私の推し
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そうこうしていると
注文していたぜんざいセットがきた。
『わぁ、美味しそう!』
「この辺色々行きましたけど
ここのが一番うまいんすわ」
財前くんチョイスなだけあって本当に美味しくて
あっという間に食べてしまった。
食べ終わると幾分緊張も解けて
勇気を出して話しかけてみた。
『あの……なんで私を誘ったの?話したこともないよね?』
「まあ直接はないですね」
『でも名前は知ってたの?』
「謙也さんたちから、色々話聞いてたんで」
色々って何。
私謙也くんたちに何話したっけ?
財前くんが美しすぎてつらいとは話したことあるけど
まさかそれ聞いてたり?
体育の授業のときこっそり見てる話もしたな…
え、でも普通こんなの聞いたら引くよね。
避けるよね。
「あ、あかん……黒川先輩、ほんまに面白すぎ」
『へ?』
見ると財前くんがお腹を押さえて笑ってる。
え、私声に出してた?
「謙也さんたちから、おもろい子がおるって聞いて
ん。
最初はピシッとした、綺麗な人やなぁ
どこがおもろいんやろ、って思ってたんですけど
よう見たら表情がコロコロ変わって…
ちゃんと話してみたなったんです」
『え、顔に出てた?』
「おん。わかりにくいけど。
何も言わへんのに、一人百面相してますわ」
『うーわ、恥ずかしい……』
「普段は真面目そうやし、綺麗めな人で
キリッとした雰囲気やのにそのギャップが…
……ずっと見てて、飽きへんなって」
財前くんの私のイメージ良さげだったのに
面白い人になってしまったのか…
というか謙也くんたちも余計なことを…
ん?ずっと見てて?
あれ、と思って財前くんを見ると
しまった、という表情で口許を隠している。
『…財前くんも、案外顔に出やすかったり?』
「…先輩らにはわかりにくいて、言われるんですけどね」
今まで憧れに近いというか、アイドルに近い存在だったけど
こうして話してみると財前くんは話しやすい人で
最初の緊張は嘘のように話し込んでしまった。
『今日はありがとう。美味しかったし、楽しかったよ』
「俺も楽しかったですわ。……また誘ってもええです?」
『もちろん!
今度は私のオススメの和菓子屋さんを紹介するよ』
「楽しみにしてます。じゃ、また連絡しますわ。
………鈴先輩」
いきなりの名前呼びに思わず照れてしまった。
私の表情を見て、財前くんは笑っていたから
きっとまた顔に出ていたんだろうなあ。
ああ、“推し”からいきなりの“先輩後輩”関係になって
嬉しい半面、私の心臓はもたないかもしれない。
(今日も鈴のやつ、おもろかったなあ!)
(ほんまやな。天然なんやろうなぁ)
(部長らのクラスの人です?)
(おん。
クールにしてんねんけど、顔に感情出まくりの奴やねん)
(本人は至って冷静にしとるんやけどな。
クラス中それがわかってるから
鈴のこと
マスコットキャラ的存在で認識してるもんなぁ)
(財前、今度俺らんとこ来てみいや)
(ざーいーぜーんー!見たでー!
昨日鈴とどこ行ってたん!
ちゅーか、お前ら話したこともなかったやろ!)
(はぁ。別にええやないですか)
(なんやねん!お前が鈴のこと知りたがってたから
色々教えてやったんやろ!)
(まあまあ謙也、落ち着きや)
(……謙也さんも部長も鈴先輩のこと
名前で呼んではりますよね)
(ん?ああ、そうやな)
(仲、ええんですね。
ちなみに今度また鈴先輩と
出掛ける約束してますんで。お先失礼します)
(…………え、白石。俺らなんか敵視されとる?)
(うーん、勘違いしとるんやろうけど
まあ、おもろいしええか)
(ええんかい!!)
注文していたぜんざいセットがきた。
『わぁ、美味しそう!』
「この辺色々行きましたけど
ここのが一番うまいんすわ」
財前くんチョイスなだけあって本当に美味しくて
あっという間に食べてしまった。
食べ終わると幾分緊張も解けて
勇気を出して話しかけてみた。
『あの……なんで私を誘ったの?話したこともないよね?』
「まあ直接はないですね」
『でも名前は知ってたの?』
「謙也さんたちから、色々話聞いてたんで」
色々って何。
私謙也くんたちに何話したっけ?
財前くんが美しすぎてつらいとは話したことあるけど
まさかそれ聞いてたり?
体育の授業のときこっそり見てる話もしたな…
え、でも普通こんなの聞いたら引くよね。
避けるよね。
「あ、あかん……黒川先輩、ほんまに面白すぎ」
『へ?』
見ると財前くんがお腹を押さえて笑ってる。
え、私声に出してた?
「謙也さんたちから、おもろい子がおるって聞いて
ん。
最初はピシッとした、綺麗な人やなぁ
どこがおもろいんやろ、って思ってたんですけど
よう見たら表情がコロコロ変わって…
ちゃんと話してみたなったんです」
『え、顔に出てた?』
「おん。わかりにくいけど。
何も言わへんのに、一人百面相してますわ」
『うーわ、恥ずかしい……』
「普段は真面目そうやし、綺麗めな人で
キリッとした雰囲気やのにそのギャップが…
……ずっと見てて、飽きへんなって」
財前くんの私のイメージ良さげだったのに
面白い人になってしまったのか…
というか謙也くんたちも余計なことを…
ん?ずっと見てて?
あれ、と思って財前くんを見ると
しまった、という表情で口許を隠している。
『…財前くんも、案外顔に出やすかったり?』
「…先輩らにはわかりにくいて、言われるんですけどね」
今まで憧れに近いというか、アイドルに近い存在だったけど
こうして話してみると財前くんは話しやすい人で
最初の緊張は嘘のように話し込んでしまった。
『今日はありがとう。美味しかったし、楽しかったよ』
「俺も楽しかったですわ。……また誘ってもええです?」
『もちろん!
今度は私のオススメの和菓子屋さんを紹介するよ』
「楽しみにしてます。じゃ、また連絡しますわ。
………鈴先輩」
いきなりの名前呼びに思わず照れてしまった。
私の表情を見て、財前くんは笑っていたから
きっとまた顔に出ていたんだろうなあ。
ああ、“推し”からいきなりの“先輩後輩”関係になって
嬉しい半面、私の心臓はもたないかもしれない。
(今日も鈴のやつ、おもろかったなあ!)
(ほんまやな。天然なんやろうなぁ)
(部長らのクラスの人です?)
(おん。
クールにしてんねんけど、顔に感情出まくりの奴やねん)
(本人は至って冷静にしとるんやけどな。
クラス中それがわかってるから
鈴のこと
マスコットキャラ的存在で認識してるもんなぁ)
(財前、今度俺らんとこ来てみいや)
(ざーいーぜーんー!見たでー!
昨日鈴とどこ行ってたん!
ちゅーか、お前ら話したこともなかったやろ!)
(はぁ。別にええやないですか)
(なんやねん!お前が鈴のこと知りたがってたから
色々教えてやったんやろ!)
(まあまあ謙也、落ち着きや)
(……謙也さんも部長も鈴先輩のこと
名前で呼んではりますよね)
(ん?ああ、そうやな)
(仲、ええんですね。
ちなみに今度また鈴先輩と
出掛ける約束してますんで。お先失礼します)
(…………え、白石。俺らなんか敵視されとる?)
(うーん、勘違いしとるんやろうけど
まあ、おもろいしええか)
(ええんかい!!)
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