴まったし)
(でも仲良えですやん!羨ましいでっせ!)
(微笑ましいとは思うが)
(…お前ら、毎朝部屋に迎えに来られて
毎日一緒にいられて、風呂上がる時間に
待ち伏せされても同じこと言えるし?)
(え…それはちょっと…)
(しかも毎日連絡もしてるし
常に他の男が手出さねぇように牽制するし)
(………)
(ちょいちょいちょい。
なんで俺そないにディスられてるん?
二人とも引いてもうてるやん)
(引くレベルってことだし)
(あんな、恋する乙女て言うやろ?
それとおんなじ。俺も恋する男児ってことで…)
(ん?呼んだか?)
(男児違いや!)