★君のヒーロー
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「マイがいなくなったって、あんた何やってるのよ!」
「おいリタ、カロルを責めるなよ」
「だって、さっきまで一緒にいたんでしょ!」
「うん・・・僕が一人で出で行ったのを
マイは心配してくれて・・・
どうしよう、僕のせいだ・・・」
ジュディスがカロルの背中をさする。
「大丈夫よ。彼女、強いもの。
今頃どうやって抜け出すか冷静に考えているわ」
フレンは騎士団に連絡し、目撃情報を集めた。
大きな荷物を運ぶ男たちの目撃情報があり
おそらくその荷物がマイだったのかもしれないが
男たちがどこへ向かったのかまではわからなかった。
手掛かりのない状況下の中、
ドンッと大きな音がしてユーリ達が振り向くと
レイヴンが苛立ちを隠しきれず
壁に拳を打ち付けていた。
と、ふいにラピードが吠え、何かを咥えて走ってきた。
ラピードの様子からして、きっと
マイを拐った奴らの手掛かりだろうと仲間達は感じた。
「ちょっと見せて。
……このバッチ、”黒曜の鳥”か」
「”黒曜の鳥”って何です?」
「ギルドの名前よ。過激派集団でね。
金さえ貰えればなんでもやる奴らよ」
「そいつらがマイを拐ったってわけか」
「ここまでわかれば足取りは掴めるわ。
奴らのアジトとの情報もある。乗り込むわよ」
湿っぽい臭いと、頭の傷の痛みでマイは目を覚ました。
殴られた傷のせいでまだ意識が少し朦朧としているが
自分の置かれた状況は理解していた。
手足は縛られて動けないが
目隠しも猿轡もされていないところをみると
この場所には人は来ないということだろう。
揺れてはいないから船でもない。
窓もなく、長年使われていない部屋であることは確かだ。
ここはどこだろう、と考えていると
話し声が聞こえてきた。
「お前、バッチどうすんだよ。バレたらボスに何されるか…」
「だよなぁ…くそ、あの女が投げやがるから」
「でもあの女はいい拾いもんだったな」
「容姿は良いしなんせあの髪色だ。
珍しいからな。高く売れるぜ」
そこまで聞いてマイは自分が拐われた理由がわかった。
(髪色ってこれかー、このインナーカラーのせいか…)
マイは元の世界では会社勤めだったので
普段は目立たないようにインナーカラーを入れていた。
元の世界では普通のことだが
こちらの世界では希少価値のある人間だと見なされたのだ。
マイは暫く男たちの会話を盗み聞き
以前拐われた1人は子供で、
今はとある貴族に売ったということ
もう1人は女性で、どうやら違う部屋にいるということ
そしてここで何をしようとしているのかがわかった。
(このままここにいたらやばい。逃げなきゃ)
マイはなんとか立ち上がろうとするも
きつく縛られ全く動けない。
腕を外そうと試みてみる。
腕は頑張ればなんとかなりそうだ、と
試行錯誤していると
がちゃり、と部屋のドアが開いた。
「おいリタ、カロルを責めるなよ」
「だって、さっきまで一緒にいたんでしょ!」
「うん・・・僕が一人で出で行ったのを
マイは心配してくれて・・・
どうしよう、僕のせいだ・・・」
ジュディスがカロルの背中をさする。
「大丈夫よ。彼女、強いもの。
今頃どうやって抜け出すか冷静に考えているわ」
フレンは騎士団に連絡し、目撃情報を集めた。
大きな荷物を運ぶ男たちの目撃情報があり
おそらくその荷物がマイだったのかもしれないが
男たちがどこへ向かったのかまではわからなかった。
手掛かりのない状況下の中、
ドンッと大きな音がしてユーリ達が振り向くと
レイヴンが苛立ちを隠しきれず
壁に拳を打ち付けていた。
と、ふいにラピードが吠え、何かを咥えて走ってきた。
ラピードの様子からして、きっと
マイを拐った奴らの手掛かりだろうと仲間達は感じた。
「ちょっと見せて。
……このバッチ、”黒曜の鳥”か」
「”黒曜の鳥”って何です?」
「ギルドの名前よ。過激派集団でね。
金さえ貰えればなんでもやる奴らよ」
「そいつらがマイを拐ったってわけか」
「ここまでわかれば足取りは掴めるわ。
奴らのアジトとの情報もある。乗り込むわよ」
湿っぽい臭いと、頭の傷の痛みでマイは目を覚ました。
殴られた傷のせいでまだ意識が少し朦朧としているが
自分の置かれた状況は理解していた。
手足は縛られて動けないが
目隠しも猿轡もされていないところをみると
この場所には人は来ないということだろう。
揺れてはいないから船でもない。
窓もなく、長年使われていない部屋であることは確かだ。
ここはどこだろう、と考えていると
話し声が聞こえてきた。
「お前、バッチどうすんだよ。バレたらボスに何されるか…」
「だよなぁ…くそ、あの女が投げやがるから」
「でもあの女はいい拾いもんだったな」
「容姿は良いしなんせあの髪色だ。
珍しいからな。高く売れるぜ」
そこまで聞いてマイは自分が拐われた理由がわかった。
(髪色ってこれかー、このインナーカラーのせいか…)
マイは元の世界では会社勤めだったので
普段は目立たないようにインナーカラーを入れていた。
元の世界では普通のことだが
こちらの世界では希少価値のある人間だと見なされたのだ。
マイは暫く男たちの会話を盗み聞き
以前拐われた1人は子供で、
今はとある貴族に売ったということ
もう1人は女性で、どうやら違う部屋にいるということ
そしてここで何をしようとしているのかがわかった。
(このままここにいたらやばい。逃げなきゃ)
マイはなんとか立ち上がろうとするも
きつく縛られ全く動けない。
腕を外そうと試みてみる。
腕は頑張ればなんとかなりそうだ、と
試行錯誤していると
がちゃり、と部屋のドアが開いた。