欲張りなくらいが格好いい
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あ~、今日も素敵だなぁと、ちらりと練習姿を盗み見る。
ここの先輩方は皆さん素敵で格好良い。
年上だし、余計に大人っぽくて
話すときは未だに緊張してしまう。
中学生の皆も、年下とは思えないほど落ち着いていて
キラキラしている子たちばかり。
同い年の毛利くんや、中学生の遠山くん
向日くんあたりには、妙に親近感が湧くのだけれども。
こんなにも目の保養になる
素敵で格好良い人たちに囲まれているけど
私の目は、いつも種ヶ島先輩を追っている。
片思い、なのだ。
いつでも明るく笑顔。
楽しいことが好きな種ヶ島先輩がいるだけで
雰囲気は明るくなるし
自分もポジティブでいられる。
一見チャラくて軽く見えるけど
テニスをしているときの瞳に、私は飲まれてしまった。
『はぁ。ここにいられるだけでもすごいことなのに。
欲を出したらだめだよね・・・』
お風呂上がりに、自販機でジュースを買って
飲みながらぽろりと溢れる本音。
本来なら、出会うことすらなかった。
それが出会えただけでも良いじゃないか。
姿を見ることができて
近くで彼らを支えることができれば良いじゃないか。
これ以上を望んだらバチが当たる。
そもそも、恋愛をしにきているわけではない。
気を引き締めなきゃ。
「欲ってなんの話なん?」
『いや、気持ちを鎮めなきゃって・・・え!?』
聞かれたものだから、つい答えてしまったけど
声の主はまさかの種ヶ島先輩。
「ハハッ!ええリアクションやなぁ」
種ヶ島先輩はそのまま自販機へと行き
お気に入りだというドクペを買う。
『すみません、ビックリしちゃって……』
種ヶ島先輩はええよええよ、と笑いながら
プシュッと缶を空けて、その場で飲みだす。
あれ、ここで飲むの?
帰ると思ったけど、なんか話す雰囲気。
ラッキーと思いつつ、なんて答えるか思考がまとまらない。
「ほんで?さっきの欲ってなんの話?」
うぐっ
スルーしてはくれなかったらしい。
種ヶ島先輩は、面白い話だとでも思っているのか
楽しげな表情をしている。
『えっと……今のままでも充分すぎるのに
高望みしちゃうといいますか
欲張りだよなって思ってて……』
とりあえず、なんのことかは言わずに濁してみた。
「なんのことかはわからへんけど
欲張りでええんちゃう?」
『え?』
「晴乃ちゃんはいつも頑張っとるやん。
せやけど俺から見たらちょい控え目すぎ。
もっと欲張ってええんやで。
手に入れてナンボの人生やん☆」
種ヶ島先輩は、そう言うと私の目線にかがんで
にかっと笑うと、頭をぽんぽんと撫でてくれた。
顔が近すぎて、思わず視線を反らす。
こんな至近距離で見つめるなんて無理。
だけど、いつもと違う雰囲気と
触れられたことへの高揚感で
私の心はどんどんと、欲張りになっていく。
種ヶ島先輩が、好き。
「ん?どないした?」
『い、いえ、なんでもないです…。
そうですね、ちょっと欲張っちゃおうかと、思います』
「ええやん。ほな、何を欲張るん?」
『……それは、まだ秘密です。
いつか、教えてあげますね』
そう伝えると
種ヶ島先輩は少し面食らった顔をしていたけど
すぐに笑顔になって
ほな待っとくわ、と言ってくれた。
いつかちゃんと伝えよう。
あなたが好きで好きで、仕方がないと。
(もうちょいやったなあ~)
(何がだし)
(晴乃ちゃんにな、告白させたろ思て☆)
(お前……性格悪いし)
(だって、俺のこと絶対好きやん!意識しとるやん!)
(はぁ……。お前だって好きなんだろ?)
(好きやで☆)
(だったら言わせるなし)
(だってなあ~、かわええんよ。一緒懸命って感じで。
俺に恋い焦がれてるって、ええやん?嬉しいやん?)
(そのうち足元掬われるぞ。
ここには男しかいねえんだからよ)
(まあオイシイところはさらうんが俺やで。
誰にも渡さへんよ)
ここの先輩方は皆さん素敵で格好良い。
年上だし、余計に大人っぽくて
話すときは未だに緊張してしまう。
中学生の皆も、年下とは思えないほど落ち着いていて
キラキラしている子たちばかり。
同い年の毛利くんや、中学生の遠山くん
向日くんあたりには、妙に親近感が湧くのだけれども。
こんなにも目の保養になる
素敵で格好良い人たちに囲まれているけど
私の目は、いつも種ヶ島先輩を追っている。
片思い、なのだ。
いつでも明るく笑顔。
楽しいことが好きな種ヶ島先輩がいるだけで
雰囲気は明るくなるし
自分もポジティブでいられる。
一見チャラくて軽く見えるけど
テニスをしているときの瞳に、私は飲まれてしまった。
『はぁ。ここにいられるだけでもすごいことなのに。
欲を出したらだめだよね・・・』
お風呂上がりに、自販機でジュースを買って
飲みながらぽろりと溢れる本音。
本来なら、出会うことすらなかった。
それが出会えただけでも良いじゃないか。
姿を見ることができて
近くで彼らを支えることができれば良いじゃないか。
これ以上を望んだらバチが当たる。
そもそも、恋愛をしにきているわけではない。
気を引き締めなきゃ。
「欲ってなんの話なん?」
『いや、気持ちを鎮めなきゃって・・・え!?』
聞かれたものだから、つい答えてしまったけど
声の主はまさかの種ヶ島先輩。
「ハハッ!ええリアクションやなぁ」
種ヶ島先輩はそのまま自販機へと行き
お気に入りだというドクペを買う。
『すみません、ビックリしちゃって……』
種ヶ島先輩はええよええよ、と笑いながら
プシュッと缶を空けて、その場で飲みだす。
あれ、ここで飲むの?
帰ると思ったけど、なんか話す雰囲気。
ラッキーと思いつつ、なんて答えるか思考がまとまらない。
「ほんで?さっきの欲ってなんの話?」
うぐっ
スルーしてはくれなかったらしい。
種ヶ島先輩は、面白い話だとでも思っているのか
楽しげな表情をしている。
『えっと……今のままでも充分すぎるのに
高望みしちゃうといいますか
欲張りだよなって思ってて……』
とりあえず、なんのことかは言わずに濁してみた。
「なんのことかはわからへんけど
欲張りでええんちゃう?」
『え?』
「晴乃ちゃんはいつも頑張っとるやん。
せやけど俺から見たらちょい控え目すぎ。
もっと欲張ってええんやで。
手に入れてナンボの人生やん☆」
種ヶ島先輩は、そう言うと私の目線にかがんで
にかっと笑うと、頭をぽんぽんと撫でてくれた。
顔が近すぎて、思わず視線を反らす。
こんな至近距離で見つめるなんて無理。
だけど、いつもと違う雰囲気と
触れられたことへの高揚感で
私の心はどんどんと、欲張りになっていく。
種ヶ島先輩が、好き。
「ん?どないした?」
『い、いえ、なんでもないです…。
そうですね、ちょっと欲張っちゃおうかと、思います』
「ええやん。ほな、何を欲張るん?」
『……それは、まだ秘密です。
いつか、教えてあげますね』
そう伝えると
種ヶ島先輩は少し面食らった顔をしていたけど
すぐに笑顔になって
ほな待っとくわ、と言ってくれた。
いつかちゃんと伝えよう。
あなたが好きで好きで、仕方がないと。
(もうちょいやったなあ~)
(何がだし)
(晴乃ちゃんにな、告白させたろ思て☆)
(お前……性格悪いし)
(だって、俺のこと絶対好きやん!意識しとるやん!)
(はぁ……。お前だって好きなんだろ?)
(好きやで☆)
(だったら言わせるなし)
(だってなあ~、かわええんよ。一緒懸命って感じで。
俺に恋い焦がれてるって、ええやん?嬉しいやん?)
(そのうち足元掬われるぞ。
ここには男しかいねえんだからよ)
(まあオイシイところはさらうんが俺やで。
誰にも渡さへんよ)