隣の席の君
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「格好いいよね~、跡部先輩!」
『なんだか、芸能人みたいね』
格好いい、に同意はしない。
「ねえ、放課後テニス部の練習見に行こうよ!」
『え~…私はいいや』
笑顔で断る彼女に、友人であろう女子が問い詰めると
顔立ちは綺麗だと思うけど、興味はない
と、答えていた。
…なんでホッとしているんだ俺は。
放課後、部活に行こうと準備をしていたら
『日吉くん』
と、滝川に呼び止められた。
『さっきは、ごめんね。気分悪くさせたよね?』
「なんのことだ?」
何を謝ってきたのかがわからない。
『跡部先輩のこと、話題にしてたし
…興味ないって、偉そうなこと言ってしまって…。
なんだか、先輩を貶すように聞こえたんじゃないかなって』
今までに
俺に跡部部長のことを聞いてくる女子は多かった。
だが、謝られたのははじめてだ。
「別に、お前が跡部部長のことを
どう思ってようが関係はないし
貶したってわけじゃないだろ。
……俺は、別に気分が悪いとは思ってない」
『本当?……よかった』
安堵して笑う彼女に、胸が高鳴る。
「……お前、テニス部の練習、見に来ないのか?」
『テニスに興味はあるんだけど…
なんだか、見に行きにくくて。
テニスを見たいのに、その…ファンの人達が多くて』
はじめて知ったことだが、
練習を見に行くと上級生の女子から
誰を見にきたのか問われるらしい。
「……だったら、俺の名前を言えばいい」
俺を見てほしい、という言葉は飲み込む。
滝川は驚いた表情をしている。
『…じゃあ、お言葉に甘えて、そう答えようかな』
照れたようにはにかむ笑顔が眩しい。
数日後、例の友人と一緒にコート近くに
佇む滝川の姿が見えた。
軽く片手を挙げると、少し顔を赤らめて
彼女も手を振ってくれる。
向日さんと忍足さんが茶化してくるのが鬱陶しかったが
練習のあと、
『本当に日吉くんのファンになっちゃった』
という彼女の言葉で全て吹き飛んだ。
『なんだか、芸能人みたいね』
格好いい、に同意はしない。
「ねえ、放課後テニス部の練習見に行こうよ!」
『え~…私はいいや』
笑顔で断る彼女に、友人であろう女子が問い詰めると
顔立ちは綺麗だと思うけど、興味はない
と、答えていた。
…なんでホッとしているんだ俺は。
放課後、部活に行こうと準備をしていたら
『日吉くん』
と、滝川に呼び止められた。
『さっきは、ごめんね。気分悪くさせたよね?』
「なんのことだ?」
何を謝ってきたのかがわからない。
『跡部先輩のこと、話題にしてたし
…興味ないって、偉そうなこと言ってしまって…。
なんだか、先輩を貶すように聞こえたんじゃないかなって』
今までに
俺に跡部部長のことを聞いてくる女子は多かった。
だが、謝られたのははじめてだ。
「別に、お前が跡部部長のことを
どう思ってようが関係はないし
貶したってわけじゃないだろ。
……俺は、別に気分が悪いとは思ってない」
『本当?……よかった』
安堵して笑う彼女に、胸が高鳴る。
「……お前、テニス部の練習、見に来ないのか?」
『テニスに興味はあるんだけど…
なんだか、見に行きにくくて。
テニスを見たいのに、その…ファンの人達が多くて』
はじめて知ったことだが、
練習を見に行くと上級生の女子から
誰を見にきたのか問われるらしい。
「……だったら、俺の名前を言えばいい」
俺を見てほしい、という言葉は飲み込む。
滝川は驚いた表情をしている。
『…じゃあ、お言葉に甘えて、そう答えようかな』
照れたようにはにかむ笑顔が眩しい。
数日後、例の友人と一緒にコート近くに
佇む滝川の姿が見えた。
軽く片手を挙げると、少し顔を赤らめて
彼女も手を振ってくれる。
向日さんと忍足さんが茶化してくるのが鬱陶しかったが
練習のあと、
『本当に日吉くんのファンになっちゃった』
という彼女の言葉で全て吹き飛んだ。
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