夏祭り
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なんか食べます?」
『うん、そうだね。なに食べよっか』
夏祭りの屋台の食べ物って
どうしてこうも魅力的に見えるのか。
普段食べているたこ焼きも、いつも以上に
美味しそうに見える。
色々見て回ったけど
結局たこ焼き、ポテト、焼き鳥…
いくつか買って、ふたりで分けて食べることにした。
神社から少し外れた所にあるベンチに座って
買ってきた食べ物を広げる。
『夏祭りって、なんかわくわくするよね』
「そっスね」
とりとめのない会話をしながら
ポテトを口に運んでいると
財前がおもむろに口を開く。
『ん?』
「食べさせて下さいよ」
『は!?』
俗にいう「あーん」ってやつをして欲しいのだろうか。
財前は口を開けて待っている。
金ちゃんにはたまにしてあげるのに
相手が変わると緊張してしまう。
「緊張しすぎですわ」
どうにでもなれという気持ちで
財前の口元にポテトを運ぶ。
満足そうに笑う財前の顔は少し赤くなっていて
なかなか見ることのできない表情だった。
お返しに食べさせてあげますと言われたので
丁重に断ったら、少し不服な顔をしていた。
クールなイメージだけど
今日は色んな表情の財前が見られて、嬉しい。
食べ終わると丁度花火が上がる時間が近づいていたので
よく見えるというスポットに移動する。
が、同じ事を考えていた人たちで溢れ混雑していた。
慣れない格好だし、下駄のせいで速く歩けない。
財前と少し歩く距離が離れそうになる。
声を掛けようとした瞬間、手を引かれた。
ぐいっと引っ張られて、財前の左すぐ後ろに
くっつくようなかたちで歩く。
手を繋いでいることと
この距離が近すぎて恥ずかしさが込み上げる。
ああ、でも嫌じゃないし不思議と安心する…。
ふいにドドーンッと花火の音が鳴り響いた。
人々が足を止めたタイミングで
雑踏を抜けて少し外れたところから見ることにした。
『綺麗……』
「けっこう、よう見えますね」
しばらく花火に見とれていると
繋いだままの手がぎゅっと強く握られて
思わず財前を見る。
私のことをじっと見つめて、財前が何か言ったと同時に
最後を飾る1番大きな花火があがる。
『うん、そうだね。なに食べよっか』
夏祭りの屋台の食べ物って
どうしてこうも魅力的に見えるのか。
普段食べているたこ焼きも、いつも以上に
美味しそうに見える。
色々見て回ったけど
結局たこ焼き、ポテト、焼き鳥…
いくつか買って、ふたりで分けて食べることにした。
神社から少し外れた所にあるベンチに座って
買ってきた食べ物を広げる。
『夏祭りって、なんかわくわくするよね』
「そっスね」
とりとめのない会話をしながら
ポテトを口に運んでいると
財前がおもむろに口を開く。
『ん?』
「食べさせて下さいよ」
『は!?』
俗にいう「あーん」ってやつをして欲しいのだろうか。
財前は口を開けて待っている。
金ちゃんにはたまにしてあげるのに
相手が変わると緊張してしまう。
「緊張しすぎですわ」
どうにでもなれという気持ちで
財前の口元にポテトを運ぶ。
満足そうに笑う財前の顔は少し赤くなっていて
なかなか見ることのできない表情だった。
お返しに食べさせてあげますと言われたので
丁重に断ったら、少し不服な顔をしていた。
クールなイメージだけど
今日は色んな表情の財前が見られて、嬉しい。
食べ終わると丁度花火が上がる時間が近づいていたので
よく見えるというスポットに移動する。
が、同じ事を考えていた人たちで溢れ混雑していた。
慣れない格好だし、下駄のせいで速く歩けない。
財前と少し歩く距離が離れそうになる。
声を掛けようとした瞬間、手を引かれた。
ぐいっと引っ張られて、財前の左すぐ後ろに
くっつくようなかたちで歩く。
手を繋いでいることと
この距離が近すぎて恥ずかしさが込み上げる。
ああ、でも嫌じゃないし不思議と安心する…。
ふいにドドーンッと花火の音が鳴り響いた。
人々が足を止めたタイミングで
雑踏を抜けて少し外れたところから見ることにした。
『綺麗……』
「けっこう、よう見えますね」
しばらく花火に見とれていると
繋いだままの手がぎゅっと強く握られて
思わず財前を見る。
私のことをじっと見つめて、財前が何か言ったと同時に
最後を飾る1番大きな花火があがる。