遠距離幼馴染み
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翌朝、部活に出掛ける準備をしようと
リビングに降りてくると
そこにはエプロンをした桜がいた。
『あ、蓮二おはよう!』
「…あぁ、おはよう。はやいな」
『蓮二、今日部活だから朝ごはん作ったよ』
朝が苦手な桜が、俺より早く起きて
朝食を準備してくれている…
あぁ、にやけそうだ。
洗面所で姉から顔が緩んで気持ち悪いと言われたが
今の俺はなんでも許せる。
「では、行ってくる」
『あ、蓮二、これ!』
「これは……」
『桜ちゃん特製お弁当です!
部活、頑張ってね。行ってらっしゃい』
玄関でバイバーイ、と手を振る姿がなんと可愛らしいことか。
しかも弁当まであるとは。
学校に着くまでの間に、顔を引き締めなければ。
「柳、なんだか今日は機嫌が良いようだね」
「そう、見えるか?」
相変わらず精市は鋭い。
適当に誤魔化そうと思ったものの
「ふふっ、それはお弁当のせいかな?」
「………なんのことだ」
いつもと多少雰囲気の違う弁当に
何かを察したのだろう。精市には敵わない。
「おーおー、参謀もすみにおけんのう」
「えー!柳先輩に彼女っスか!?まっさかぁ!」
うるさいのが来たなと思い、
なんと答えるか悩みながら振り向くと
テニスコートの端から見知った顔が覗いていた。
見つかった!と言わんばかりに
身を潜めてはいるがバレバレだ。
「桜、なにをしている」
『あははー、見つかっちゃった…』
「見に来るなと言っていただろう」
『だって…蓮二が部活してるの見たかったんだもん』
ほう、拗ねた顔も可愛い、と一瞬でも思う俺は重症か。
とりあえず、桜のことを
紹介しなければならないなと思っていると
既に皆が集まってきていた。
「……俺の幼馴染みだ」
『月岡桜です。ごめんなさい、お邪魔しちゃって』
桜が美しい所作で礼をする。
桜は人目をひく容姿をしている。
愛らしい、というかどちらかというと大人びている雰囲気で
可愛いより綺麗、という言葉が似合う。
一番騒ぎそうな赤也も、顔を赤くして黙っているし
普段なら部外者には厳しい真田も黙っているのは
俺の幼馴染みだからか、はたまた見とれているのか。
「ん?もしかして青学マネじゃね?」
「あぁ、それ、俺も思ったんだよな」
「私もお見かけしたことがあるなと思っていましたよ」
丸井、ジャッカル、柳生が口を揃える。
青学との試合の時に見ていたのか、
三人が覚えていたことに些か驚く。
「へぇ、青学のマネージャーか」
『あ、でも偵察に来たわけではないので。
今は”青学マネージャー”ではなく、
ただの”蓮二の幼馴染”です』
桜は精市にニコリ、と微笑む。
「あはは、流石は柳の幼馴染みだね。
大丈夫。疑ったりしているわけではないよ」
『ならよかった。あ、でもそろそろ私は帰ります。
お邪魔しました!
蓮二、家で待ってるね』
「あぁ」
桜の後ろ姿を見送ったあと
桜のこと、弁当のこと
家で待ってるとはどういうことか
そもそも何故神奈川に来ているのか
付き合っているのか等々
彼是詮索されたが、精市だけが全てわかっているかのように
微笑んでいた。
リビングに降りてくると
そこにはエプロンをした桜がいた。
『あ、蓮二おはよう!』
「…あぁ、おはよう。はやいな」
『蓮二、今日部活だから朝ごはん作ったよ』
朝が苦手な桜が、俺より早く起きて
朝食を準備してくれている…
あぁ、にやけそうだ。
洗面所で姉から顔が緩んで気持ち悪いと言われたが
今の俺はなんでも許せる。
「では、行ってくる」
『あ、蓮二、これ!』
「これは……」
『桜ちゃん特製お弁当です!
部活、頑張ってね。行ってらっしゃい』
玄関でバイバーイ、と手を振る姿がなんと可愛らしいことか。
しかも弁当まであるとは。
学校に着くまでの間に、顔を引き締めなければ。
「柳、なんだか今日は機嫌が良いようだね」
「そう、見えるか?」
相変わらず精市は鋭い。
適当に誤魔化そうと思ったものの
「ふふっ、それはお弁当のせいかな?」
「………なんのことだ」
いつもと多少雰囲気の違う弁当に
何かを察したのだろう。精市には敵わない。
「おーおー、参謀もすみにおけんのう」
「えー!柳先輩に彼女っスか!?まっさかぁ!」
うるさいのが来たなと思い、
なんと答えるか悩みながら振り向くと
テニスコートの端から見知った顔が覗いていた。
見つかった!と言わんばかりに
身を潜めてはいるがバレバレだ。
「桜、なにをしている」
『あははー、見つかっちゃった…』
「見に来るなと言っていただろう」
『だって…蓮二が部活してるの見たかったんだもん』
ほう、拗ねた顔も可愛い、と一瞬でも思う俺は重症か。
とりあえず、桜のことを
紹介しなければならないなと思っていると
既に皆が集まってきていた。
「……俺の幼馴染みだ」
『月岡桜です。ごめんなさい、お邪魔しちゃって』
桜が美しい所作で礼をする。
桜は人目をひく容姿をしている。
愛らしい、というかどちらかというと大人びている雰囲気で
可愛いより綺麗、という言葉が似合う。
一番騒ぎそうな赤也も、顔を赤くして黙っているし
普段なら部外者には厳しい真田も黙っているのは
俺の幼馴染みだからか、はたまた見とれているのか。
「ん?もしかして青学マネじゃね?」
「あぁ、それ、俺も思ったんだよな」
「私もお見かけしたことがあるなと思っていましたよ」
丸井、ジャッカル、柳生が口を揃える。
青学との試合の時に見ていたのか、
三人が覚えていたことに些か驚く。
「へぇ、青学のマネージャーか」
『あ、でも偵察に来たわけではないので。
今は”青学マネージャー”ではなく、
ただの”蓮二の幼馴染”です』
桜は精市にニコリ、と微笑む。
「あはは、流石は柳の幼馴染みだね。
大丈夫。疑ったりしているわけではないよ」
『ならよかった。あ、でもそろそろ私は帰ります。
お邪魔しました!
蓮二、家で待ってるね』
「あぁ」
桜の後ろ姿を見送ったあと
桜のこと、弁当のこと
家で待ってるとはどういうことか
そもそも何故神奈川に来ているのか
付き合っているのか等々
彼是詮索されたが、精市だけが全てわかっているかのように
微笑んでいた。