四天宝寺の日常
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「夏希!ええとこにおった!ちょっと助けてくれ!」
銀と分かれて歩いていると、大きな声で叫ばれる。
こちらを見てぶんぶんと手を振っているのは
浪速のスピードスター。
『謙也、どうしたの?』
「テーピングがうまく巻けへんねや。
なんでかこう、ぐちゃってなってまうん」
言われて足首を見ると確かにぐちゃっとなっていた。
え、なんで?足首って1番巻きやすいじゃん。
両手で巻けるのに、なんでこんなに
ぐちゃぐちゃになるの?天才?
不器用の天才?無駄遣いもいいとこ…
「夏希、声に出ててるわ…」
『あ、ごめん。心に留めきれなかった』
謙也の恐ろしくへたくそなテーピングを見て
ついつい財前みたいな毒舌になる。
座るように促すとちょっとしょんぼりしている謙也が
少し可哀想になってきた。
可哀想になったきたけど…
『ていうか、なんで痛めたの?
応急処置は?冷却スプレーはした?』
「あ、えーと、その~
痛めたというか、すこーし違和感があるというか…」
『それで?』
「応急処置は…その、あれやねん…」
『どれやねん』
「してへん!」
『自慢げに言わない!』
謙也のことだから
どうせそんなことだろうと思った。
痛みもないし、腫れても痣にも
なっていないのを確認すると
冷却スプレーをしてテーピングで少しだけ固定する。
「やっぱ、夏希のテーピングすごいわ。
固定されとるけど、動きやすいし何より綺麗やなぁ」
『まあ、謙也のと比べたらね』
ちょっと落ち込んだかと思えば、
思いっきり笑って
これで練習できるでー!と
眩しいくらいの笑顔で笑いかけられ、
頭を撫でられる。
そしてそのままいつもの高速スピードで
コートへと戻っていった。
謙也はギャップっていうのがあまりないなぁと思う。
裏表のない、真っ直ぐなタイプ。
思えば、財前、小春ちゃん、千歳、銀。
この4人はギャップというか意外性があるタイプ。
あとは…
「なにボサッとしてんねん」
『あ、ここにもいた』
「なにがや!」
ストイックなお笑い男子かと思えば、
小春ちゃん一筋の束縛系男子。
『なんか、皆ギャップがあるな~と思ってね』
「GAPぅ?」
『それブランド』
いいツッコミや!と褒められた。
ツッコミの自覚ないんだけどな、訂正の意味なのにな…。
「ほんで、ギャップがなんなん」
『ギャップがある方がモテるなって思ったって話』
私には皆ほどのギャップはないなあ
と呟くとユウジはなんか面白い顔をしている。
「お前…それ、他の誰かに言うてみ?」
『なんで?』
「自覚ないねんな」
『?』
小春ちゃんにも似たようなこと言われたけど
いまいち何が言いたいのかぴんとこない。
ユウジに去り際に白石が探してたで、と言われて
自分が蔵のところに
行こうとしていたことを思い出した。
銀と分かれて歩いていると、大きな声で叫ばれる。
こちらを見てぶんぶんと手を振っているのは
浪速のスピードスター。
『謙也、どうしたの?』
「テーピングがうまく巻けへんねや。
なんでかこう、ぐちゃってなってまうん」
言われて足首を見ると確かにぐちゃっとなっていた。
え、なんで?足首って1番巻きやすいじゃん。
両手で巻けるのに、なんでこんなに
ぐちゃぐちゃになるの?天才?
不器用の天才?無駄遣いもいいとこ…
「夏希、声に出ててるわ…」
『あ、ごめん。心に留めきれなかった』
謙也の恐ろしくへたくそなテーピングを見て
ついつい財前みたいな毒舌になる。
座るように促すとちょっとしょんぼりしている謙也が
少し可哀想になってきた。
可哀想になったきたけど…
『ていうか、なんで痛めたの?
応急処置は?冷却スプレーはした?』
「あ、えーと、その~
痛めたというか、すこーし違和感があるというか…」
『それで?』
「応急処置は…その、あれやねん…」
『どれやねん』
「してへん!」
『自慢げに言わない!』
謙也のことだから
どうせそんなことだろうと思った。
痛みもないし、腫れても痣にも
なっていないのを確認すると
冷却スプレーをしてテーピングで少しだけ固定する。
「やっぱ、夏希のテーピングすごいわ。
固定されとるけど、動きやすいし何より綺麗やなぁ」
『まあ、謙也のと比べたらね』
ちょっと落ち込んだかと思えば、
思いっきり笑って
これで練習できるでー!と
眩しいくらいの笑顔で笑いかけられ、
頭を撫でられる。
そしてそのままいつもの高速スピードで
コートへと戻っていった。
謙也はギャップっていうのがあまりないなぁと思う。
裏表のない、真っ直ぐなタイプ。
思えば、財前、小春ちゃん、千歳、銀。
この4人はギャップというか意外性があるタイプ。
あとは…
「なにボサッとしてんねん」
『あ、ここにもいた』
「なにがや!」
ストイックなお笑い男子かと思えば、
小春ちゃん一筋の束縛系男子。
『なんか、皆ギャップがあるな~と思ってね』
「GAPぅ?」
『それブランド』
いいツッコミや!と褒められた。
ツッコミの自覚ないんだけどな、訂正の意味なのにな…。
「ほんで、ギャップがなんなん」
『ギャップがある方がモテるなって思ったって話』
私には皆ほどのギャップはないなあ
と呟くとユウジはなんか面白い顔をしている。
「お前…それ、他の誰かに言うてみ?」
『なんで?』
「自覚ないねんな」
『?』
小春ちゃんにも似たようなこと言われたけど
いまいち何が言いたいのかぴんとこない。
ユウジに去り際に白石が探してたで、と言われて
自分が蔵のところに
行こうとしていたことを思い出した。