同期の彼は天然マイペース
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なんなの、こいつ。
それがあいつへの第一印象。
千歳千里、これから一緒に働くことになった私の同期。
入社することになったこの会社は
規模的には中小企業に分類されるけど
割りと良いランクの会社だと思う。
給与も良いし休みもある。
何かとアットホームで
皆でスポーツしよう!みたいな謎の風潮もないし
パッと見た限りは意地悪な上司も
パワハラの話もない。
まあ、まだわかんないけど。
同期はちょっと大人しいけど、気の優しい女の子と
爽やかでなんでもこなす、優等生タイプの男の子。
この二人は良いのだけれども・・・
あの千歳千里という奴はどうも好きになれない。
『千歳くん、これ、提出期限今日なんだけど』
「あ、ほんなこつ。今日やったたいね。
後で出しとくったい」
『後でって・・・』
「でも今日までとやろ?まだ時間はあるばい」
『ねぇ、新人研修会のこと打ち合わせたいんだけど』
「打ち合わせせんばとね?」
『したほうが良いに決まってるでしょ』
「せんでも大丈夫じゃなかね?
風間さんと白石のおるけん
なんとかなるっちゃなか?」
『今度の飲み会の幹事
白石くんが一人でするみたいだけど』
「ん?あぁ。白石もほんなこつ面倒見のよかね」
『手伝わなくて良いの?』
「今回は白石がするって言い出しとるけんね。
手伝って欲しかとやったら声ば掛けてくるったい」
話しかけても
どこかふわふわとした返答ばかりで癪に触る。
期限は確かに今日までだけど
早めにしようとか思わないのか。
研修の打ち合わせも人任せだし
友達だったら幹事も手伝ってあげればいいのに。
面倒なことから逃げたいのか
やる気を感じられない千歳千里に
私はイライラしていた。
『検定試験、ですか。
わかりました。合格できるよう努力します』
入社して半年。
検定試験を受けることになった。
うちの会社は、入社3年以内に
3つの検定の3級を、全てとらなければならない。
どちらかといえば勉強は好きだし
自力で簿記はとったし
TOEICの点数も自慢できるレベルはある。
なんとしてでも、一発合格できるよう頑張ろう。
『え、不合格………』
あんなに張り切って勉強したのに、まさかの不合格。
確かに合格率は低かった。
それでも、そこそこ自信はあったというのに。
「おー!千歳すごいな!合格したのか!」
聞こえてきたのは、まさかの結果。
あの千歳千里が、合格だなんて。
結局、同期4人中で合格したのは彼一人。
その日は動揺してミスばかりだったし
その後も私はこの出来事を引きずって
千歳くんとうまく話すことが出来なくなってしまった。
それがあいつへの第一印象。
千歳千里、これから一緒に働くことになった私の同期。
入社することになったこの会社は
規模的には中小企業に分類されるけど
割りと良いランクの会社だと思う。
給与も良いし休みもある。
何かとアットホームで
皆でスポーツしよう!みたいな謎の風潮もないし
パッと見た限りは意地悪な上司も
パワハラの話もない。
まあ、まだわかんないけど。
同期はちょっと大人しいけど、気の優しい女の子と
爽やかでなんでもこなす、優等生タイプの男の子。
この二人は良いのだけれども・・・
あの千歳千里という奴はどうも好きになれない。
『千歳くん、これ、提出期限今日なんだけど』
「あ、ほんなこつ。今日やったたいね。
後で出しとくったい」
『後でって・・・』
「でも今日までとやろ?まだ時間はあるばい」
『ねぇ、新人研修会のこと打ち合わせたいんだけど』
「打ち合わせせんばとね?」
『したほうが良いに決まってるでしょ』
「せんでも大丈夫じゃなかね?
風間さんと白石のおるけん
なんとかなるっちゃなか?」
『今度の飲み会の幹事
白石くんが一人でするみたいだけど』
「ん?あぁ。白石もほんなこつ面倒見のよかね」
『手伝わなくて良いの?』
「今回は白石がするって言い出しとるけんね。
手伝って欲しかとやったら声ば掛けてくるったい」
話しかけても
どこかふわふわとした返答ばかりで癪に触る。
期限は確かに今日までだけど
早めにしようとか思わないのか。
研修の打ち合わせも人任せだし
友達だったら幹事も手伝ってあげればいいのに。
面倒なことから逃げたいのか
やる気を感じられない千歳千里に
私はイライラしていた。
『検定試験、ですか。
わかりました。合格できるよう努力します』
入社して半年。
検定試験を受けることになった。
うちの会社は、入社3年以内に
3つの検定の3級を、全てとらなければならない。
どちらかといえば勉強は好きだし
自力で簿記はとったし
TOEICの点数も自慢できるレベルはある。
なんとしてでも、一発合格できるよう頑張ろう。
『え、不合格………』
あんなに張り切って勉強したのに、まさかの不合格。
確かに合格率は低かった。
それでも、そこそこ自信はあったというのに。
「おー!千歳すごいな!合格したのか!」
聞こえてきたのは、まさかの結果。
あの千歳千里が、合格だなんて。
結局、同期4人中で合格したのは彼一人。
その日は動揺してミスばかりだったし
その後も私はこの出来事を引きずって
千歳くんとうまく話すことが出来なくなってしまった。
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