私の推し
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なんで私は今ここにいるんだろ。
どうしてこうなったんだろ。
いつも同じ日常だったのに、なんで私の目の前に
陰ながら推していた彼がいるのだろう。
夢じゃないのかな、これ。
なんかいつか考えた妄想なんじゃないかな。
って、いつも私の頭の中は妄想だらけなんだけどさ。
「なにボケッとしてるんです?」
彼の声と呆れたような視線で
あぁ、夢じゃないんだと実感する。
ことの発端は20分ほど前。
全学年テスト期間中なので部活はなく
私は図書館にでも寄って帰ろうかなと思って校門を出た。
「あ、黒川先輩おった」
校門を出てすぐ、門に寄り掛かるようにして立っていた
男の子に声を掛けられた。
彼の姿を見て、
いや、名前を呼ばれたのは気の所為ね、と思った。
名乗ったこともなければ話したこともない彼。
私はいきなり現れた”推し”に内心小躍りしていたけど
平然とした顔をして通り過ぎる。
「無視はひどいんとちゃいます?黒川先輩」
気の所為じゃなかった。
名前呼ばれてた。
『え?なんで・・・え?」
「黒川先輩って甘いもん好きですか?」
『・・・・はい、好きですけど』
「ほな、行きましょ。ついてきてください」
で、冒頭に至る。
なぜか私を待っていた
私の密かな”推し”財前光くんと甘味処に来ている。
ちょっと何話していいかわかんない。
「どれにします?」
『あ、えっと、オススメとかありますか・・・?』
「このぜんざいセットとかよう食べます。
団子もついてくるんですわ」
『じゃあそれで・・・』
何がしたいんだろう。
財前くんはスマホ触ってるし
なにか話そうにも緊張して話せないし
そもそも共通点もないし、あ、唯一
謙也くんと白石くんと同じクラスってことで二人の話なら・・・
「黒川先輩って、ほんまおもろいっすね」
『わ、私のどこがでしょうか』
「自覚ないんすね。
って、なんで敬語なんです?」
『いや、それはなんというか・・・』
”推し”なんだもん。
顔綺麗すぎて尊い。格好良い。無理。
近くで見たら尚の事綺麗すぎてつら。
手とかもすっごいなんか色気ある。
この距離で真正面から見られるなんて
もうこの先ないんじゃないかな。
「俺には敬語はなしっすよ。・・・年下なんやし」
なんかちょっとムッとしてるー
かわいい。
レアな表情拝めました。
前に一度、うちのクラスに顔を出した財前くんに向かって
謙也くんが「俺、背伸びたで!」って言ったときの顔みたい。
『・・・じゃあ、使わないようにする』
「おん」
私は緩みそうになる顔を必死で抑えた。
どうしてこうなったんだろ。
いつも同じ日常だったのに、なんで私の目の前に
陰ながら推していた彼がいるのだろう。
夢じゃないのかな、これ。
なんかいつか考えた妄想なんじゃないかな。
って、いつも私の頭の中は妄想だらけなんだけどさ。
「なにボケッとしてるんです?」
彼の声と呆れたような視線で
あぁ、夢じゃないんだと実感する。
ことの発端は20分ほど前。
全学年テスト期間中なので部活はなく
私は図書館にでも寄って帰ろうかなと思って校門を出た。
「あ、黒川先輩おった」
校門を出てすぐ、門に寄り掛かるようにして立っていた
男の子に声を掛けられた。
彼の姿を見て、
いや、名前を呼ばれたのは気の所為ね、と思った。
名乗ったこともなければ話したこともない彼。
私はいきなり現れた”推し”に内心小躍りしていたけど
平然とした顔をして通り過ぎる。
「無視はひどいんとちゃいます?黒川先輩」
気の所為じゃなかった。
名前呼ばれてた。
『え?なんで・・・え?」
「黒川先輩って甘いもん好きですか?」
『・・・・はい、好きですけど』
「ほな、行きましょ。ついてきてください」
で、冒頭に至る。
なぜか私を待っていた
私の密かな”推し”財前光くんと甘味処に来ている。
ちょっと何話していいかわかんない。
「どれにします?」
『あ、えっと、オススメとかありますか・・・?』
「このぜんざいセットとかよう食べます。
団子もついてくるんですわ」
『じゃあそれで・・・』
何がしたいんだろう。
財前くんはスマホ触ってるし
なにか話そうにも緊張して話せないし
そもそも共通点もないし、あ、唯一
謙也くんと白石くんと同じクラスってことで二人の話なら・・・
「黒川先輩って、ほんまおもろいっすね」
『わ、私のどこがでしょうか』
「自覚ないんすね。
って、なんで敬語なんです?」
『いや、それはなんというか・・・』
”推し”なんだもん。
顔綺麗すぎて尊い。格好良い。無理。
近くで見たら尚の事綺麗すぎてつら。
手とかもすっごいなんか色気ある。
この距離で真正面から見られるなんて
もうこの先ないんじゃないかな。
「俺には敬語はなしっすよ。・・・年下なんやし」
なんかちょっとムッとしてるー
かわいい。
レアな表情拝めました。
前に一度、うちのクラスに顔を出した財前くんに向かって
謙也くんが「俺、背伸びたで!」って言ったときの顔みたい。
『・・・じゃあ、使わないようにする』
「おん」
私は緩みそうになる顔を必死で抑えた。
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