図書室の君
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突然、大きな音がしたかと思えば真っ暗になった。
どうやら、落雷で停電したようだ。
バサッと音がして見てみると
蓮が本を落とした音だった。
はじめて、目があった。
「大丈夫か?」
『あ、はい、大丈夫です…ちょっと驚いて…』
余程集中して読んでいたのだろうか
咄嗟のことに動揺している。
柳は本を拾うと蓮に渡す。
『ありがとうございます』
手にとって、本が汚れていないか確認する。
「暫くすれば、復旧するだろう。
足元が悪い、あまり動かないほうか得策だ」
『そうですね。そうします』
蓮は特段雷を怖がっているわけでも
停電に不安がっているわけでもない。
どちらかというと、落ち着いているのに
柳はつい怖がっていないか気になって話しかけた。
自分の行動に少し驚く。
「純文学が好きなのか?」
『え?ああ、そうですね。色々読みますけど…
一番好きなのは小説です』
今読んでいる本の話や
好きな作家の話、部活のこと…
電気が復旧するまでの間ずっと話をしていた。
「ふむ、そんなに読む分野が異なるとは、興味深いな
」
柳も幅広く読んでいる方だが
蓮の読む範囲はバラバラ過ぎる。
『ただの興味本位ですよ。
知らないことを知るのって楽しいじゃないですか。
いま、柳先輩からテニスの話を聞いて
ルールブックとかテニスの歴史について
知りたくなりました』
今度はスポーツの本棚に入り浸ろう、と
微笑む蓮に、柳もつられて微笑む。
ああ、この子ともう少し話していたい
と思っていたら、明かりがついた。
どうやら、落雷で停電したようだ。
バサッと音がして見てみると
蓮が本を落とした音だった。
はじめて、目があった。
「大丈夫か?」
『あ、はい、大丈夫です…ちょっと驚いて…』
余程集中して読んでいたのだろうか
咄嗟のことに動揺している。
柳は本を拾うと蓮に渡す。
『ありがとうございます』
手にとって、本が汚れていないか確認する。
「暫くすれば、復旧するだろう。
足元が悪い、あまり動かないほうか得策だ」
『そうですね。そうします』
蓮は特段雷を怖がっているわけでも
停電に不安がっているわけでもない。
どちらかというと、落ち着いているのに
柳はつい怖がっていないか気になって話しかけた。
自分の行動に少し驚く。
「純文学が好きなのか?」
『え?ああ、そうですね。色々読みますけど…
一番好きなのは小説です』
今読んでいる本の話や
好きな作家の話、部活のこと…
電気が復旧するまでの間ずっと話をしていた。
「ふむ、そんなに読む分野が異なるとは、興味深いな
」
柳も幅広く読んでいる方だが
蓮の読む範囲はバラバラ過ぎる。
『ただの興味本位ですよ。
知らないことを知るのって楽しいじゃないですか。
いま、柳先輩からテニスの話を聞いて
ルールブックとかテニスの歴史について
知りたくなりました』
今度はスポーツの本棚に入り浸ろう、と
微笑む蓮に、柳もつられて微笑む。
ああ、この子ともう少し話していたい
と思っていたら、明かりがついた。