私の知らないキミ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
もうすぐ冬休み。
光との距離はあれからもっと離れてしまった。
最近は一緒に登校することも
一緒に帰ることもなくなってしまって
顔を合わせたら、少し話をするくらい。
部活が忙しいのかな、幼馴染だなんてもう鬱陶しいのかな、
彼女・・・できたのかな?
そんなことを思っていたらスマホが鳴った。
`今度の土曜、練習試合出んねん`
相変わらずの素っ気ない文章だけど
「見に来い」ってことだろうなあ
”何時から?”
`10時`
”見に行くよ。頑張ってね”
何度か練習を覗いてみようかと思ったけど
何故かいつも光に見つかっては追い返されていたから
ちゃんと見るのははじめて。
すごく、楽しみにしている自分がいる。
当日は天気もよく、風もない。
絶好のテニス日和だ。
四天宝寺のテニス部はやはり人気があるらしく
私が到着したときには既に女子生徒でいっぱいだった。
白石先輩のファンばかりかと思っていたけど、
どうやら光のファンも多いらしく
なんだか居心地の悪さを感じる。
女子生徒の軍団から少しだけ離れていると
光が私に気づいたみたいで
笑顔を向けるわけでもなく
確認するかのような視線を送ってきた。
(ちゃんと来とったんやな)
そう言いたげな視線。