いつでも心にぬくもりを
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チャイムと同時に席を立ち
私は急いで隣のクラスへと向かう。
今日は私も彼氏の修二も、部活がない貴重な日。
こんな日はなかなかないから
ふたりで放課後デートしようねって
前々から約束していたので
今週はずっとソワソワしていた。
修二は強豪テニス部で、私は強豪ではないけれど
そこそこの実力の吹奏楽部。
だからお互いけっこう忙しく、休みの日のデートも
1日ゆっくりってわけにはいかず
こうやって部活のない放課後が、貴重なデート時間なのである。
今日は新しくできたカフェに行って
修二の妹ちゃんの誕生日プレゼントを一緒に探して
買いたかったリップを選んでもらいたいなあ
なんて浮かれまくって修二のクラスに顔を出すと
窓際に、ひときわ目立つ2人が並んでいた。
修二と、男子テニス部のマネージャーさんだ。
二人は部活の資料かなにかを見ているのか真剣な表情をして
話し込んているようだった。
ふたりとも背が高いし
マネージャーさんは美人で、並んでいるとすごく絵になる。
どうしよう、あの雰囲気に話しかけるなんて
空気の読めないことできない、って思っていたら
修二がパッと、顔を上げて私に向かって手を振った。
それから一言二言マネージャーさんに声を掛けると
カバンを持って私の所へと来てくれたから
私は思わずマネージャーさんに向かって会釈をする。
ニッコリと微笑む笑顔は綺麗で
私はなんともいたたまれない気持ちになったのだった。
「せっかくの放課後デートやのに、待たせてごめんなあ」
なんとなく先ほどの雰囲気を引きずって
口数の少ない私を気遣ってくれたのか
修二は学校を出るとすかさず手をつなぎ、謝ってくれた。
『えっ!いや、待ってないから大丈夫だよ!
それより話の邪魔しちゃったんじゃないか気になって…』
「邪魔してへんから大丈夫やで」
『なんの話をしてたの?』
「ん?あぁ〜…今度の練習試合の日程を見てたんよなあ」
一瞬の間が気になった。
なんだろう、ちゃんと答えてくれているし
いつもの修二なのに
なんとなく誤魔化されたような気がした。
私は『そっかぁ〜』なんて答えながら
内心は全く納得なんてできずにいたのだった。
それでも、大好きな人との時間は楽しくて
買い物もカフェでの時間もあっという間に過ぎてしまった。
辺りが暗くなり始めて来て
そろそろ帰らなければならない。
「なんか、考えごとしとる?」
『えっ?』
帰り道他愛のない会話をしている最中に
修二がいきなり私の顔を覗き込んだ。
「あんま笑ってくれへんなぁ〜って。修さん寂しいわあ」
シクシクと泣くようなジェスチャーをされて
私は少しだけ、苛立ってしまった。
誰のせいで、と思ったのだけど
その言葉は思わず口に出てしまっていて
修二の顔が固まった。
『えっと、違うの、冗談…』
「涼香は冗談でもそないなこと言わんやろ。
なにが、嫌やった?」
逃さないと言わんばかりに手を強く握られ
鋭い真剣な眼差しに
私は観念するしかないと小さくため息をついた。
『……修二と、マネージャーさん、お似合いだった』
「…へ?」
『仲良さげで、私の入る隙もないくらいお似合いだった。
それに、何話してたのって聞いたとき間があった気がして
なんか誤魔化されたように思えて嫌だった…』
あんまりこういうことは言いたくなかった。
嫉妬して、重い女だと思われたくないから
今までも修二が他の子と仲良さげにしていても
気にしないように我慢してきた。
だけど、今回はこの放課後デートを楽しみにしていた分もあってか
自分の胸に、黒くてどろどろした感情が溢れてしまって
私の言葉に、修二が引いていないか、彼の顔を見るのが怖かった。
「やっぱり、女の子の勘はすごいわあ」
修二の言葉が胸に刺さる。
あぁ、やっぱり内緒の話をしてたんだって思った瞬間
ちゃうちゃう!って、彼の慌てた声がした。
「さっき、間が合ったのは確かに言うか迷う話やった。
今度合宿があんねん」
『合宿…?合宿なら今までも行ってたよね?』
「今までの合宿とちゃう。
俺な、U-17日本代表に選ばれたんや。
今までとレベルが違う合宿になる。
場所はここから遠いし期間だって…」
『すごい…!修二良かったね!!おめでとう!!』
前々からU-17の話は聞いていた。
全国の猛者が集まる合宿に呼ばれるなんて
修二はやっぱりすごい。
あれだけ努力してきたのだから
選ばれることは嬉しいだろうし
とても名誉なことだと思うのだけど
修二は何故かきょとんとした顔をしている。
何も話さない修二を見ると
何か間違ったことを言ったのではないかと不安になってきた。
「ハハッ…!
自分の彼女を侮ってたわあ〜。
せやなあ、涼香は可愛いだけの女の子やないって忘れとったわ」
修二が思い切り笑うものだから
今度は私がきょとんとする番だった。
『え?どういうこと?私変なこと言った?』
未だに笑っている修二に声を掛けると
ポンッと、優しい手つきで頭を撫でられた。
「変なことは言ってへんよ。
いつも部活やら遠征やらで寂しい思いさせとるやん?
長期合宿なんて言ったら
怒るか、寂しがるか、拗ねるか…
とにかく、ええ気持ちではおられへんよなあって
思っててな」
『修二の努力が認められたのに
怒ったり、拗ねたりなんかしかないよ。
…ちょっと心外なんだけど』
確かに少し寂しくはなるけれど
流石に怒ったりはしない。
そんなにワガママを言うように思えたのかなって
それこそ拗ねたくなった。
「ごめんごめん。
珍しく、ちょーっと弱気になってたわ」
『弱気って?』
「あんまり一緒にデートしたりできひんし
そろそろ呆れられるんちゃうかって。
そうよな、涼香はいつでも俺のこと
応援してくれとったのに失礼なこと言ってしもたわ」
いつでも飄々としていて
自信たっぷりの修二がそんなことを言うなんて意外だった。
だけど、同時に修二もそんなこと思うんだってわかって
不謹慎かもしれないけど嬉しくなった。
いつもと違って居心地悪そうに笑う彼の頭に手を伸ばして
今度は私が修二の頭を撫でる。
ふわふわの髪に指が沈んで、愛しい気持ちが溢れていく。
『頑張ってる修二を見るのが好きだよ。
誰よりも格好良くて、尊敬してる。
だからどれだけ会えなくて寂しくても
私は離れていったりしないから、大丈夫だよ』
「その言葉があれば、合宿も試合も頑張れるわ。
あっ、欲を言えば、もうちょい頑張れるような
なにかが欲しいねんけど」
髪を撫でられる彼は、いたずらに微笑み
私の目線に合わせて屈んできた。
求められているもの気がついて、少したじろぐも
彼の視線から逃れられないと観念し
振れるだけの、軽いキスをした。
柔らかく、熱を帯びた唇にくらくらする。
「めっちゃ一瞬やん。修さんまだ足りひんのやけど」
『今はこれ以上無理っ・・・!』
「じゃあ今やなかったら良いと。
よーし、二人になれるとこ行こか☆」
バシッと軽く彼の頭に攻撃すると
楽しげな声を上げて修二は笑った。
一緒にいると、たまに不安にもなるけれど
それ以上に修二といる時間は暖かくて、楽しくて、幸せで
私にとって、かけがえのない時間。
頻繁に会えなくても大丈夫。
修二が寂しくなったら、私が支える。
私が寂しくなったら、修二が支えてくれる。
そうやって、この先も二人でずっといたいなって
思ったのだった。
(それにしても、マネにヤキモチ妬いてくれたんわ嬉しいわあ)
(だって、二人共絵になるくらいにお似合いで・・・)
(お似合いっちゅーか、よく兄妹みたいやって言われるわ。
奏多がそれ聞くと毎回突っかかってくるんがめんどいんよな〜)
(なんで入江くん?)
(奏多はマネの彼氏やで)
(えぇ!?そうだったの!?)
(知らんかったんやな)
(うん・・・って、ねぇ、もしかして
私にヤキモチ妬かせるために
わざと黙ってたんじゃないよね?)
(・・・ちゃい☆)
私は急いで隣のクラスへと向かう。
今日は私も彼氏の修二も、部活がない貴重な日。
こんな日はなかなかないから
ふたりで放課後デートしようねって
前々から約束していたので
今週はずっとソワソワしていた。
修二は強豪テニス部で、私は強豪ではないけれど
そこそこの実力の吹奏楽部。
だからお互いけっこう忙しく、休みの日のデートも
1日ゆっくりってわけにはいかず
こうやって部活のない放課後が、貴重なデート時間なのである。
今日は新しくできたカフェに行って
修二の妹ちゃんの誕生日プレゼントを一緒に探して
買いたかったリップを選んでもらいたいなあ
なんて浮かれまくって修二のクラスに顔を出すと
窓際に、ひときわ目立つ2人が並んでいた。
修二と、男子テニス部のマネージャーさんだ。
二人は部活の資料かなにかを見ているのか真剣な表情をして
話し込んているようだった。
ふたりとも背が高いし
マネージャーさんは美人で、並んでいるとすごく絵になる。
どうしよう、あの雰囲気に話しかけるなんて
空気の読めないことできない、って思っていたら
修二がパッと、顔を上げて私に向かって手を振った。
それから一言二言マネージャーさんに声を掛けると
カバンを持って私の所へと来てくれたから
私は思わずマネージャーさんに向かって会釈をする。
ニッコリと微笑む笑顔は綺麗で
私はなんともいたたまれない気持ちになったのだった。
「せっかくの放課後デートやのに、待たせてごめんなあ」
なんとなく先ほどの雰囲気を引きずって
口数の少ない私を気遣ってくれたのか
修二は学校を出るとすかさず手をつなぎ、謝ってくれた。
『えっ!いや、待ってないから大丈夫だよ!
それより話の邪魔しちゃったんじゃないか気になって…』
「邪魔してへんから大丈夫やで」
『なんの話をしてたの?』
「ん?あぁ〜…今度の練習試合の日程を見てたんよなあ」
一瞬の間が気になった。
なんだろう、ちゃんと答えてくれているし
いつもの修二なのに
なんとなく誤魔化されたような気がした。
私は『そっかぁ〜』なんて答えながら
内心は全く納得なんてできずにいたのだった。
それでも、大好きな人との時間は楽しくて
買い物もカフェでの時間もあっという間に過ぎてしまった。
辺りが暗くなり始めて来て
そろそろ帰らなければならない。
「なんか、考えごとしとる?」
『えっ?』
帰り道他愛のない会話をしている最中に
修二がいきなり私の顔を覗き込んだ。
「あんま笑ってくれへんなぁ〜って。修さん寂しいわあ」
シクシクと泣くようなジェスチャーをされて
私は少しだけ、苛立ってしまった。
誰のせいで、と思ったのだけど
その言葉は思わず口に出てしまっていて
修二の顔が固まった。
『えっと、違うの、冗談…』
「涼香は冗談でもそないなこと言わんやろ。
なにが、嫌やった?」
逃さないと言わんばかりに手を強く握られ
鋭い真剣な眼差しに
私は観念するしかないと小さくため息をついた。
『……修二と、マネージャーさん、お似合いだった』
「…へ?」
『仲良さげで、私の入る隙もないくらいお似合いだった。
それに、何話してたのって聞いたとき間があった気がして
なんか誤魔化されたように思えて嫌だった…』
あんまりこういうことは言いたくなかった。
嫉妬して、重い女だと思われたくないから
今までも修二が他の子と仲良さげにしていても
気にしないように我慢してきた。
だけど、今回はこの放課後デートを楽しみにしていた分もあってか
自分の胸に、黒くてどろどろした感情が溢れてしまって
私の言葉に、修二が引いていないか、彼の顔を見るのが怖かった。
「やっぱり、女の子の勘はすごいわあ」
修二の言葉が胸に刺さる。
あぁ、やっぱり内緒の話をしてたんだって思った瞬間
ちゃうちゃう!って、彼の慌てた声がした。
「さっき、間が合ったのは確かに言うか迷う話やった。
今度合宿があんねん」
『合宿…?合宿なら今までも行ってたよね?』
「今までの合宿とちゃう。
俺な、U-17日本代表に選ばれたんや。
今までとレベルが違う合宿になる。
場所はここから遠いし期間だって…」
『すごい…!修二良かったね!!おめでとう!!』
前々からU-17の話は聞いていた。
全国の猛者が集まる合宿に呼ばれるなんて
修二はやっぱりすごい。
あれだけ努力してきたのだから
選ばれることは嬉しいだろうし
とても名誉なことだと思うのだけど
修二は何故かきょとんとした顔をしている。
何も話さない修二を見ると
何か間違ったことを言ったのではないかと不安になってきた。
「ハハッ…!
自分の彼女を侮ってたわあ〜。
せやなあ、涼香は可愛いだけの女の子やないって忘れとったわ」
修二が思い切り笑うものだから
今度は私がきょとんとする番だった。
『え?どういうこと?私変なこと言った?』
未だに笑っている修二に声を掛けると
ポンッと、優しい手つきで頭を撫でられた。
「変なことは言ってへんよ。
いつも部活やら遠征やらで寂しい思いさせとるやん?
長期合宿なんて言ったら
怒るか、寂しがるか、拗ねるか…
とにかく、ええ気持ちではおられへんよなあって
思っててな」
『修二の努力が認められたのに
怒ったり、拗ねたりなんかしかないよ。
…ちょっと心外なんだけど』
確かに少し寂しくはなるけれど
流石に怒ったりはしない。
そんなにワガママを言うように思えたのかなって
それこそ拗ねたくなった。
「ごめんごめん。
珍しく、ちょーっと弱気になってたわ」
『弱気って?』
「あんまり一緒にデートしたりできひんし
そろそろ呆れられるんちゃうかって。
そうよな、涼香はいつでも俺のこと
応援してくれとったのに失礼なこと言ってしもたわ」
いつでも飄々としていて
自信たっぷりの修二がそんなことを言うなんて意外だった。
だけど、同時に修二もそんなこと思うんだってわかって
不謹慎かもしれないけど嬉しくなった。
いつもと違って居心地悪そうに笑う彼の頭に手を伸ばして
今度は私が修二の頭を撫でる。
ふわふわの髪に指が沈んで、愛しい気持ちが溢れていく。
『頑張ってる修二を見るのが好きだよ。
誰よりも格好良くて、尊敬してる。
だからどれだけ会えなくて寂しくても
私は離れていったりしないから、大丈夫だよ』
「その言葉があれば、合宿も試合も頑張れるわ。
あっ、欲を言えば、もうちょい頑張れるような
なにかが欲しいねんけど」
髪を撫でられる彼は、いたずらに微笑み
私の目線に合わせて屈んできた。
求められているもの気がついて、少したじろぐも
彼の視線から逃れられないと観念し
振れるだけの、軽いキスをした。
柔らかく、熱を帯びた唇にくらくらする。
「めっちゃ一瞬やん。修さんまだ足りひんのやけど」
『今はこれ以上無理っ・・・!』
「じゃあ今やなかったら良いと。
よーし、二人になれるとこ行こか☆」
バシッと軽く彼の頭に攻撃すると
楽しげな声を上げて修二は笑った。
一緒にいると、たまに不安にもなるけれど
それ以上に修二といる時間は暖かくて、楽しくて、幸せで
私にとって、かけがえのない時間。
頻繁に会えなくても大丈夫。
修二が寂しくなったら、私が支える。
私が寂しくなったら、修二が支えてくれる。
そうやって、この先も二人でずっといたいなって
思ったのだった。
(それにしても、マネにヤキモチ妬いてくれたんわ嬉しいわあ)
(だって、二人共絵になるくらいにお似合いで・・・)
(お似合いっちゅーか、よく兄妹みたいやって言われるわ。
奏多がそれ聞くと毎回突っかかってくるんがめんどいんよな〜)
(なんで入江くん?)
(奏多はマネの彼氏やで)
(えぇ!?そうだったの!?)
(知らんかったんやな)
(うん・・・って、ねぇ、もしかして
私にヤキモチ妬かせるために
わざと黙ってたんじゃないよね?)
(・・・ちゃい☆)
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