癒し
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私がベクターと共に九十九遊馬のいる学校に潜入して、一週間が経った。そう苦労する事も無く、ベクター曰く『順調』だそうだ。
しかし、私はある事に悩んでいた。それは肩凝りだ。
人間は疲労が溜まると肩凝りになると聞いた。だがこの一週間、重い物を担いだり長時間作業をした覚えは無い。
浴槽に浸かりため息をついた。少しぐらいは緩和出来るかと思い、右手で左肩を揉んでみた。うーん…
「悩み事かァ?」
「きゃぁっ!?」
突然浴室の扉が開く。姿を表したのは橙色の髪の少年、人間態のベクターだ。
「ななななんで入ってくるの!?前にお風呂は別々って言わなかったっけ!?」
「たまには良いだろ、***ちゃんよォ?」
ヒャハハ!と笑い、素早く浴槽に入ろうとする。私は退散してしまおうと思い立ち上がるが、ベクターに肩を掴まれ浴槽に沈められた。口にも鼻にも水が入って痛い。苦しい。
「まあまあそう邪険にすんなって…別に良いだろォ?減るもんじゃねえんだしよー」
精一杯睨みつけてみるが効果は無い。むしろ笑みを深めている。
「でー?さっき***ちゃんは何に悩んでいたのかなァー?」
私の寄りかかっている浴槽の縁に手をかけ、ずいっと顔を近付けてくるベクター。鼻と鼻がかすかに触れて、視界は愉快そうに歪む紫色に覆われている。
「……か、肩凝りが、酷くて」
これ以上隠しても仕方ないと思い、素直に白状する。しかしベクターに弱みを教えるというのはとても危険な事なので、いつ何が起こっても良い様に身構える。
「ふーん…」
がしかし、この情報は興味を惹かれる物ではなかった様で、肘をついて明後日の方向を見ている。
「しかも原因が分からなくてな…対処の仕様が無いのだ」
ベクターの琴線に触れないのなら大丈夫と思い全て話す。しかしこれがよからぬ結果となってしまった様で。
「あれれ~?なーんだ、知らねえのかよ。」
「?」
ベクターの言葉に素直に首を傾げる。すると浴槽の縁にあった手を離し、胸部へと運んできた。
「ちょ、どこ触って…」
「フフン、お前、大層なモン持ってるもんなァ…」
楽しそうに鼻を鳴らし、柔らかい双丘を揉んでくる。なんだろう…凄く、変な気分だ
「んっ、ん……」
「ヒャハハハ!***ちゃあ~ん、感じちゃってるんですか~?」
煩い。ベクターがいつもの二倍は煩く感じる。とりあえず手をどけろ。
「で、さっきの話なんだが…胸のデカい女は肩が凝るらしいぜ~?」
…そういう事か。全く、人間の身体というのはつくづく面倒くさいな…
「…どうすれば解消出来る?」
「さあな。多分、無理だな。」
ここで漸く、ベクターの手が離れていく。…なんという事だ、私はこれから毎日、この肩凝りに悩まされるのか…
「だーが!緩和なら出来るぜェ?」
「本当か!?」
「ああ本当だとも!して欲しけりゃ後ろ向きな」
ベクターの言葉に従い、彼に背を向ける。何かよからぬ事をされるかもしれないとは思ったが…もう半分諦め気味だった。
肩にお湯をかけ、ぐりぐりと手全体で揉まれる。が、全く痛くはない。むしろ気持ち良い。
「……お、おおお…」
思わず感嘆の声をあげる。凄い。ベクター凄い。
「フヒヒャヒャヒャ、上手なもんだろう?こんな事もあろうかと、***ちゃんの為に調べておいてやったんだぜェ?」
「本当に?ありがとうベクター!」
「クヒャヒャ、どーいたしまして。」
この時私は失念していた。ベクターがどんな男なのか。
「…まあこれのお礼にィ?***ちゃんがよからぬ事してくれるって言うなら…僕とぉっても嬉しいんだけどなあ…」
耳元で囁かれ、少しくすぐったい。相手に決断を委ねる様な口調であっても、結局無理にさせる事なんて目に見えている。
…私はどうやら、よからぬ契約をしてしまったようだ。
しかし、私はある事に悩んでいた。それは肩凝りだ。
人間は疲労が溜まると肩凝りになると聞いた。だがこの一週間、重い物を担いだり長時間作業をした覚えは無い。
浴槽に浸かりため息をついた。少しぐらいは緩和出来るかと思い、右手で左肩を揉んでみた。うーん…
「悩み事かァ?」
「きゃぁっ!?」
突然浴室の扉が開く。姿を表したのは橙色の髪の少年、人間態のベクターだ。
「ななななんで入ってくるの!?前にお風呂は別々って言わなかったっけ!?」
「たまには良いだろ、***ちゃんよォ?」
ヒャハハ!と笑い、素早く浴槽に入ろうとする。私は退散してしまおうと思い立ち上がるが、ベクターに肩を掴まれ浴槽に沈められた。口にも鼻にも水が入って痛い。苦しい。
「まあまあそう邪険にすんなって…別に良いだろォ?減るもんじゃねえんだしよー」
精一杯睨みつけてみるが効果は無い。むしろ笑みを深めている。
「でー?さっき***ちゃんは何に悩んでいたのかなァー?」
私の寄りかかっている浴槽の縁に手をかけ、ずいっと顔を近付けてくるベクター。鼻と鼻がかすかに触れて、視界は愉快そうに歪む紫色に覆われている。
「……か、肩凝りが、酷くて」
これ以上隠しても仕方ないと思い、素直に白状する。しかしベクターに弱みを教えるというのはとても危険な事なので、いつ何が起こっても良い様に身構える。
「ふーん…」
がしかし、この情報は興味を惹かれる物ではなかった様で、肘をついて明後日の方向を見ている。
「しかも原因が分からなくてな…対処の仕様が無いのだ」
ベクターの琴線に触れないのなら大丈夫と思い全て話す。しかしこれがよからぬ結果となってしまった様で。
「あれれ~?なーんだ、知らねえのかよ。」
「?」
ベクターの言葉に素直に首を傾げる。すると浴槽の縁にあった手を離し、胸部へと運んできた。
「ちょ、どこ触って…」
「フフン、お前、大層なモン持ってるもんなァ…」
楽しそうに鼻を鳴らし、柔らかい双丘を揉んでくる。なんだろう…凄く、変な気分だ
「んっ、ん……」
「ヒャハハハ!***ちゃあ~ん、感じちゃってるんですか~?」
煩い。ベクターがいつもの二倍は煩く感じる。とりあえず手をどけろ。
「で、さっきの話なんだが…胸のデカい女は肩が凝るらしいぜ~?」
…そういう事か。全く、人間の身体というのはつくづく面倒くさいな…
「…どうすれば解消出来る?」
「さあな。多分、無理だな。」
ここで漸く、ベクターの手が離れていく。…なんという事だ、私はこれから毎日、この肩凝りに悩まされるのか…
「だーが!緩和なら出来るぜェ?」
「本当か!?」
「ああ本当だとも!して欲しけりゃ後ろ向きな」
ベクターの言葉に従い、彼に背を向ける。何かよからぬ事をされるかもしれないとは思ったが…もう半分諦め気味だった。
肩にお湯をかけ、ぐりぐりと手全体で揉まれる。が、全く痛くはない。むしろ気持ち良い。
「……お、おおお…」
思わず感嘆の声をあげる。凄い。ベクター凄い。
「フヒヒャヒャヒャ、上手なもんだろう?こんな事もあろうかと、***ちゃんの為に調べておいてやったんだぜェ?」
「本当に?ありがとうベクター!」
「クヒャヒャ、どーいたしまして。」
この時私は失念していた。ベクターがどんな男なのか。
「…まあこれのお礼にィ?***ちゃんがよからぬ事してくれるって言うなら…僕とぉっても嬉しいんだけどなあ…」
耳元で囁かれ、少しくすぐったい。相手に決断を委ねる様な口調であっても、結局無理にさせる事なんて目に見えている。
…私はどうやら、よからぬ契約をしてしまったようだ。