夏祭り
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『花火、綺麗だったね』
「……そっスね」
帰り道、どことなく元気のない財前。
人混み苦手そうだし、疲れたのかなと思っていたら
花火が上がったときのことを思い出した。
『ねえ、そういえばさっき何か言ってたよね?』
「………」
『花火の音で全く聞こえなくて。なんて言ったの?』
財前が足を止める。
私のほうを見て、口を開いたかと思えば
また黙り込んで、なにかを考えているようだった。
「……浴衣、よう似合うてます。俺の好きな色やし…
そういう髪型とかも初めて見るし…ええなって…」
私の浴衣はえんじ色というか、財前の好きなカーマイン。
帯は黄色で、浴衣に合わせて髪はアップにしている。
そういえば今日一日浴衣について
触れられなかったと思ったけど
言うタイミングを考えていてくれたのか。
『ありがとう!財前も浴衣姿、すごく似合って格好いい』
そう告げるとふいっと顔を背けられた。
あ、照れてる。
射的のときの仕返しだと言わんばかりに
素敵だとかモデルみたいとか褒めちぎっていたら
「もうええです」と少しスネてしまったようだけど
財前の耳は真っ赤に染まっていた。
後輩としか思ってなかったけど
今日一日、いつもとは違う財前を見ることができて
新鮮だったし、嬉しいこともたくさんあった。
ドキドキしたのは…うん、まだよく自分のなかで
整理がついていないけど…。
少しずつ、ある気持ちが芽生えているような気がした。
(俺、どんだけダサイねん。
ほんまは花火見てる時に告白するつもりやったんに。
でも蓮先輩楽しそうやったし、手応えはある。
あの人鈍感やから、ストレートに言わなあかんやろうなぁ)
「……そっスね」
帰り道、どことなく元気のない財前。
人混み苦手そうだし、疲れたのかなと思っていたら
花火が上がったときのことを思い出した。
『ねえ、そういえばさっき何か言ってたよね?』
「………」
『花火の音で全く聞こえなくて。なんて言ったの?』
財前が足を止める。
私のほうを見て、口を開いたかと思えば
また黙り込んで、なにかを考えているようだった。
「……浴衣、よう似合うてます。俺の好きな色やし…
そういう髪型とかも初めて見るし…ええなって…」
私の浴衣はえんじ色というか、財前の好きなカーマイン。
帯は黄色で、浴衣に合わせて髪はアップにしている。
そういえば今日一日浴衣について
触れられなかったと思ったけど
言うタイミングを考えていてくれたのか。
『ありがとう!財前も浴衣姿、すごく似合って格好いい』
そう告げるとふいっと顔を背けられた。
あ、照れてる。
射的のときの仕返しだと言わんばかりに
素敵だとかモデルみたいとか褒めちぎっていたら
「もうええです」と少しスネてしまったようだけど
財前の耳は真っ赤に染まっていた。
後輩としか思ってなかったけど
今日一日、いつもとは違う財前を見ることができて
新鮮だったし、嬉しいこともたくさんあった。
ドキドキしたのは…うん、まだよく自分のなかで
整理がついていないけど…。
少しずつ、ある気持ちが芽生えているような気がした。
(俺、どんだけダサイねん。
ほんまは花火見てる時に告白するつもりやったんに。
でも蓮先輩楽しそうやったし、手応えはある。
あの人鈍感やから、ストレートに言わなあかんやろうなぁ)
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