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テニス雑誌でも読もか~と思い
普段はあまり訪れない図書室へと立ち寄る。
竜次でもおるかなと思うてたんやけど
相棒の姿はなく、その代わりに
一生懸命何かを書いている詩音ちゃんの姿があった。
詩音ちゃんは中学生達と一緒にやって来た
立海のマネージャー。
マネージャーとしての素質、能力が高く
将来のスポーツトレーナーの卵として
コーチ陣から一目置かれている。
彼女を“育てる“ためにも、
この合宿に召集したらしいけど
なかなかこの男所帯には目立つ存在。
なに書いてるか、あとで話し掛けてみよか☆
とりあえず今は読みたかった雑誌を手に取り
読むことに専念する。
割りと集中して読んどったなあと時計を見ると
1時間は経っていた。
ふと、彼女の存在を思い出し
彼女の座っていた場所へと向かう。
もうおらへんかもなと思うてたんやけど
「寝てもうてるやーん」
途中で力尽きたのかペンは転がり、ノートは開きっぱなし。
机を枕に、横向き状態で寝ている。
寝落ちするほど疲れてたんやな。
まあそりゃそうか。
立海のマネージャーではあるが
ここでは全員のマネージャーと言っても過言ではない。
サポートだけではなく
自分も学び、データの整理までしてる。
ふと、彼女のノートに“種ヶ島修二“の文字が見えて
ちらりと盗み見る。
“未知数。自由奔放に見えて慎重、計算高い。
周囲への目配り、先読み能力がずば抜けている。
読めない人だが、チームへの想いは強い。“
それぞれの性格や、プレイスタイル、考察等が
まとめられたノートのようやけど
自分のことをそんなふうに見られていると思うと
少し気恥ずかしい。
他のメンバーのことも少し読ませてもらうと
彼女の観察力と洞察力は、正直すごいと思うた。
コーチ陣が気に入るのもわかるわ。
普段、こんなに近くで
彼女の顔を見つめるなんてことできへんから
ここぞとばかりに見たろ、と思い
音をたてへんように隣に座る。
睫毛めっちゃ長いなあ。
肌も白いし綺麗や。
唇うっす。かわええなあ。
いつも着けている眼鏡がない分素顔がよお見える。
長くて、綺麗な黒髪を手に取り触っていると
うっすらと、彼女の目が開いた。
『ん………仁王くん?』
眼鏡をしてへんから、髪色だけで判断したのか
それとも、仁王ちゃんとそういう関係なのか。
どちらせよ、間違えられたことが少しだけ癪に触る。
「眼鏡ないと、わからへん?」
『え!仁王くんじゃない…?』
そりゃろくに話したこともあらへんけども。
俺て、わからへんか。
「…わからへんなら、わからせたろ」
詩音ちゃんの頬に手を当てて
ずいっと、顔を近づける。
『た、種ヶ島、さん…!』
「せーかい☆」
キスでもしそうなくらい近づくと
彼女はわたわたと慌てる。
暴れたら危ないで、と言おうとしたら
詩音ちゃんは後ろに下がりすぎて
椅子からずり落ちそうになる。
「おっとっと。危ないで」
彼女の背中に素早く手を回して
落ちないように自分の元へと引き寄せる。
抱き締めるような格好になり
彼女の顔が俺の首もとにくる。
あ、アカンかも。やりすぎてもうたかな。
怒られるのを覚悟してたら、詩音ちゃんが大人しい。
ふと、お腹の辺りに違和感を感じて見れば
ぎゅっと、ジャージを握られている。
『た、種ヶ島さん………』
緊張で掠れた声と
恥ずかしさで真っ赤に染まった顔と戸惑う瞳に
予想以上にクるものがあって
あ、アカンなぁこれ。と、他人事のように思う反面
身体は勝手に、彼女の細い腰を引き寄せる。
「あんま可愛ええこと、せんといて?」
手ぇ出したら、あの三強に怒られるやろか
仁王ちゃんが彼氏やったら悪いなあとか
もうどうでもよくなるくらい
この子が、欲しい。
「おい、ここで何してって………でか勘弁しろし…」
「竜次~、空気読んでや」
詩音ちゃんにキスする寸前、呆れた顔をした相棒がいた。
「合意の上なら止めねぇし。
どう見ても、そうじゃねえだろ」
竜次に指摘され、腕の中の詩音ちゃんを見れば
どうやらキャパオーバーになってもうたみたいで
くたっとしていた。
「あらら。ちょい刺激が強かったやろか☆」
「お前な…」
そのあと、すぐに真田達から尋問され
詩音ちゃんは俺から逃げるようになってもうたけど
チャンスなら、いくらでもある。
俺のことを嫌ってるわけではなさそうやから
これから遠慮なく、攻めたろ。
楽しみやな。
(種ヶ島先輩!!詩音に何をしたんですか!?)
(え~?なーんも、してへんよ。ただ仲良くしてただけやん)
(それにしては、詩音の様子がおかしいのですが)
(詩音ちゃんは、なんて言うてるん?)
(何も言わないので先輩に聞いているのです!)
(図書室で居眠りしてたから
心配になって近くに寄ったら驚かせてもうてな。
椅子から落ちそうになったのを支えただけやで☆)
(そうでしたか。それは詩音がご迷惑を)
(弦一郎、騙されるな。話が脚色されている確率90%)
(もう少し詳しく聞かせてもらえますか?)
(ちゃい☆)
普段はあまり訪れない図書室へと立ち寄る。
竜次でもおるかなと思うてたんやけど
相棒の姿はなく、その代わりに
一生懸命何かを書いている詩音ちゃんの姿があった。
詩音ちゃんは中学生達と一緒にやって来た
立海のマネージャー。
マネージャーとしての素質、能力が高く
将来のスポーツトレーナーの卵として
コーチ陣から一目置かれている。
彼女を“育てる“ためにも、
この合宿に召集したらしいけど
なかなかこの男所帯には目立つ存在。
なに書いてるか、あとで話し掛けてみよか☆
とりあえず今は読みたかった雑誌を手に取り
読むことに専念する。
割りと集中して読んどったなあと時計を見ると
1時間は経っていた。
ふと、彼女の存在を思い出し
彼女の座っていた場所へと向かう。
もうおらへんかもなと思うてたんやけど
「寝てもうてるやーん」
途中で力尽きたのかペンは転がり、ノートは開きっぱなし。
机を枕に、横向き状態で寝ている。
寝落ちするほど疲れてたんやな。
まあそりゃそうか。
立海のマネージャーではあるが
ここでは全員のマネージャーと言っても過言ではない。
サポートだけではなく
自分も学び、データの整理までしてる。
ふと、彼女のノートに“種ヶ島修二“の文字が見えて
ちらりと盗み見る。
“未知数。自由奔放に見えて慎重、計算高い。
周囲への目配り、先読み能力がずば抜けている。
読めない人だが、チームへの想いは強い。“
それぞれの性格や、プレイスタイル、考察等が
まとめられたノートのようやけど
自分のことをそんなふうに見られていると思うと
少し気恥ずかしい。
他のメンバーのことも少し読ませてもらうと
彼女の観察力と洞察力は、正直すごいと思うた。
コーチ陣が気に入るのもわかるわ。
普段、こんなに近くで
彼女の顔を見つめるなんてことできへんから
ここぞとばかりに見たろ、と思い
音をたてへんように隣に座る。
睫毛めっちゃ長いなあ。
肌も白いし綺麗や。
唇うっす。かわええなあ。
いつも着けている眼鏡がない分素顔がよお見える。
長くて、綺麗な黒髪を手に取り触っていると
うっすらと、彼女の目が開いた。
『ん………仁王くん?』
眼鏡をしてへんから、髪色だけで判断したのか
それとも、仁王ちゃんとそういう関係なのか。
どちらせよ、間違えられたことが少しだけ癪に触る。
「眼鏡ないと、わからへん?」
『え!仁王くんじゃない…?』
そりゃろくに話したこともあらへんけども。
俺て、わからへんか。
「…わからへんなら、わからせたろ」
詩音ちゃんの頬に手を当てて
ずいっと、顔を近づける。
『た、種ヶ島、さん…!』
「せーかい☆」
キスでもしそうなくらい近づくと
彼女はわたわたと慌てる。
暴れたら危ないで、と言おうとしたら
詩音ちゃんは後ろに下がりすぎて
椅子からずり落ちそうになる。
「おっとっと。危ないで」
彼女の背中に素早く手を回して
落ちないように自分の元へと引き寄せる。
抱き締めるような格好になり
彼女の顔が俺の首もとにくる。
あ、アカンかも。やりすぎてもうたかな。
怒られるのを覚悟してたら、詩音ちゃんが大人しい。
ふと、お腹の辺りに違和感を感じて見れば
ぎゅっと、ジャージを握られている。
『た、種ヶ島さん………』
緊張で掠れた声と
恥ずかしさで真っ赤に染まった顔と戸惑う瞳に
予想以上にクるものがあって
あ、アカンなぁこれ。と、他人事のように思う反面
身体は勝手に、彼女の細い腰を引き寄せる。
「あんま可愛ええこと、せんといて?」
手ぇ出したら、あの三強に怒られるやろか
仁王ちゃんが彼氏やったら悪いなあとか
もうどうでもよくなるくらい
この子が、欲しい。
「おい、ここで何してって………でか勘弁しろし…」
「竜次~、空気読んでや」
詩音ちゃんにキスする寸前、呆れた顔をした相棒がいた。
「合意の上なら止めねぇし。
どう見ても、そうじゃねえだろ」
竜次に指摘され、腕の中の詩音ちゃんを見れば
どうやらキャパオーバーになってもうたみたいで
くたっとしていた。
「あらら。ちょい刺激が強かったやろか☆」
「お前な…」
そのあと、すぐに真田達から尋問され
詩音ちゃんは俺から逃げるようになってもうたけど
チャンスなら、いくらでもある。
俺のことを嫌ってるわけではなさそうやから
これから遠慮なく、攻めたろ。
楽しみやな。
(種ヶ島先輩!!詩音に何をしたんですか!?)
(え~?なーんも、してへんよ。ただ仲良くしてただけやん)
(それにしては、詩音の様子がおかしいのですが)
(詩音ちゃんは、なんて言うてるん?)
(何も言わないので先輩に聞いているのです!)
(図書室で居眠りしてたから
心配になって近くに寄ったら驚かせてもうてな。
椅子から落ちそうになったのを支えただけやで☆)
(そうでしたか。それは詩音がご迷惑を)
(弦一郎、騙されるな。話が脚色されている確率90%)
(もう少し詳しく聞かせてもらえますか?)
(ちゃい☆)