無自覚恋愛
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「今日も可愛いなぁ☆」
『ありがとーございまーす』
「わぉ!こっち見てもくれへん!」
斎藤コーチの姪という彼女、蓮ちゃんは
夏休み期間の間だけ
U-17の合宿の手伝いに来てくれている。
これだけ男子がいる中に
紅一点の彼女は目立っていたし、目立つ容貌もしている。
全く怖気づいたりしない、堂々とした彼女を見てると
だんだん、からかいたくなってきて
毎日のように話しかけたり
スキンシップしたりしているが
まーったく、俺に見向きもしない。
これでも学校ではかなりモテるほうだし
街を歩けば逆ナンもよくされる。
ああいう態度を取られたら
意地でもこっちを向かせたくなるのが男の性。
「お前、最近黒神に構いすぎだろ。
いい加減嫌われるぞ」
「嫌われるってひどいわぁ。
交流深めたいだけやねんけどな」
「お前の絡み方はしつけぇんだよ。もう少し遠慮してやれ」
竜次に遠慮しろと言われても
もう毎日の好例になっている。
声を掛けてもすんなり靡かないところが良い。
いつもすました顔してるけど
照れた顔とかさせてみたい。
『あはは、じゅさって本当に可愛いね』
「可愛いって、褒めてへんよそれ。
かっこいいのほうがええんやけど」
『ごめんごめん』
楽しげな会話が聞こえてきて、見てみれば
蓮ちゃんと毛利が楽しそうに話している。
ふーん、俺にはあんな顔せぇへんやん。
「・・・・お前、見たこともないような顔してるぞ」
「ん?・・・気の所為やろ」
「無自覚かよ。めんどくせぇな」
同い年だからか蓮ちゃんは砕けた口調だし
毛利の背中をポンポンと触ってもいるし
しかも”じゅさ”って何?
俺のことは何度言っても”修さん”じゃなくて
”種ヶ島さん”なのに。
オモロくない。
竜次に呼び止められたけど無視して
"じゅさ"と話してる蓮ちゃんに後ろから抱きついた。
『……!種ヶ島さん!ちょっと、抱きつかないで下さい!』
「おっ、俺やてようわかったんなぁ!
さすが以心伝心やん!」
『こんなことするの、種ヶ島さんしかいないでしょう…』
「俺だけの特権やから、他の奴にさせたらあかんよ☆」
『こんなに話通じない人はじめて……』
いつも抱きついてはいるが
今日は目の前に毛利もいるし
少しだけ強めに抱きしめる。
だんだんと彼女の耳が赤くなってきている。
「蓮ちゃん、いやがってますやん」
お、毛利の顔が少しだけムッとしてるとこを見ると
もしかして好きなのかもしれない。
オモロくないなあと思って
蓮ちゃんの耳元で
俺のことも名前で呼んでや、と囁いてみる。
あー、やりすぎたかな
そろそろ殴られるかもしれない、と身構えていたら
思わぬカウンターがきた。
『………………しゅ、修二さん…』
「…………へ…?」
『こ、これでいいでしょっ!もう、行きますからっ!!』
下を向いて走って行った蓮ちゃんの顔は
真っ赤に染まっているようだった。
真正面から見られなかったのが悔やまれる。
見れば毛利も真っ赤な顔をしてつっ立っている。
「ちょいちょいちょーい。
なんて顔してんねん。蓮ちゃんどんな顔してたんや。
俺も見たかったわー」
「いや…蓮ちゃんもですけど
種ヶ島さん、見たことない顔してますやん」
「は??何言うてん、ねん…」
名前で呼ばれただけで
こんなにも動揺するなんて、俺らしくもない。
なんで照れてんねん、俺。
なんで嬉しくなってんねん。
「あー、なんやねん、これ」
俺は合コン好きで、女の子と遊ぶことなんて
朝飯前ってキャラやん。
それが、いまや名前呼びで照れて
蓮ちゃんの顔が見たくてしょうがない。
とりあえず、自覚してしまったこの想いを抑えて
明日からの接し方に頭を悩ませる。
悩んでんのに、オモロイやん。
(大曲さん!種ヶ島さんのこと、どうにかしてください!)
(あぁ?ありゃもうダメだし)
(ダメって、そんな!これ以上心臓もちませんよ…)
(…もしかしてお前も無自覚かよ)
(なにがです?)
(あいつに触られて嫌か? )
(嫌って言うか……ドキドキは、します)
(俺が触ったらどう思う?)
(どうしたんだろう、って思います)
(毛利が触ったらどうだし?)
(可愛いなーって思います)
(修二は?)
(…………///)
(早くくっつけし…)
『ありがとーございまーす』
「わぉ!こっち見てもくれへん!」
斎藤コーチの姪という彼女、蓮ちゃんは
夏休み期間の間だけ
U-17の合宿の手伝いに来てくれている。
これだけ男子がいる中に
紅一点の彼女は目立っていたし、目立つ容貌もしている。
全く怖気づいたりしない、堂々とした彼女を見てると
だんだん、からかいたくなってきて
毎日のように話しかけたり
スキンシップしたりしているが
まーったく、俺に見向きもしない。
これでも学校ではかなりモテるほうだし
街を歩けば逆ナンもよくされる。
ああいう態度を取られたら
意地でもこっちを向かせたくなるのが男の性。
「お前、最近黒神に構いすぎだろ。
いい加減嫌われるぞ」
「嫌われるってひどいわぁ。
交流深めたいだけやねんけどな」
「お前の絡み方はしつけぇんだよ。もう少し遠慮してやれ」
竜次に遠慮しろと言われても
もう毎日の好例になっている。
声を掛けてもすんなり靡かないところが良い。
いつもすました顔してるけど
照れた顔とかさせてみたい。
『あはは、じゅさって本当に可愛いね』
「可愛いって、褒めてへんよそれ。
かっこいいのほうがええんやけど」
『ごめんごめん』
楽しげな会話が聞こえてきて、見てみれば
蓮ちゃんと毛利が楽しそうに話している。
ふーん、俺にはあんな顔せぇへんやん。
「・・・・お前、見たこともないような顔してるぞ」
「ん?・・・気の所為やろ」
「無自覚かよ。めんどくせぇな」
同い年だからか蓮ちゃんは砕けた口調だし
毛利の背中をポンポンと触ってもいるし
しかも”じゅさ”って何?
俺のことは何度言っても”修さん”じゃなくて
”種ヶ島さん”なのに。
オモロくない。
竜次に呼び止められたけど無視して
"じゅさ"と話してる蓮ちゃんに後ろから抱きついた。
『……!種ヶ島さん!ちょっと、抱きつかないで下さい!』
「おっ、俺やてようわかったんなぁ!
さすが以心伝心やん!」
『こんなことするの、種ヶ島さんしかいないでしょう…』
「俺だけの特権やから、他の奴にさせたらあかんよ☆」
『こんなに話通じない人はじめて……』
いつも抱きついてはいるが
今日は目の前に毛利もいるし
少しだけ強めに抱きしめる。
だんだんと彼女の耳が赤くなってきている。
「蓮ちゃん、いやがってますやん」
お、毛利の顔が少しだけムッとしてるとこを見ると
もしかして好きなのかもしれない。
オモロくないなあと思って
蓮ちゃんの耳元で
俺のことも名前で呼んでや、と囁いてみる。
あー、やりすぎたかな
そろそろ殴られるかもしれない、と身構えていたら
思わぬカウンターがきた。
『………………しゅ、修二さん…』
「…………へ…?」
『こ、これでいいでしょっ!もう、行きますからっ!!』
下を向いて走って行った蓮ちゃんの顔は
真っ赤に染まっているようだった。
真正面から見られなかったのが悔やまれる。
見れば毛利も真っ赤な顔をしてつっ立っている。
「ちょいちょいちょーい。
なんて顔してんねん。蓮ちゃんどんな顔してたんや。
俺も見たかったわー」
「いや…蓮ちゃんもですけど
種ヶ島さん、見たことない顔してますやん」
「は??何言うてん、ねん…」
名前で呼ばれただけで
こんなにも動揺するなんて、俺らしくもない。
なんで照れてんねん、俺。
なんで嬉しくなってんねん。
「あー、なんやねん、これ」
俺は合コン好きで、女の子と遊ぶことなんて
朝飯前ってキャラやん。
それが、いまや名前呼びで照れて
蓮ちゃんの顔が見たくてしょうがない。
とりあえず、自覚してしまったこの想いを抑えて
明日からの接し方に頭を悩ませる。
悩んでんのに、オモロイやん。
(大曲さん!種ヶ島さんのこと、どうにかしてください!)
(あぁ?ありゃもうダメだし)
(ダメって、そんな!これ以上心臓もちませんよ…)
(…もしかしてお前も無自覚かよ)
(なにがです?)
(あいつに触られて嫌か? )
(嫌って言うか……ドキドキは、します)
(俺が触ったらどう思う?)
(どうしたんだろう、って思います)
(毛利が触ったらどうだし?)
(可愛いなーって思います)
(修二は?)
(…………///)
(早くくっつけし…)