ただいま遠距離恋愛中2
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大好きな遠距離中の彼女が、もう帰ってまう。
まだまだ話したりひんし
見せたいもんもぎょうさんある。
時間なんて、いくらあっても足りひんっちゅーのに
楽しい時間はあっという間に過ぎてまう。
もっともっと、一緒におれたらええのに。
「ん?種ヶ島さんから電話や」
『出で良いよ?』
「おん、ちょっと電話してくるわ」
今日のこと知ってるはずやのに、なんかあったんやろか。
邪魔する電話やったら、切ってやる。
「ちゃい☆デート中にすまんなぁ。今どこにおるん?」
「・・・もうすぐ帰りはる時間なんで、バス乗り場に
向かお思うてたとこです」
「その様子やったら、ニュース知らへんな」
ニュースとはなんのことやろ。
「彼女ちゃんの帰る方向の高速で、大規模事故やって。
LIN○送っとるから、見てみい」
送られてきたURLを開くと、事故の様子が中継されていた。
舞ちゃんに話して、慌ててバスセンターへと向かう。
『やっぱり、通行止めらしいです。
トンネルでの事故だから、復旧に時間が掛かるみたいで・・・
いつ再開するか見通しがつかないそうです』
「ほな、駅に行ってみらんけ?
電車やったら大丈夫やん」
ところが、電車もダメやった。
ダメっちゅーか、高速の事故のせいで
他ん人も電車利用しはってて、満員もええとこ。
それに、この時間に乗っても
途中で何度も乗り換えせなあかんし
最終にも間に合わへん。
『これはもう、ホテルに泊まるしか…』
「もしかしたら満室かもしれへんから
急いでホテル回ってみよか!」
あかん。言葉とは裏腹に嬉しなってきた。
不安そうな舞ちゃんの顔は見たないのに
"舞ちゃんが帰らない"ってことが嬉しい。
喜んどる場合じゃないんに。
案の定、舞ちゃんみたいに
帰られへんようになった人達でどのホテルも満室。
マン喫とかカラオケっちゅー手ぇもあるけど
舞ちゃん一人でそないな場所に居させたくない。
それにそもそも未成年や。
補導されかねへんやんけ。
どうしよう、と小声で呟く舞ちゃんを見て
あっ、と閃いた。
「せや!合宿所に泊まったらええんや!」
『ほ、本当にいいんですか…?』
合宿所の前で、舞ちゃんがたじろぐ。
「コーチ達に事情話したら
即答OKやってん。せやから大丈夫」
1人増えたからって部屋は余ってるし食事も心配ない。
ただ、男の巣窟や。
俺がちゃんと守ってやらなあかん。
『でも、いきなり
私が行ったら皆さん動揺するんじゃ・・・』
「問題ないて!コーチ達が事故の影響で
帰られへんくなった一般の人泊めるて
説明する言うてたから」
『でもこの状況・・・か、彼女って、わかりますよね・・・』
「せやね。彼女やー!って自慢しとこ!」
いつもはキリッとしてはる舞ちゃんが
焦っててかわええ。
月光さんには紹介したことはあったけど
流石にあの大人数や。
そりゃ緊張するもんやろな。
合宿所のロビーに入ると、ちらちらと中学生たちが
"誰だろ"みたいな顔してはる。
とりあえずコーチ達に挨拶してって思うてたら
毛利、と聞き慣れた声がした。
「月光さん!え、全員集合してますやん」
月光さんの周りには
ニヤニヤ顔の先輩らが集まって来てた。
ニヤニヤしてはるんは、種ヶ島さんメインやけど。
反射的に舞ちゃんを自分の後ろへと隠す。
「お前何隠してんだよ」
「遠野くん、彼女さんを怖がらせないで下さいよ」
このメンバーは
今日が久しぶりのデートやって知ってるはる。
それに俺が一番お世話になってる人達やから
紹介はちゃんとせなあかんな、思うてると
スッと、舞ちゃんが俺の後ろから出て来はった。
『はじめまして。寿三郎さんとお付き合いしています
美山舞と申します。
少しの間、お邪魔させて頂くことになりました。
ご迷惑をお掛けしないよう注意いたしますので
どうぞよろしくお願い致します』
舞ちゃんの毅然とした、凛とした態度に
皆呆気に取られとる。
それもそうや、舞ちゃんは普段俺と一緒ん時は
少しぽやっとしてはるけど
学校では生徒会会長で、弓道部では部長でエース。
キリッとしてて、美人で、かっこええんや。
「ほ~、噂の彼女ちゃん、めっちゃ美人さんやん☆
羨ましいわ~」
『種ヶ島さん、ですかね?
先程は教えてくださってありがとうございます』
「へっ?あぁ、かまへん、かまへんっ」
「お前、珍しく照れてるし」
「照れてへんわ、何言うてんねん竜次!」
舞ちゃんに名前を呼ばれて驚いたんか
あの種ヶ島さんが照れてはるんは珍しい。
わいわい騒いでる中、平等院さんはデュークさんと
少し離れた場所におって
やっぱり事情があったとはいえ、彼女連れてくるとか
あかんかったかな、て不安になっとったら
舞ちゃんが二人の方へと向かって行きんさった。
『平等院さんとデュークさんですよね』
「ええ。よくわかりましたなぁ」
『皆さんのお話は良く聞いています。
寿三郎さん、テニスが好きだという気持ちと同じくらいに
皆さんのことが好きですから』
「女に現を抜かすような奴ではないと思いたいがな」
『そんな人ではありませんし、私がさせません』
「・・・ふん。・・・良い面構えだな」
平等院さんの圧に負けずに
舞ちゃんは堂々としていた。
ほんまに俺の彼女はすごいと思う。
まだまだ話したりひんし
見せたいもんもぎょうさんある。
時間なんて、いくらあっても足りひんっちゅーのに
楽しい時間はあっという間に過ぎてまう。
もっともっと、一緒におれたらええのに。
「ん?種ヶ島さんから電話や」
『出で良いよ?』
「おん、ちょっと電話してくるわ」
今日のこと知ってるはずやのに、なんかあったんやろか。
邪魔する電話やったら、切ってやる。
「ちゃい☆デート中にすまんなぁ。今どこにおるん?」
「・・・もうすぐ帰りはる時間なんで、バス乗り場に
向かお思うてたとこです」
「その様子やったら、ニュース知らへんな」
ニュースとはなんのことやろ。
「彼女ちゃんの帰る方向の高速で、大規模事故やって。
LIN○送っとるから、見てみい」
送られてきたURLを開くと、事故の様子が中継されていた。
舞ちゃんに話して、慌ててバスセンターへと向かう。
『やっぱり、通行止めらしいです。
トンネルでの事故だから、復旧に時間が掛かるみたいで・・・
いつ再開するか見通しがつかないそうです』
「ほな、駅に行ってみらんけ?
電車やったら大丈夫やん」
ところが、電車もダメやった。
ダメっちゅーか、高速の事故のせいで
他ん人も電車利用しはってて、満員もええとこ。
それに、この時間に乗っても
途中で何度も乗り換えせなあかんし
最終にも間に合わへん。
『これはもう、ホテルに泊まるしか…』
「もしかしたら満室かもしれへんから
急いでホテル回ってみよか!」
あかん。言葉とは裏腹に嬉しなってきた。
不安そうな舞ちゃんの顔は見たないのに
"舞ちゃんが帰らない"ってことが嬉しい。
喜んどる場合じゃないんに。
案の定、舞ちゃんみたいに
帰られへんようになった人達でどのホテルも満室。
マン喫とかカラオケっちゅー手ぇもあるけど
舞ちゃん一人でそないな場所に居させたくない。
それにそもそも未成年や。
補導されかねへんやんけ。
どうしよう、と小声で呟く舞ちゃんを見て
あっ、と閃いた。
「せや!合宿所に泊まったらええんや!」
『ほ、本当にいいんですか…?』
合宿所の前で、舞ちゃんがたじろぐ。
「コーチ達に事情話したら
即答OKやってん。せやから大丈夫」
1人増えたからって部屋は余ってるし食事も心配ない。
ただ、男の巣窟や。
俺がちゃんと守ってやらなあかん。
『でも、いきなり
私が行ったら皆さん動揺するんじゃ・・・』
「問題ないて!コーチ達が事故の影響で
帰られへんくなった一般の人泊めるて
説明する言うてたから」
『でもこの状況・・・か、彼女って、わかりますよね・・・』
「せやね。彼女やー!って自慢しとこ!」
いつもはキリッとしてはる舞ちゃんが
焦っててかわええ。
月光さんには紹介したことはあったけど
流石にあの大人数や。
そりゃ緊張するもんやろな。
合宿所のロビーに入ると、ちらちらと中学生たちが
"誰だろ"みたいな顔してはる。
とりあえずコーチ達に挨拶してって思うてたら
毛利、と聞き慣れた声がした。
「月光さん!え、全員集合してますやん」
月光さんの周りには
ニヤニヤ顔の先輩らが集まって来てた。
ニヤニヤしてはるんは、種ヶ島さんメインやけど。
反射的に舞ちゃんを自分の後ろへと隠す。
「お前何隠してんだよ」
「遠野くん、彼女さんを怖がらせないで下さいよ」
このメンバーは
今日が久しぶりのデートやって知ってるはる。
それに俺が一番お世話になってる人達やから
紹介はちゃんとせなあかんな、思うてると
スッと、舞ちゃんが俺の後ろから出て来はった。
『はじめまして。寿三郎さんとお付き合いしています
美山舞と申します。
少しの間、お邪魔させて頂くことになりました。
ご迷惑をお掛けしないよう注意いたしますので
どうぞよろしくお願い致します』
舞ちゃんの毅然とした、凛とした態度に
皆呆気に取られとる。
それもそうや、舞ちゃんは普段俺と一緒ん時は
少しぽやっとしてはるけど
学校では生徒会会長で、弓道部では部長でエース。
キリッとしてて、美人で、かっこええんや。
「ほ~、噂の彼女ちゃん、めっちゃ美人さんやん☆
羨ましいわ~」
『種ヶ島さん、ですかね?
先程は教えてくださってありがとうございます』
「へっ?あぁ、かまへん、かまへんっ」
「お前、珍しく照れてるし」
「照れてへんわ、何言うてんねん竜次!」
舞ちゃんに名前を呼ばれて驚いたんか
あの種ヶ島さんが照れてはるんは珍しい。
わいわい騒いでる中、平等院さんはデュークさんと
少し離れた場所におって
やっぱり事情があったとはいえ、彼女連れてくるとか
あかんかったかな、て不安になっとったら
舞ちゃんが二人の方へと向かって行きんさった。
『平等院さんとデュークさんですよね』
「ええ。よくわかりましたなぁ」
『皆さんのお話は良く聞いています。
寿三郎さん、テニスが好きだという気持ちと同じくらいに
皆さんのことが好きですから』
「女に現を抜かすような奴ではないと思いたいがな」
『そんな人ではありませんし、私がさせません』
「・・・ふん。・・・良い面構えだな」
平等院さんの圧に負けずに
舞ちゃんは堂々としていた。
ほんまに俺の彼女はすごいと思う。
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