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「なぁ、竜次。手ぇ出してもええやろか」
「ぶっ……!ガバッ、ゴホッ……!」
「ちょお、汚いで」
「オメェのせいだろうがっ」
せっせと働く千花ちゃんを見ながら、つい漏れでた本音。
その言葉に相棒は、飲んでたドリンクを
吐き出しそうになっていた。
思春期真っ只中、好きな女の子が近くにいるのに
手も出せないってつらい。つらすぎる。
プラトニックラブもええなと思うてたけど
付き合うてから日に日に綺麗になっていく彼女を見ててたら
いや、プラトニックラブ無理ちゃう?
って思うてきた今日この頃。
合宿所だからこそ
少し寝ぼけた千花ちゃんの姿や
お風呂上がりのええ匂いのするちょっと色っぽい姿
美味しそうにご飯食べる姿
学校では見られへん姿が、俺の理性に揺さぶりをかけてくる。
「竜次も同じ状況やったらわかるて。
ちゃーんと我慢してるんやで。偉ない?」
「まぁ、手の早いお前にしたら随分と遠慮してるし」
「手ぇ早いは余計や。それに違うて、誤解やって」
手が早い、というかそういう相手が多かった。
俺に付き合うて欲しいと言うてくる女の子は
大抵同じタイプの子。
見た目は可愛いけどちょっと派手で、
すこーし頭のゆるい承認欲求高めの子。
俺自身が好きというか、ステータスとして
付き合いたいんとちゃうかなって思うような
恋愛ごっこのような関係ばかり。
それでも、俺としては楽しんではいた。
気軽に、軽いフットワークで付き合うのが一番楽やし。
せやから、こないに悩むってことが初めてで
正直なところ、手を繋ぐことさえ
触れてもええんかどうか、様子を探ってる始末。
「まあ、手ぇ出すにしても場所も問題なんやけどなあ。
合宿所の中じゃ、二人きりになれへんしな」
「…今日の晩でも部屋空けとけってことかよ」
「ちゃうって。
部屋やと声とか聞こえてまうやん☆」
「勘弁しろし…」
竜次は呆れたようにコートから出て行った。
声とか言うたけど、それ以前にいくつか懸念要因がある。
どないして部屋に呼ぶか。
竜次も使う部屋でいいのか。
もっとロマンチックにがええんやないか。
ベッドがあると完全に盛ってしまいそう。
部屋に入るところを誰かに見られたら
彼女は気にするのではないか。
さすがにここまで考えていることを
相棒に悟られるのは些か照れ臭い。
竜次のことやから、 わかってるかもしれんけど。
『しゅ……た、種ヶ島先輩。
ボーッとしてどうしたんですか?』
あれこれやましいことを考えてたら
愛しい彼女の声に、ビクッとしてしもうた。
「ん?内緒☆
それより千花ちゃん、今はふたりやで?」
『あっ…………修二、さん』
あー、かわいい。
ちょっと照れながら呼ぶん、めっちゃかわいい。
修二さんって呼ぼうとして
しまった、種ヶ島先輩って呼ばなきゃっ!って
思うて慌てて呼び直してるんもかわいい。
「ん?今から出掛けるん?」
『はい。ちょっと買い出しに』
「ほな一緒に行こか。荷物持ちになるで☆」
『えっ、でも…………練習はいいんですか?』
パァッと顔が明るくなったかと思えば
すぐに心配そうな顔になる。
ホンマ、素直な子やなあ。
「今日のメニューはもう終わったから心配せんでええよ。
マネージャーの仕事手伝うんも大事やろ?」
『じゃあ、お言葉に甘えます』
誰にも文句を言われない最高のかたちで
千花ちゃんと外に出掛けられることが嬉しい。
テンションあがって竜次に連絡すれば
既読無視されたけど
今の俺は寛大やから許したろ。
スポーツショップやドラッグストアを巡り
合宿所の方へと戻ろうと歩いていると
いきなり雨が降ってきた。
『予報じゃ、夜からだったのに……!』
「千花ちゃん、ずぶ濡れになる前にあっち行こか!」
走ってもときた店の前まで戻るも
大粒の雨で既に身体はずぶ濡れだった。
通り雨だろうが、空は真っ暗でまだまだ止みそうにない。
「んー、このままの状態で
どっかの店に入っても、冷房で身体冷やしてまうな」
『お店にも迷惑かけますよね……』
千花ちゃんは既に少し寒そうにしてる。
どないしよか、と思うて
最高で最悪の案が思い付いたけど
さすがに彼女に「ホテル行こか☆」とは言えへん。
言いたいけどもっ。
『あっ……カラオケとか、ネカフェはどうでしょうか?
事情を話したらタオルとか貸して頂けませんかね?』
「おっ、そやな!近くにカラオケあった気ぃするし
行ってみよか」
確かネカフェもあったけど、せめて気兼ねなく
多少はふたりきりになりたいという欲が芽生えて
カラオケに行ってみることにした。
『修二さん、タオル貸して貰えましたよ』
「持ってきてくれて、おーきに。
ここなら個室で暖房もあるし、大丈夫そやな」
『修二さんも監督達への連絡ありがとうございます』
いつまでも帰ってこないと言われても困るので先手は打った。
迎えを寄越そうかと言われたらアカンと思うて
要件伝えてさっさと切ってもうたけど。
「千花ちゃん
ジャージ脱いでエアコンのとこ干しとき。少しは乾くやろ」
『そうですね』
ジャージを脱がせて後悔した。
下のシャツはピッタリと身体に張り付き
身体のラインをくっきりと現す。
華奢だと思うていた腰は、綺麗にくびれていて
何より、着痩せするタイプなんやろか
胸が、思うていたよりも、大きい。
いやいやいや、反則ちゃう?
その童顔と、細い腰つきに、その大きさて。
ごくり、と生唾が喉を通る。
あー、アカンぞこれは。
『修二さん、寒くないですか?』
「えっ、あっ、……少し寒いなあ」
『え!私より修二さんが風邪引いたら大変……
何かひざ掛けみたいなのないか聞いてきましょうか!』
「いやいや、ええよ。
それより…もうちょい、くっついてもええ?」
とにかく、勢いでってだけは駄目や。
紳士的に、サンサンや立海の柳生を思い出して
ちゃんと彼女の許可を取りつつ行動せな。
千花ちゃんは一瞬目を見開いたが
すぐに顔を赤らめて承諾してくれた。
緊張しつつもぴたっと寄り添えば
彼女の身体は冷えきっていた。
「ちょっ、千花ちゃん身体冷たいやん!」
『あ、えっと、はい……。でも修二さんは選手なので。
私のことはいいんです。
修二さんのことが、大事だから』
マネージャーとして、選手を一番に考えてくれる。
自分のことよりも、まずは俺のことを。
そんな直向きな姿勢が健気で、儚くて
胸がきゅっと、締め付けられる気がした。
「俺が大事って、マネージャーとして?」
『それもありますけど……。
…大切で、大好きな彼氏、ですから』
やんわりと微笑む彼女を見て
紳士的作戦はどこへ行ったのか
冷えた千花ちゃんの身体を抱き締めた。
お互い、身体にシャツが張り付いていて
素肌を合わせているかのように
ピッタリと、身体が合わさる。
千花ちゃんは身体を強ばらせていたが
徐々に力は抜けていき、俺の身体を受け止めてくれた。
『修二さん、心臓の音、すごい…』
「ハハッ、バレてもうたか。
千花ちゃんのこと好き過ぎてなぁ
部屋にふたりきりっていうのも
触れるんもめちゃくちゃ緊張してまうわ」
『嬉しい、です。
修二さんって女の子慣れしてるわりに
私には触れたり、してくれなかったから』
触れられるのは嫌じゃないんか
と安心したらもう駄目やった。
紳士のかけらもなく
千花ちゃんの細い腰を引き寄せ
無理やり上を向かせて口付ける。
『んっ……!』
小さく、柔らかい唇も冷たくなっていて
体温を戻すかのように
何度も、何度も啄むようにキスをする。
「唇、温かくなったなぁ」
『……唇、だけじゃないですよ、もう……。
修二さんのせいで、熱い…』
千花ちゃんは自分の頬に手を当てて
ううっ、と恥ずかしそうに俯いた。
「嫌やった?」
覗き込むように聞けば、可愛らしく睨まれる。
『嫌なわけ、ないです……。
修二さんになら、何されても嫌じゃないです』
「……せやったら、もーちょい、好き勝手させてもらおか」
これ以上ない殺し文句に
キスで留めようと思っていた理性が崩れる。
『あっ、えっ?ちょっと、修二、さんっ……んっ』
「んー?どないしたん?」
千花ちゃんの白くて細い首筋に下を這わせる。
首筋は女性の性感帯のひとつであるが
どうやら彼女は特に弱いようだ。
首筋、喉、鎖骨、何度も愛撫をして
千花ちゃんの反応を楽しむ。
『首っ……、なんでっ……もぉ、だめですっ、んぅっ…』
「首筋温めたら、身体全体温かくなるんやで。
カイロと一緒やん☆
千花ちゃんの身体も、ぽかぽかしてきたなぁ」
『寒く、ないからっ……大丈夫ですからっ……』
「さよか。なら、あとは俺のって印、つけさせて?」
見えるか見えへんか際どいとこに、うっ血した痕を残す。
白いきめ細かい肌に残る痕を、満足げに眺めていたら
俺のスマホが震えた。
既読無視された竜次から親切なことに
【雨止んだし】、と連絡が来た。
息も絶え絶えな千花ちゃんを見ていると
さすがにやりすぎたなと反省し
彼女のご機嫌を取りつつ、合宿所へと戻った。
(西宮の姉ちゃん、首んとこどないしたん?)
(え?首?)
(赤くなってんで!虫さんにやられたん?)
(あ、えっ?赤い?)
(ここ、なんか痛そうやで?)
(……おい修二)
(ちゃい☆)
(……金ちゃん、あっち行こかー)
(えぇー、財前なんでやー!)
(てめぇ、金太郎の教育に悪いことすんなし)
(竜次いつの間にか保護者になってるやん!)
(修二さん、虫に刺されてます?痒くはないのですが)
(わお、修さんビックリや)
「ぶっ……!ガバッ、ゴホッ……!」
「ちょお、汚いで」
「オメェのせいだろうがっ」
せっせと働く千花ちゃんを見ながら、つい漏れでた本音。
その言葉に相棒は、飲んでたドリンクを
吐き出しそうになっていた。
思春期真っ只中、好きな女の子が近くにいるのに
手も出せないってつらい。つらすぎる。
プラトニックラブもええなと思うてたけど
付き合うてから日に日に綺麗になっていく彼女を見ててたら
いや、プラトニックラブ無理ちゃう?
って思うてきた今日この頃。
合宿所だからこそ
少し寝ぼけた千花ちゃんの姿や
お風呂上がりのええ匂いのするちょっと色っぽい姿
美味しそうにご飯食べる姿
学校では見られへん姿が、俺の理性に揺さぶりをかけてくる。
「竜次も同じ状況やったらわかるて。
ちゃーんと我慢してるんやで。偉ない?」
「まぁ、手の早いお前にしたら随分と遠慮してるし」
「手ぇ早いは余計や。それに違うて、誤解やって」
手が早い、というかそういう相手が多かった。
俺に付き合うて欲しいと言うてくる女の子は
大抵同じタイプの子。
見た目は可愛いけどちょっと派手で、
すこーし頭のゆるい承認欲求高めの子。
俺自身が好きというか、ステータスとして
付き合いたいんとちゃうかなって思うような
恋愛ごっこのような関係ばかり。
それでも、俺としては楽しんではいた。
気軽に、軽いフットワークで付き合うのが一番楽やし。
せやから、こないに悩むってことが初めてで
正直なところ、手を繋ぐことさえ
触れてもええんかどうか、様子を探ってる始末。
「まあ、手ぇ出すにしても場所も問題なんやけどなあ。
合宿所の中じゃ、二人きりになれへんしな」
「…今日の晩でも部屋空けとけってことかよ」
「ちゃうって。
部屋やと声とか聞こえてまうやん☆」
「勘弁しろし…」
竜次は呆れたようにコートから出て行った。
声とか言うたけど、それ以前にいくつか懸念要因がある。
どないして部屋に呼ぶか。
竜次も使う部屋でいいのか。
もっとロマンチックにがええんやないか。
ベッドがあると完全に盛ってしまいそう。
部屋に入るところを誰かに見られたら
彼女は気にするのではないか。
さすがにここまで考えていることを
相棒に悟られるのは些か照れ臭い。
竜次のことやから、 わかってるかもしれんけど。
『しゅ……た、種ヶ島先輩。
ボーッとしてどうしたんですか?』
あれこれやましいことを考えてたら
愛しい彼女の声に、ビクッとしてしもうた。
「ん?内緒☆
それより千花ちゃん、今はふたりやで?」
『あっ…………修二、さん』
あー、かわいい。
ちょっと照れながら呼ぶん、めっちゃかわいい。
修二さんって呼ぼうとして
しまった、種ヶ島先輩って呼ばなきゃっ!って
思うて慌てて呼び直してるんもかわいい。
「ん?今から出掛けるん?」
『はい。ちょっと買い出しに』
「ほな一緒に行こか。荷物持ちになるで☆」
『えっ、でも…………練習はいいんですか?』
パァッと顔が明るくなったかと思えば
すぐに心配そうな顔になる。
ホンマ、素直な子やなあ。
「今日のメニューはもう終わったから心配せんでええよ。
マネージャーの仕事手伝うんも大事やろ?」
『じゃあ、お言葉に甘えます』
誰にも文句を言われない最高のかたちで
千花ちゃんと外に出掛けられることが嬉しい。
テンションあがって竜次に連絡すれば
既読無視されたけど
今の俺は寛大やから許したろ。
スポーツショップやドラッグストアを巡り
合宿所の方へと戻ろうと歩いていると
いきなり雨が降ってきた。
『予報じゃ、夜からだったのに……!』
「千花ちゃん、ずぶ濡れになる前にあっち行こか!」
走ってもときた店の前まで戻るも
大粒の雨で既に身体はずぶ濡れだった。
通り雨だろうが、空は真っ暗でまだまだ止みそうにない。
「んー、このままの状態で
どっかの店に入っても、冷房で身体冷やしてまうな」
『お店にも迷惑かけますよね……』
千花ちゃんは既に少し寒そうにしてる。
どないしよか、と思うて
最高で最悪の案が思い付いたけど
さすがに彼女に「ホテル行こか☆」とは言えへん。
言いたいけどもっ。
『あっ……カラオケとか、ネカフェはどうでしょうか?
事情を話したらタオルとか貸して頂けませんかね?』
「おっ、そやな!近くにカラオケあった気ぃするし
行ってみよか」
確かネカフェもあったけど、せめて気兼ねなく
多少はふたりきりになりたいという欲が芽生えて
カラオケに行ってみることにした。
『修二さん、タオル貸して貰えましたよ』
「持ってきてくれて、おーきに。
ここなら個室で暖房もあるし、大丈夫そやな」
『修二さんも監督達への連絡ありがとうございます』
いつまでも帰ってこないと言われても困るので先手は打った。
迎えを寄越そうかと言われたらアカンと思うて
要件伝えてさっさと切ってもうたけど。
「千花ちゃん
ジャージ脱いでエアコンのとこ干しとき。少しは乾くやろ」
『そうですね』
ジャージを脱がせて後悔した。
下のシャツはピッタリと身体に張り付き
身体のラインをくっきりと現す。
華奢だと思うていた腰は、綺麗にくびれていて
何より、着痩せするタイプなんやろか
胸が、思うていたよりも、大きい。
いやいやいや、反則ちゃう?
その童顔と、細い腰つきに、その大きさて。
ごくり、と生唾が喉を通る。
あー、アカンぞこれは。
『修二さん、寒くないですか?』
「えっ、あっ、……少し寒いなあ」
『え!私より修二さんが風邪引いたら大変……
何かひざ掛けみたいなのないか聞いてきましょうか!』
「いやいや、ええよ。
それより…もうちょい、くっついてもええ?」
とにかく、勢いでってだけは駄目や。
紳士的に、サンサンや立海の柳生を思い出して
ちゃんと彼女の許可を取りつつ行動せな。
千花ちゃんは一瞬目を見開いたが
すぐに顔を赤らめて承諾してくれた。
緊張しつつもぴたっと寄り添えば
彼女の身体は冷えきっていた。
「ちょっ、千花ちゃん身体冷たいやん!」
『あ、えっと、はい……。でも修二さんは選手なので。
私のことはいいんです。
修二さんのことが、大事だから』
マネージャーとして、選手を一番に考えてくれる。
自分のことよりも、まずは俺のことを。
そんな直向きな姿勢が健気で、儚くて
胸がきゅっと、締め付けられる気がした。
「俺が大事って、マネージャーとして?」
『それもありますけど……。
…大切で、大好きな彼氏、ですから』
やんわりと微笑む彼女を見て
紳士的作戦はどこへ行ったのか
冷えた千花ちゃんの身体を抱き締めた。
お互い、身体にシャツが張り付いていて
素肌を合わせているかのように
ピッタリと、身体が合わさる。
千花ちゃんは身体を強ばらせていたが
徐々に力は抜けていき、俺の身体を受け止めてくれた。
『修二さん、心臓の音、すごい…』
「ハハッ、バレてもうたか。
千花ちゃんのこと好き過ぎてなぁ
部屋にふたりきりっていうのも
触れるんもめちゃくちゃ緊張してまうわ」
『嬉しい、です。
修二さんって女の子慣れしてるわりに
私には触れたり、してくれなかったから』
触れられるのは嫌じゃないんか
と安心したらもう駄目やった。
紳士のかけらもなく
千花ちゃんの細い腰を引き寄せ
無理やり上を向かせて口付ける。
『んっ……!』
小さく、柔らかい唇も冷たくなっていて
体温を戻すかのように
何度も、何度も啄むようにキスをする。
「唇、温かくなったなぁ」
『……唇、だけじゃないですよ、もう……。
修二さんのせいで、熱い…』
千花ちゃんは自分の頬に手を当てて
ううっ、と恥ずかしそうに俯いた。
「嫌やった?」
覗き込むように聞けば、可愛らしく睨まれる。
『嫌なわけ、ないです……。
修二さんになら、何されても嫌じゃないです』
「……せやったら、もーちょい、好き勝手させてもらおか」
これ以上ない殺し文句に
キスで留めようと思っていた理性が崩れる。
『あっ、えっ?ちょっと、修二、さんっ……んっ』
「んー?どないしたん?」
千花ちゃんの白くて細い首筋に下を這わせる。
首筋は女性の性感帯のひとつであるが
どうやら彼女は特に弱いようだ。
首筋、喉、鎖骨、何度も愛撫をして
千花ちゃんの反応を楽しむ。
『首っ……、なんでっ……もぉ、だめですっ、んぅっ…』
「首筋温めたら、身体全体温かくなるんやで。
カイロと一緒やん☆
千花ちゃんの身体も、ぽかぽかしてきたなぁ」
『寒く、ないからっ……大丈夫ですからっ……』
「さよか。なら、あとは俺のって印、つけさせて?」
見えるか見えへんか際どいとこに、うっ血した痕を残す。
白いきめ細かい肌に残る痕を、満足げに眺めていたら
俺のスマホが震えた。
既読無視された竜次から親切なことに
【雨止んだし】、と連絡が来た。
息も絶え絶えな千花ちゃんを見ていると
さすがにやりすぎたなと反省し
彼女のご機嫌を取りつつ、合宿所へと戻った。
(西宮の姉ちゃん、首んとこどないしたん?)
(え?首?)
(赤くなってんで!虫さんにやられたん?)
(あ、えっ?赤い?)
(ここ、なんか痛そうやで?)
(……おい修二)
(ちゃい☆)
(……金ちゃん、あっち行こかー)
(えぇー、財前なんでやー!)
(てめぇ、金太郎の教育に悪いことすんなし)
(竜次いつの間にか保護者になってるやん!)
(修二さん、虫に刺されてます?痒くはないのですが)
(わお、修さんビックリや)