sleeping princess
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眠い。
眠くて眠くて、たまらない。
今日は朝から動き回り
今までにないくらい仕事がハードで
全身ぐったりしている。
おまけにミーティングもあって
身体だけでなく頭も疲れて、色々ピークである。
引きずるようにしてお風呂へと向かったものの
お風呂から上がると身体は余計に重く感じた。
湯船に入ると疲れが取れるってよく言うけど
疲れすぎた身体には逆効果だったようで
部屋へと戻っている今、歩いているのに猛烈に眠い。
いや、リフレッシュして眠いのかな。
少し目を覚まそうと思って
自販機でミネラルウォーターを買ったあと
休憩室のソファーに座って一口飲んだ。
いつもは誰かがいるのに
今日は誰もいなくて、静かで心地良い。
あ、ヤバいかもと思ったときには
私の瞼はゆっくりと閉じてしまった。
温かくて、身体がふわふわして気持ちが良い。
なんだろう、ずっとこうしていたいような安心感がある。
ふわっと、頭の辺りがくすぐったくて
私の意識はゆっくりと覚醒する。
『ん………』
「あらら、起きてもうたか」
目を開けるとそこには種ヶ島先輩の顔があった。
相変わらず綺麗な顔してるな、って
ぼんやり思っていたら
くっくっと喉を鳴らすようにして彼は笑った。
「まだ寝ぼけとるなあ。ぽやっとしてて可愛いわ」
寝ぼけている、と言われてハッとする。
私の視界には種ヶ島先輩の顔があって
しかも先輩を下から見上げていて
頭の後ろには人肌があって私は横になってて…
『えっ!えっ!?膝枕…!?』
「ちゃい☆せいか〜い。おっと、まだ横になっとき〜」
状況を理解して慌てて起き上がろうとしたけど
先輩の手によって再び彼の膝の上に
押し戻されてしまった。
『いや、でもっ…!』
「夢ちゃん、こういうときはな
膝貸してる俺に権限あんねんで?」
なんだその理屈って思うけど
にこにこと笑う種ヶ島先輩に逆らうこともできず
そのままの状態でいることになった。
とはいえこの状況、恥ずかしすぎる。
こんなかっこいい先輩に膝枕してもらえるなんて
ご褒美的出来事だけど
今の私にとっては罰ゲームのように恥ずかしい。
この距離で顔を見られることにも
見ることにも慣れておらず
手で顔を隠そうとしてふと自分の身体に
ジャージが掛かっていることに気づいた。
『あの、これ……掛けてくれたんですか?』
「せやで。夢ちゃんお風呂上がりやろ?
こないなとこで寝てたら湯冷めして
風邪引いてまうって思ってな」
『……起こしてくれて、良かったのに、どうして…』
そもそも、こんなところに寝ている私が悪いのだから
起こすなりしてくれれば良かったのに
種ヶ島先輩はどうしてわざわざ
こんなことをしているのだろうか。
膝だって重たいだろうし
他の人に見られたら誤解だって招く。
「今日の練習、準備とか色々大変やったやろ?
そのあとミーティングもあったし
夢ちゃん疲れてるんとちゃうかなって気になっててん。
風呂入る前から眠そうな顔しとったから
もしかしたら風呂で寝てたせぇへんかなって」
『心配、してくれてたんですね』
「せやで。心配やった」
優しい眼差しに
胸がぎゅっと掴まれたような気持ちになった。
入江先輩が、種ヶ島先輩はすごくモテるって言ってたけれど
こんなの、誰でも好きになってしまう。
こんなに優しい視線、ずるい。
「ん?熱でもあるん?顔赤くなってるやん」
『こ、これは違います…』
「あ、もしかして修さんが男前過ぎて照れてもうたん?」
『そ…!…そうですけど』
そんなわけない、と言おうと思ったけど
もうこの際言ってしまえと素直に言ってみたら
種ヶ島先輩はきょとん、とした表情をして
上を向いてしまった。
『え………もしかして、照れてます?』
嘘でしょ、と驚愕していたら
種ヶ島先輩の大きな手で目を覆われた。
『うわっ、ちょっと先輩っ!』
「あんま可愛い顔すんのナシやで。
ホンマ無自覚が一番恐ろしいわあ」
あの種ヶ島先輩の照れた顔なんて
レアすぎて見たいのに
ガッシリと目を覆われて何も見えない。
だけど、なぜか先輩の手はすごく安心感があって
穏やかな気持ちになれる。
そのせいで、さっきまでの眠気がまた襲ってきて
私はウトウトし始めた。
「あんなぁ…男の中におるんやから
危機感持たんとアカンで?
今だって下心ありまくりの男の膝に乗ってんねん。
もうちょい………って、えー。ホンマ?
この子寝てもうてるやん…」
種ヶ島先輩のぬくもりと
耳障りの良い声はまるで子守唄のよう。
いつまでもこうして
傍にいたいなあなんて贅沢なことを思いつつ
私の目を覆う大きな手に
そっと自分の手を重ねたのだった。
(お前・・・何やってるし)
(竜次~。助けて~)
(寝込み襲うとか最低だし)
(襲ってへんやん!むしろ守ってるんやけど!)
(起こせばいいだけじゃねぇか)
(こーんな可愛い顔した夢ちゃん
お目にかかられへんやん?)
(顔見えねえし)
(見せへんで☆)
(そーかよ。なら俺は先部屋戻ってからよ。
よろしくやってくれや)
(ちょっ!色々ヤバいねんて!)
(頑張れよ、メンタル7の男)
眠くて眠くて、たまらない。
今日は朝から動き回り
今までにないくらい仕事がハードで
全身ぐったりしている。
おまけにミーティングもあって
身体だけでなく頭も疲れて、色々ピークである。
引きずるようにしてお風呂へと向かったものの
お風呂から上がると身体は余計に重く感じた。
湯船に入ると疲れが取れるってよく言うけど
疲れすぎた身体には逆効果だったようで
部屋へと戻っている今、歩いているのに猛烈に眠い。
いや、リフレッシュして眠いのかな。
少し目を覚まそうと思って
自販機でミネラルウォーターを買ったあと
休憩室のソファーに座って一口飲んだ。
いつもは誰かがいるのに
今日は誰もいなくて、静かで心地良い。
あ、ヤバいかもと思ったときには
私の瞼はゆっくりと閉じてしまった。
温かくて、身体がふわふわして気持ちが良い。
なんだろう、ずっとこうしていたいような安心感がある。
ふわっと、頭の辺りがくすぐったくて
私の意識はゆっくりと覚醒する。
『ん………』
「あらら、起きてもうたか」
目を開けるとそこには種ヶ島先輩の顔があった。
相変わらず綺麗な顔してるな、って
ぼんやり思っていたら
くっくっと喉を鳴らすようにして彼は笑った。
「まだ寝ぼけとるなあ。ぽやっとしてて可愛いわ」
寝ぼけている、と言われてハッとする。
私の視界には種ヶ島先輩の顔があって
しかも先輩を下から見上げていて
頭の後ろには人肌があって私は横になってて…
『えっ!えっ!?膝枕…!?』
「ちゃい☆せいか〜い。おっと、まだ横になっとき〜」
状況を理解して慌てて起き上がろうとしたけど
先輩の手によって再び彼の膝の上に
押し戻されてしまった。
『いや、でもっ…!』
「夢ちゃん、こういうときはな
膝貸してる俺に権限あんねんで?」
なんだその理屈って思うけど
にこにこと笑う種ヶ島先輩に逆らうこともできず
そのままの状態でいることになった。
とはいえこの状況、恥ずかしすぎる。
こんなかっこいい先輩に膝枕してもらえるなんて
ご褒美的出来事だけど
今の私にとっては罰ゲームのように恥ずかしい。
この距離で顔を見られることにも
見ることにも慣れておらず
手で顔を隠そうとしてふと自分の身体に
ジャージが掛かっていることに気づいた。
『あの、これ……掛けてくれたんですか?』
「せやで。夢ちゃんお風呂上がりやろ?
こないなとこで寝てたら湯冷めして
風邪引いてまうって思ってな」
『……起こしてくれて、良かったのに、どうして…』
そもそも、こんなところに寝ている私が悪いのだから
起こすなりしてくれれば良かったのに
種ヶ島先輩はどうしてわざわざ
こんなことをしているのだろうか。
膝だって重たいだろうし
他の人に見られたら誤解だって招く。
「今日の練習、準備とか色々大変やったやろ?
そのあとミーティングもあったし
夢ちゃん疲れてるんとちゃうかなって気になっててん。
風呂入る前から眠そうな顔しとったから
もしかしたら風呂で寝てたせぇへんかなって」
『心配、してくれてたんですね』
「せやで。心配やった」
優しい眼差しに
胸がぎゅっと掴まれたような気持ちになった。
入江先輩が、種ヶ島先輩はすごくモテるって言ってたけれど
こんなの、誰でも好きになってしまう。
こんなに優しい視線、ずるい。
「ん?熱でもあるん?顔赤くなってるやん」
『こ、これは違います…』
「あ、もしかして修さんが男前過ぎて照れてもうたん?」
『そ…!…そうですけど』
そんなわけない、と言おうと思ったけど
もうこの際言ってしまえと素直に言ってみたら
種ヶ島先輩はきょとん、とした表情をして
上を向いてしまった。
『え………もしかして、照れてます?』
嘘でしょ、と驚愕していたら
種ヶ島先輩の大きな手で目を覆われた。
『うわっ、ちょっと先輩っ!』
「あんま可愛い顔すんのナシやで。
ホンマ無自覚が一番恐ろしいわあ」
あの種ヶ島先輩の照れた顔なんて
レアすぎて見たいのに
ガッシリと目を覆われて何も見えない。
だけど、なぜか先輩の手はすごく安心感があって
穏やかな気持ちになれる。
そのせいで、さっきまでの眠気がまた襲ってきて
私はウトウトし始めた。
「あんなぁ…男の中におるんやから
危機感持たんとアカンで?
今だって下心ありまくりの男の膝に乗ってんねん。
もうちょい………って、えー。ホンマ?
この子寝てもうてるやん…」
種ヶ島先輩のぬくもりと
耳障りの良い声はまるで子守唄のよう。
いつまでもこうして
傍にいたいなあなんて贅沢なことを思いつつ
私の目を覆う大きな手に
そっと自分の手を重ねたのだった。
(お前・・・何やってるし)
(竜次~。助けて~)
(寝込み襲うとか最低だし)
(襲ってへんやん!むしろ守ってるんやけど!)
(起こせばいいだけじゃねぇか)
(こーんな可愛い顔した夢ちゃん
お目にかかられへんやん?)
(顔見えねえし)
(見せへんで☆)
(そーかよ。なら俺は先部屋戻ってからよ。
よろしくやってくれや)
(ちょっ!色々ヤバいねんて!)
(頑張れよ、メンタル7の男)