秘密な彼女
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「ほんと、渚先輩って美人だし、優しいっスよね~!」
「うんうん。やっぱり女の子がいると頑張れるよねぇ」
「あんだけ綺麗で可愛い人なら
やっぱ彼氏とかいるんですかね?」
「いないなら俺立候補しちゃいたいくらいだねっ」
「いや、年下の俺らには興味ないっスよ、きっと」
何好き勝手言うとんねーん。
まあ、赤福と桃城は許したろ。
年下が抱く、年上への憧れって感じやしなあ。
せやけど千石はあかん。
あの無類の女の子好きめ。
手ぇ出すんは許さへんで。
渚が相手にせぇへんのはわかってるけど
あいつの絡み方は渚を困らすのが目に見える。
言えたら良いんやけど、言われへんのがもどかしい。
渚の彼氏はこの俺、種ヶ島修二やって。
「渚、好きや。俺と付きおうて欲しい」
はじめて真面目に、ホンマに真剣に、玉砕覚悟で告白して
まさかのOKもらえてめちゃくちゃ浮かれた。
ずっとアプローチはしてたんやけど
なかなかに難攻不落で、っちゅーか
この自由人なチャラい雰囲気が邪魔してて
まともに取り合うてはもらえへんかった。
せやったから、皆に自慢したろ思うてたんやけど
『一つ条件です。付き合っていることは、内緒にしましょう。
皆に気を遣わせるようなことはしたくありません』
惚れた弱み。
そう言われてしまえば、条件を飲むしかなく
これまでずっと隠してきた。
俺、えらいと思うねん。
めちゃくちゃ褒めてほしいねんけど。
「おい修二。その機嫌の悪さ隠せし」
「え~?機嫌悪ないで」
「悪いし。顔に出てるぞ」
「竜次、たまにはあいつらの相手したろか☆」
盛り上がっている千石達を指差すと
はあ、とため息をつきながらも竜次は付きおうてくれて
俺の機嫌の悪さを感じ取ったのか
顔の引きつった千石と一緒に練習した。
正直なところ、千石達はまだええほう。
素直に渚への親しみを
全面に出してる奴らはまだええねん。
赤福が渚のことを気に入ってても
ノスケが照れながら話してるんも
ガムちゃんがお菓子あげてんのも
四天宝寺のちっこいのが抱きつくんも
(触るんはあかんけど、あのキャラやからギリOK)
まだ許容範囲内。
質悪いのは、幸村や柳、メガネの方の忍足、千歳・・・
それと、U-17のメンバー達。
中学生のやつらが渚のことどう思うてるかは知らんけど
本気出されたら強敵になり得る。
ただ、年下や。
いくら大人びているとはいえ、年下や。
大人の色気なら、負けへんで。
「ったく、どこが掴みどころのない奴だし。
俺からすれば、わかりやすすぎるだろ」
夜になり
渚の写真見ながら部屋で悶々と考えていたら
読書中の竜次が一瞥することもなく話しかけてくる。
「仕方ないやん。それだけ本気っちゅーことや」
竜次だけは、知ってる。
まあ付き合う時に、流石に竜次には
隠せへんやろってことでカミングアウトした。
おかげでほぼ毎日俺の惚気と愚痴聞き係。
「余裕無さすぎて笑えるし」
「竜次も本気の恋をしてみ。俺の気持ちがわかるで☆」
「へいへい」
適当に流されたな思うてたら
コンコンっと、部屋のドアがノックされた。
『すみません、明日の練習のことで少し良いですか?』
「渚!」
渦中の人物の登場に、飛び付く勢いでドアを開けた。
驚く顔も可愛い。
「おう。こいつのせいで汚ねぇが入れし」
『お邪魔します』
いまサラッと俺のせいにされたけど
(まあ俺のせいやけど)
渚を招き入れる。
顔色ひとつ変えずに
淡々と明日の練習メニューのことを説明する彼女。
説明が終わり、帰る雰囲気になる。
引き留めたいけど、竜次もおるし…
「んじゃ、俺は本返しに行ってくるし。
…1時間くらいは戻らねえからな」
ナイス!ナイス、相棒!
竜次見た目だけやなくて、ホンマに神やん。
バタン、と竜次が出て行って渚を伺う。
「渚ちゃーん。修さんなけっこう我慢してんねんで」
『はい……』
「皆に言いふらさへんって、ちゃんと守ってんねんで」
『知ってます……』
「…渚不足なんやけど」
『……私も、です』
やっと彼女の本音が聞けて、ガバッと彼女に抱きついた。
腕の中の彼女は、顔を赤くしていて
照れた表情を見られまいと、俺の胸に顔を埋めてくる。
なんそれ、可愛すぎひん?逆効果やん。
「渚は寂しなかったん?俺は寂しかったんやで~」
『寂しかった、です、よ』
「でも平気そーな顔やったで?ツンツンしとるし」
『…そうでもしないと、顔、緩んじゃうもん』
渚の口調が砕けてきて
自分の顔がにやけるのがわかる。
渚はいつもこう。
二人になると、めちゃくちゃ甘えてくる。
せやけど、なかなかいつものクールな雰囲気を
壊すのに時間が掛かる。
一度壊したらこっちのモン。
ちょっとだけ子供っぽくなるし、ホンマに可愛いと思う。
「渚は俺のこと、好き?」
『うん… 』
「うん、やないやろ?ちゃーんと言うたって?」
『…好き』
「名前、呼んでくれへんの?」
『修二さん…好き』
「俺もめっちゃ好き」
俺の足の間にすっぽりと収まり
後ろから抱き締めている状態だったが
久しぶりの渚の香りと、柔らかい肌を感じて
色々と我慢が効かなくなってきた。
『んっ、ちょっと、修二さん…大曲先輩、帰ってきちゃう…』
「竜次には30分くらい延長してって連絡したろ」
『でも、それじゃ迷惑かけちゃう…』
「渚不足で、既に迷惑掛けてんとちゃうかな~
せやから俺のためにも、竜次のためにも
俺の相手して、構ってや」
『んっ……!』
ホンマに空気の読める相棒で
2時間近く部屋から出てってくれた。
今度たい焼きでも奢ったろ☆
(このメニューは……修二さ……あ…)
(“修二さん“?渚ちゃんって
修さんのこと名前で呼んでた?)
(え、あ、いや……)
(俺のデータによれば“種ヶ島先輩“と呼んでいたはずだけど)
(その……えーっと)
(ずるいですやん!俺のことも寿三郎って呼びんせーね!)
(え?)
(修さんから無理強いされたんだね。
渚ちゃん、可愛そうに……!)
(……なあ竜次、この流れてって大抵
え!もしかして付き合ってる……!?ってなるやん。
なんでならへんの)
(日頃の行いだし)
「うんうん。やっぱり女の子がいると頑張れるよねぇ」
「あんだけ綺麗で可愛い人なら
やっぱ彼氏とかいるんですかね?」
「いないなら俺立候補しちゃいたいくらいだねっ」
「いや、年下の俺らには興味ないっスよ、きっと」
何好き勝手言うとんねーん。
まあ、赤福と桃城は許したろ。
年下が抱く、年上への憧れって感じやしなあ。
せやけど千石はあかん。
あの無類の女の子好きめ。
手ぇ出すんは許さへんで。
渚が相手にせぇへんのはわかってるけど
あいつの絡み方は渚を困らすのが目に見える。
言えたら良いんやけど、言われへんのがもどかしい。
渚の彼氏はこの俺、種ヶ島修二やって。
「渚、好きや。俺と付きおうて欲しい」
はじめて真面目に、ホンマに真剣に、玉砕覚悟で告白して
まさかのOKもらえてめちゃくちゃ浮かれた。
ずっとアプローチはしてたんやけど
なかなかに難攻不落で、っちゅーか
この自由人なチャラい雰囲気が邪魔してて
まともに取り合うてはもらえへんかった。
せやったから、皆に自慢したろ思うてたんやけど
『一つ条件です。付き合っていることは、内緒にしましょう。
皆に気を遣わせるようなことはしたくありません』
惚れた弱み。
そう言われてしまえば、条件を飲むしかなく
これまでずっと隠してきた。
俺、えらいと思うねん。
めちゃくちゃ褒めてほしいねんけど。
「おい修二。その機嫌の悪さ隠せし」
「え~?機嫌悪ないで」
「悪いし。顔に出てるぞ」
「竜次、たまにはあいつらの相手したろか☆」
盛り上がっている千石達を指差すと
はあ、とため息をつきながらも竜次は付きおうてくれて
俺の機嫌の悪さを感じ取ったのか
顔の引きつった千石と一緒に練習した。
正直なところ、千石達はまだええほう。
素直に渚への親しみを
全面に出してる奴らはまだええねん。
赤福が渚のことを気に入ってても
ノスケが照れながら話してるんも
ガムちゃんがお菓子あげてんのも
四天宝寺のちっこいのが抱きつくんも
(触るんはあかんけど、あのキャラやからギリOK)
まだ許容範囲内。
質悪いのは、幸村や柳、メガネの方の忍足、千歳・・・
それと、U-17のメンバー達。
中学生のやつらが渚のことどう思うてるかは知らんけど
本気出されたら強敵になり得る。
ただ、年下や。
いくら大人びているとはいえ、年下や。
大人の色気なら、負けへんで。
「ったく、どこが掴みどころのない奴だし。
俺からすれば、わかりやすすぎるだろ」
夜になり
渚の写真見ながら部屋で悶々と考えていたら
読書中の竜次が一瞥することもなく話しかけてくる。
「仕方ないやん。それだけ本気っちゅーことや」
竜次だけは、知ってる。
まあ付き合う時に、流石に竜次には
隠せへんやろってことでカミングアウトした。
おかげでほぼ毎日俺の惚気と愚痴聞き係。
「余裕無さすぎて笑えるし」
「竜次も本気の恋をしてみ。俺の気持ちがわかるで☆」
「へいへい」
適当に流されたな思うてたら
コンコンっと、部屋のドアがノックされた。
『すみません、明日の練習のことで少し良いですか?』
「渚!」
渦中の人物の登場に、飛び付く勢いでドアを開けた。
驚く顔も可愛い。
「おう。こいつのせいで汚ねぇが入れし」
『お邪魔します』
いまサラッと俺のせいにされたけど
(まあ俺のせいやけど)
渚を招き入れる。
顔色ひとつ変えずに
淡々と明日の練習メニューのことを説明する彼女。
説明が終わり、帰る雰囲気になる。
引き留めたいけど、竜次もおるし…
「んじゃ、俺は本返しに行ってくるし。
…1時間くらいは戻らねえからな」
ナイス!ナイス、相棒!
竜次見た目だけやなくて、ホンマに神やん。
バタン、と竜次が出て行って渚を伺う。
「渚ちゃーん。修さんなけっこう我慢してんねんで」
『はい……』
「皆に言いふらさへんって、ちゃんと守ってんねんで」
『知ってます……』
「…渚不足なんやけど」
『……私も、です』
やっと彼女の本音が聞けて、ガバッと彼女に抱きついた。
腕の中の彼女は、顔を赤くしていて
照れた表情を見られまいと、俺の胸に顔を埋めてくる。
なんそれ、可愛すぎひん?逆効果やん。
「渚は寂しなかったん?俺は寂しかったんやで~」
『寂しかった、です、よ』
「でも平気そーな顔やったで?ツンツンしとるし」
『…そうでもしないと、顔、緩んじゃうもん』
渚の口調が砕けてきて
自分の顔がにやけるのがわかる。
渚はいつもこう。
二人になると、めちゃくちゃ甘えてくる。
せやけど、なかなかいつものクールな雰囲気を
壊すのに時間が掛かる。
一度壊したらこっちのモン。
ちょっとだけ子供っぽくなるし、ホンマに可愛いと思う。
「渚は俺のこと、好き?」
『うん… 』
「うん、やないやろ?ちゃーんと言うたって?」
『…好き』
「名前、呼んでくれへんの?」
『修二さん…好き』
「俺もめっちゃ好き」
俺の足の間にすっぽりと収まり
後ろから抱き締めている状態だったが
久しぶりの渚の香りと、柔らかい肌を感じて
色々と我慢が効かなくなってきた。
『んっ、ちょっと、修二さん…大曲先輩、帰ってきちゃう…』
「竜次には30分くらい延長してって連絡したろ」
『でも、それじゃ迷惑かけちゃう…』
「渚不足で、既に迷惑掛けてんとちゃうかな~
せやから俺のためにも、竜次のためにも
俺の相手して、構ってや」
『んっ……!』
ホンマに空気の読める相棒で
2時間近く部屋から出てってくれた。
今度たい焼きでも奢ったろ☆
(このメニューは……修二さ……あ…)
(“修二さん“?渚ちゃんって
修さんのこと名前で呼んでた?)
(え、あ、いや……)
(俺のデータによれば“種ヶ島先輩“と呼んでいたはずだけど)
(その……えーっと)
(ずるいですやん!俺のことも寿三郎って呼びんせーね!)
(え?)
(修さんから無理強いされたんだね。
渚ちゃん、可愛そうに……!)
(……なあ竜次、この流れてって大抵
え!もしかして付き合ってる……!?ってなるやん。
なんでならへんの)
(日頃の行いだし)