四天宝寺の日常
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今週末、あの青学が、この四天宝寺にやってくる。
どんな合同練習試合になるか正直な所、不安。不安しかない。
あのハイテンション軍団に、手塚くん?海堂くん?越前くん?
・・・大丈夫かな。
他の青学のメンバーも気を遣ってくれそうで
というか気を遣いすぎて疲れないか心配になる。
練習メニューだけでなく、他のサポートが必要だなと
考えて歩いていると、なにかに躓いた。
転ける、と思って身構えたら誰かに抱きとめられる。
「おっと!危機一髪たい」
千歳のがっしりとした胸に思い切り顔をぶつける。
『あいたた・・・ありがとう。転けずにすんだよ』
「顔ば打ったとね?」
見せてみろと言わんばかりに
大きな手で顔を包まれて上を向かされる。
『千歳…これは流石に恥ずかしいから離して。
大丈夫だから…!』
「照れたとね?夏希はむぞらしかね~」
いや、照れないほうがおかしい。
千歳はいつもふんわりしていて、穏やかだから
たまにこうやって男らしいところを見せられると
誰だってドキッとする。
自分が躓いた所を見てみると、竹の根っこが出てきていた。
『これのせいか…う~ん、石ならどうにかなるけど
竹かぁ。これはオサムちゃんに言って
用務員さんにお願いしないと』
「夏希はもう仕事モードやね」
『ん?だって皆が怪我したら大変じゃない。
千歳、受け止めてくれてありがとうね』
「よかとよ。役得やったけん」
何が役得だったんだろう、と思いながら
オサムちゃんを探していると休憩している銀と目が合う。
「夏希はん、どないしはった?」
私がキョロキョロと見渡していたのが気になったのだろう。
先程の出来事を伝えると銀は少し眉をひそめる。
竹がそんなに気になるのかな。
「それで、千歳はんには、何も?」
『うん?千歳は助けてくれただけだから』
銀が何を気にしているのかよくわからないが
私の話を聞くとうんうんと頷く。
「夏希はんに怪我がなくてよかった。
ワシらのことを気にしてくれるのは有り難い。
せやけど、夏希はんに何かあったら皆も、ワシも
心配で練習に身が入らんようになる」
自分の身も案ずるように、と言われる。
銀に言われると、すごいありがたい言葉に聞こえてくる。
ぱっと見、体も大きいし目つきも良い方ではないから
怖そう、という印象を受けやすいが
話してみると優しく、穏やかな人だ。
人の良いところ、悪いところを真摯に受け止めてくれる。
お手本になるなあと感心していると
マネージャーの仕事が忙しいだろうと
竹のことはオサムちゃんに伝えておいてくれるらしい。
やっぱり優しい。
どんな合同練習試合になるか正直な所、不安。不安しかない。
あのハイテンション軍団に、手塚くん?海堂くん?越前くん?
・・・大丈夫かな。
他の青学のメンバーも気を遣ってくれそうで
というか気を遣いすぎて疲れないか心配になる。
練習メニューだけでなく、他のサポートが必要だなと
考えて歩いていると、なにかに躓いた。
転ける、と思って身構えたら誰かに抱きとめられる。
「おっと!危機一髪たい」
千歳のがっしりとした胸に思い切り顔をぶつける。
『あいたた・・・ありがとう。転けずにすんだよ』
「顔ば打ったとね?」
見せてみろと言わんばかりに
大きな手で顔を包まれて上を向かされる。
『千歳…これは流石に恥ずかしいから離して。
大丈夫だから…!』
「照れたとね?夏希はむぞらしかね~」
いや、照れないほうがおかしい。
千歳はいつもふんわりしていて、穏やかだから
たまにこうやって男らしいところを見せられると
誰だってドキッとする。
自分が躓いた所を見てみると、竹の根っこが出てきていた。
『これのせいか…う~ん、石ならどうにかなるけど
竹かぁ。これはオサムちゃんに言って
用務員さんにお願いしないと』
「夏希はもう仕事モードやね」
『ん?だって皆が怪我したら大変じゃない。
千歳、受け止めてくれてありがとうね』
「よかとよ。役得やったけん」
何が役得だったんだろう、と思いながら
オサムちゃんを探していると休憩している銀と目が合う。
「夏希はん、どないしはった?」
私がキョロキョロと見渡していたのが気になったのだろう。
先程の出来事を伝えると銀は少し眉をひそめる。
竹がそんなに気になるのかな。
「それで、千歳はんには、何も?」
『うん?千歳は助けてくれただけだから』
銀が何を気にしているのかよくわからないが
私の話を聞くとうんうんと頷く。
「夏希はんに怪我がなくてよかった。
ワシらのことを気にしてくれるのは有り難い。
せやけど、夏希はんに何かあったら皆も、ワシも
心配で練習に身が入らんようになる」
自分の身も案ずるように、と言われる。
銀に言われると、すごいありがたい言葉に聞こえてくる。
ぱっと見、体も大きいし目つきも良い方ではないから
怖そう、という印象を受けやすいが
話してみると優しく、穏やかな人だ。
人の良いところ、悪いところを真摯に受け止めてくれる。
お手本になるなあと感心していると
マネージャーの仕事が忙しいだろうと
竹のことはオサムちゃんに伝えておいてくれるらしい。
やっぱり優しい。